【1】恋愛テクを駆使できない「男好きな女」が彼に愛される方法!

         


そこそこモテるのに、好きになった男と簡単に寝ちゃって後悔する。
気が強く、言いたいことは言わないと気が済まない。
そんな「男好きな女」が彼に愛される方法を考察します。



※ 前回までの記事はコチラです。

【 序章 】恋する貴女はどっちのタイプ? こんな貴女の為に、新シリーズ始めます。

■恋愛テクを駆使しなくても、簡単に男と寝れる女たち。


(1)好きな人ができる
(2)両想いになる
(3)交際開始
(4)エッチする
(5)結婚する


モテない女は、好きな人ができても臆病で、
両想いになるまでが大変で、交際を開始するのも一苦労。
(1)(2)(3)・・・と、1つ1つの関門がとても重く、険しく、多くのエネルギーを必要とする。
エッチするまでが遠い道のりなので、多くの恋愛指南書が彼女たちの先生だ。

本当の意味でモテる女は、自分の気持ちを知られる前に
相手が「結婚前提に付き合って下さい」なんて言って来て、
いきなり「2.両想いになる」「3.交際開始」「5.結婚する」が同時に手に入る。
多くの恋愛指南書ではこの展開が理想だと、うたっている。

そこそこモテる女は、好きな人ができると黙っていられない。
モテる自信もあるので気が強く、自分の気持ちは言わないと気が済まない。
自分から恋心を匂わせれば、大抵の男と寝れてしまう。

「1.好きな人ができる」→「2.相手に匂わせてノリが合えば両想い」
→「4.エッチする」→「都合のいい女へまっしぐら」→「後悔する」・・・となる。


「3.交際開始」をやっつけ仕事のように済ませてしまったり、スルーしてしまうので、
当然のように「5.結婚する」には辿り着かない。

モテない女たちや、本当の意味でモテる女たちからは「パンツを脱ぐのが早すぎ!」と
ダメ出しを食らっちゃう、男好きな女たち。

でも私は、彼女たちこそ、男への理想が高く、期待が大きく、
「運命の人」を探し回っている、健気な女たちだと思っている。

■男と寝る度に、男に失望し、男嫌いを無意識に加速させている。


男好きな女は簡単に男と寝るが、本当に求めているのはそこではない。
性欲が異常に強いと言うよりも、裏腹なのだが「自分と簡単に寝れる男」を嫌悪している。

――――――

男って、ちょっとノリが合えば簡単に女と寝るんだ。
男と寝るのって、ホント簡単。男って単純。バカだね。
結婚しても不倫してるヤツばっかりだし、みんなの前で永遠の愛を誓ったくせにウソつきばっかり。
アイツもコイツも、私の中身は見ないで外見だけで口説いて来やがった。その時点で萎える。

私がメスを匂わせても乗って来ない男だと、どんどん好きになって追いかけるんだけど、
そういう男に限って私はモテない。運良く寝れても都合のいい女になるだけ。
結局、男はみんな、私のカラダだけが目的なんだ。私の心なんて誰も見てくれないんだ。

私だけをちゃんと見て、愛して、大事にしてくれる男はいないの?
ちょっとノリ良く話したら、すぐにエッチに持って行こうとするバカな男しかいないの?
私が仕掛けた「駆け引き」を見抜いて、さらにその上を行って、私の孤独を
私が言わなくても気付いてくれる、頭のいい男はいないの?男は寝ればそれでいいの?

私の「本当の気持ち」を知ろうとしてくれる男はどこにもいない・・・。

――――――

寂しさと、失望と、怒りと、嫌悪。
それでも、男に愛されたくて仕方ない。


男好きの女たちは最初から上記のような、
男に対する「面倒臭い憎しみ」を持っていた訳ではない。

■私が出会った、ある「男好きな女」の話。


私が出会ったある女性は、若い頃、知人の手伝いでホステスを経験したことがキッカケで
「男の汚さ」を知り、恋愛観がズレてしまった、と言った。

カネで女をはべらせる、既婚者のオヤジ社長。平気で自分を口説いてくる、新婚の男。
ちょっとした好奇心から始めたことだったが、真面目で貧乏な自分の父親と同年代の男が
娘のような若い女を何人も座らせて豪快にカネを使い、酒を飲む姿に衝撃を受けた。

――――――

どうして、うちのお父さんは、お母さんに一途で、
一生懸命、働いているのに貧乏なの?

どうして、このエロオヤジは、奥さんを裏切っているのに
金持ちで、若い女と自由に遊んでいるの?

どうして、この男は結婚したばかりなのに、こんな店に来るの?
上司に連れられて来てもいいけど、私を口説く必要ないじゃん。
奥さんに悪いとは思わないの?女は家庭に入ると、何も知らないまま裏切られるんだ・・・。

――――――

彼女にしてみれば、店に来る男たちは「妻や彼女が知らない裏切り」を見せていたのだと言う。

知らなかった男の裏の顔を知り、彼女は(そうじゃない男もいるのではないか?)と期待しつつ、
しばらく店を手伝っていたそうだ。全員がエロい訳じゃないので誠実な客も当然いたのだが、
彼女にとっては「自分を口説いてくる男が既婚者、もしくは彼女持ちだった」という経験が
多すぎて「男はみんなウソをつく」「男はみんな浮気する」と思い込むには充分だった、らしい。

そこそこモテる彼女は(独身だし、誠実だ)と思った店の客と仲良くなり、交際を始めた。
だが、その男は他の店でも女を作っていた。(裏で私もバカにされていたんだ・・・)と知り、
ますます男をバカにするようになった。

惚れた男に自分からメスを匂わせ、それに敢えて乗ってこない男を探す。
そんな男と付き合えれば、外で他の女にメスを匂わされても「アイツら」みたいに
ホイホイと乗っかって行く男ではない、と言えるはずだ。だから、私がまず、この男を試す。


だけど、大概の男が自分にホイホイと乗っかって来てしまう。
乗っかって来る度に(またアイツらと同じ人種か・・・)と思うので、(こっちも遊んでやれ!)と
投げやりになり、男という生き物への失望と軽蔑と復讐のような気持ちで、その男と寝る。

そして当然のように寝た男に感情移入しないので、交際を申し込まれても自分から捨てる。
そんな刹那的なゲームに堕ちて行く自分もろとも、嫌悪し続けた。

■男嫌いを克服して、本当の自分は「男好きではない」ことを自覚しよう。


私は彼女に「貴女は男好きではないと思う」とアドバイスした。

「貴女は、男が憎くて憎くて仕方ないんだね。でも本当は、自分の父親のような
誠実で一途な人を求めているんじゃないの?」と言ったら、声を上げて泣き崩れた。

「今の時代はいないんです・・・。
私の父のような、ウソを付かない誠実な男はもういない時代なんです・・・。
だからもう、いいんです・・・諦めたから、自分で地に堕ちました・・・」

「そんなことはないと思うよ。
ホステスをやって、確かに男の裏の顔を見てショックだったかも知れない。
でも、そこはやっぱり『類は友を呼ぶ』で、女とイチャイチャしたい男が集まりやすいんだよ。

来る客、来る客が似たタイプだから(男はみんな浮気する!)って思い込んだかも知れないけど、
男だって色んなタイプがいるんだから、内心で男にケンカを売りながら好きな人に近付いたって、
それはうまく行かなくて当然
だと思うよ。

誠実でイイ男ほど、貴女の無意識から来る『男への嫌悪感や疑いの気持ち』を
感じ取っているかもしれないよ。

貴女は、男と簡単に寝たい訳じゃないんだよね。
裏腹だけど、簡単に寝ない男と付き合って、自分だけと寝て欲しいんだよね」

時間はかかったが、彼女は「男への恨み」をやっと手放すことができた。

「男好き」とは、 男とのエッチを好むような女のことだ。

私の個人的な感覚だが、交際前に簡単に男と寝ちゃう女の多くは、
エッチが好きというより「寂しさ」と「期待」から安易に乗っかってしまう傾向があると思う。
それを繰り返した先に(やっぱり、コイツも違う。誠実な男なんていない・・・)という失望感で
「そこそこモテる女たち」=「男嫌いの女たち」が、少数だが存在していると感じている。

期待を裏切られる度に、男を憎んでしまう。
でも、やっぱり愛されたいから、また期待する。

その「リトマス試験紙」のような役目を、本来は「正式に告白されるかどうか」で調べるところを、
男嫌いの女たちは「エッチに乗ってくるかどうか」とか「エッチした後にどういう動きをするか」で
調べようとしてしまう。その為、王道の恋愛テクニックで着実に愛されることより、
自分独自の確認方法を試さずにはいられない。

エッチをするか、しないかという「攻防」で男にケンカを売っているような女たちは、
そこそこモテる自分にも嫌気が差し、もう一段上のレベル =「誠意ある交際」ができない事実にも
イヤという程、ぶち当たっているので、男をバカにしているが、自分のこともバカにしている。

でもでも、本当は、最初は、こんな風に男を見ていなかったのに・・・。

そういう「初心」を忘れて苦悩している、空回りな女性たちに私は言いたい。

――――――

自分のルックスやスタイルで寄って来る男を嫌悪するのは、もう、やめよう。

男にいつも口説かれ、簡単に寝れるから、そこで女としての自信を持つが、
その後に大概フラれて粗末に扱われるので、そこで女としての自信をなくす。

貴女が「男嫌い」を克服していないから、
自分で「失望する男たち」を引き寄せていることに、いい加減、気付こう。

――――――


(男は私の内面を見てくれない。深く知り合ってないのに、すぐに口説いて来る)と思っていれば、
その思い通り、貴女の希望通り「すぐに口説いて来る男」を自分で引き寄せてしまう。

(男は裏でウソをつく)(男はみんなエッチだけしたがる)と思っていれば、
その思い通り、貴女の希望通り「ウソをつき、エッチだけする男」を自分で引き寄せてしまう。

嫌悪感や不信感を持っているものに(愛されたい!信じたい!)と思ってしまう裏腹な気持ち、
その相反する思いが自分の中にあることを、貴女はどれだけ自覚しているだろうか。


恋愛テクを駆使できない「男好きな女」は、
男に対する嫌悪感や不信感を手放すことで、ちゃんと彼氏に愛されるようになる。
男に失望した傷を見つめ、それは自分が無意識に引き寄せた結果だと客観的に分析できれば、
引き寄せの種である「どうせ男はヤリたいだけ」という怨念を手放す気になるだろう。

そうすれば貴女は、そこそこモテる上に、裏腹な駆け引きをせず、言いたいことをハッキリ言う、
強気で分かりやすい女 =【 男が付き合いやすい、イイ女 】になれる。

「言いたいことを呑みこんで我慢する女を察してあげるのは面倒だ」という男から愛され、
今よりもっと質の良い男からモテるようになる。

そこそこモテて、気が強く、自分の気持ちは言わないと気が済まない「男好きな女」は、
男と寝る度に失望して嫌悪している訳だが、男でも似たようなことをしている人がいる。

女と寝ようと思えば簡単に寝れてしまう男。
自分が真剣に口説く前に女が誘って来るので(女ってチョロイ)と思い、バカにしている男。
でも、本当はそれが虚しく(女って、つまらない)
(もっと追いかけ甲斐のある女はいないのか?)と不満に思っている男。

これを読んでいる貴女は(信じられない)と思うだろうが、軽いと思われている女や
チャラいと思われている男の中に「実は純粋な恋愛を求めているが、半ば諦めて
刹那的な快楽に流されている男女」がいる。少数だけど。

彼らに共通するのは「本当の気質は、根が真面目だ」ということ。だから内心で漠然と悩む。
自分が思った以上にモテたことで「男のエロさ」や「女の緩さ」を見せられ、幻滅し、
異性を見下し、恋愛観がズレて自らがダメダメになって行くパターンが多い。

しかし、異性のダメな面やズルイ一面、裏切ったり裏切られたりして「裏」を知り尽くした後に
「表」に戻り、両面から異性を等身大で見て(それでも、愛おしい)と思えたとき、
その人は運命の相手に出会える。

散々、女遊びをしてたのに、結婚した途端、奥さん一筋になって「遊び」を卒業する男。
散々、男にフラフラしてたのに、結婚した途端、旦那一筋で「他に口説かれても」動じない女。

彼らは恋愛において【 ドロドロを知った後に、イイ男、イイ女になるタイプ 】だ。

恋愛指南書にあるような、優等生的なテクニックで愛されるようには成長できず、
自分の感情で言いたいこと、やりたいことをやり尽くして、失敗して、振り切ってから、中心に戻る。
すると独特の個性を放つようになり、自分と同じような「ドロドロを経験した異性」に共感する。
優等生たちはドン引きするが、似たような劣等生から這い上がった者同士は意気投合する。

例えるなら、優等生たちが「経験がないまま、浮気をしない」のだとすれば、
劣等生たちは「経験して虚しいと知り尽くしたからこそ、もう、浮気をする必要がない」という
心境になり、誠実になっていく。

好きになった男と簡単に寝ちゃって後悔する、そこそこモテる女は、
そういうルートで幸せになっていく。中途半端にモテるが故に
異性の裏もバンバン見えちゃうが、その後に必ず、自分が本当に求める恋愛に気付いていく。

だから、優等生たちから「だらしない」「弱い」「男好き」だと批判されても、
自分を嫌いにならないで欲しい。最低限の防御をして(分かりますよね?)
ドロドロの恋愛をしつつ、その上で、男への偏見を手放して欲しい。

男をバカにするのをやめたら、きっと違う世界に出られるはずだ。
今までの恋愛経験を、決して否定しないで欲しい。

***************************

私の意見が絶対に正しい訳ではありません。 

大事なのは、私も含め、誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、
貴女の心に響いた良い部分だけを、貴女が判断し、情報を取捨選択することなのです。

***************************


■あとがき


最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

「簡単に手に入ると感謝がなくなり、大事にしなくなる」のは、男だけでなく、女も同じです。
セックス自体に意味や感動を持てなくなると、その行為自体に虚しさやバカバカしさを感じます。

「本当の意味で愛されたことがない」と言われればそれまでですが、
彼女たちは彼女たちなりに、その時々で(愛されたセックスをしている)と感じています。

でもその後の展開でいつも粗末に扱われるので、自分の何が原因なのか分からないまま、
(次に期待しよう)(この人は大丈夫かも)と繰り返すうちに、当初の寂しさや期待を超えて
男性への嫌悪感や不信感、諦めや虚しさが心の奥にじわじわと沈殿していくのです。

何でもそうですが、「ハズレ」が続くとなんかムカつきませんか?
「どいつもこいつもダメな部下ばかり」とか「どいつもこいつも寝ることしか考えてない」とか。
それは自分が原因でもあるのだけれど、周りに失望して苛立つのも、人の心。

気付かぬ内に沈殿しているかもしれない、男への「期待から来る怒り」を内観、分析できれば、
愛想良く話しかけながらも「人間にキバを向く野良犬」のように男を警戒している
もう一人の自分に気付けるようになると思います。

精神面での理想が高く、期待が大きかった分、逆に振り切ってしまうと刹那的になる。

そんな「せつない頑張り」で疲れた自分に、まずは寄り添ってあげてください。
ドン引きする周りと一緒に自分を責めるのではなく、嫌悪するのではなく、
もう一度、違った視点、違った角度から、自分の恋愛に期待してみましょう。

――――――

※ 次回は、< 2015年 3月6日(金)> にお届けする予定です。

もし良かったら、読んでやって下さい。

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