待つということ〜LINEとの付き合い方

「彼からの連絡が激減」「LINEを送っても未読スルー」彼は一体何を考えているの?

そういったご相談をよくお見かけします。

例えば、先週会った時は楽しく過ごしていたのに、3日前にLINEしても連絡が来ません、とか、今月に入り彼の仕事が忙しく、全く連絡が来ない。どうすれば良いでしょうか、などという具合です。

そして「このまま連絡が来ないようなら一度LINEを送って沈黙します」「私達は付き合っているのでしょうか」といったところにたどり着くようなのですが…

ちょっと待ってください。
あなたはご自分の欲求や衝動に振り回されていないでしょうか?
男性の性質や行動を、考えてみたことはありますか?

【心の時間軸】

あなたが一時的な欲求や衝動に振り回され、彼を「待つ」ことが出来なくなってしまったのは

「心の時間軸」が短くなったせいだと思います。

私はこの原因は、通信ツールの発達にあるように思うのです。

それはズバリ「LINE」です。

あなたはLINEに振り回されていませんか?
LINEは便利で素晴らしい通信ツールでありながら、あなたから「待つ」ことを忘れさせてしまった、少々厄介なアイテムです。
このアイテムについて私の感じたことをお話します。

LINE出現の前はメール、その前は電話が、やり取りのツールでした。


古い話で恐縮ですが、電話と言ってもケイタイではなく固定電話のことです。(若い方々には馴染みがないかも。親御さんに聞いてみてね)

【電話について】

相手が親と住んでいる場合、相手のいる時間を見計らい、相手が帰っていること、相手が出てくれることをひたすら祈る。
親が出たらとにかく丁寧に話し彼に繋げてもらい、そこでようやく彼と話すことができる。あまり長電話はできないけれど、だからこそ大事な話ができた。
このようなやり取りが、以前は普通に行われていました。
彼が不在だと言ったら持ち越し。毎日は電話できないので、また何日かあけてから恐る恐る電話。

相手が一人暮らしの場合でも、そう毎日は電話できるものではありませんでした。
何故なら相手の時間を拘束してしまうからです。一人暮らしでやることもたくさんあるから、その邪魔をしないように。
でもここで自然に「待つ」ということができたわけです。


【メールについて】


ケイタイが普及した時に、この手の中のケイタイで相手にメッセージを送ることができるなんて、今でこそ当たり前のことですが当初は夢のようでした。
これなら、相手が不在でも忙しくても、メッセージは自由に送れます。二人だけの秘密のお話だって自由自在にできます。

送信は自由ではありますが、返信がすぐ来るとは限りませんし、相手がいつ読めるかもわかりません。
でもそこで「待つ」ということができていました。
返信があると、ドキドキしたものです。「あっ、メール来た!」ちゃんと彼と繋がっている、ということを実感しました。


【LINE出現】

LINEはご存知のように、相手や自分の言いたいことがすぐに伝えられます。例えばグループ内での連絡事項をいち早く伝えたい場合には非常に便利なツールです。既読・未読があるので、誰に伝わったかそうでないかが一目瞭然です。
便利ですので、日常生活にも大いに取り入れられています。
暇な時はこれで会話すれば丁度良い暇つぶしです。もちろん相手ありき、のことですが。

そう、相手ありき、なのです

このLINEというツールが日常的に使用されることによって「相手の都合を考えない」ような状況になってきている気がしてなりません。


例えば仕事で忙しい彼。
先月までは彼との連絡は問題なかったし、職場でのケイタイ・スマホの使用は確か大丈夫だったはず。今月から連絡が来なくなったのは、何かあったのかしら?そんなに仕事忙しいの?そんなこと言ってたっけ。
あなたは様々な思いを巡らせ、彼にLINEします。
「忙しいの?連絡ないのでちょっと心配です」既読になりましたが、返信が来ません…。


ある男性に聞いたことがあります。
「忙しくて余裕のない時、様子伺いだとかたいした用事じゃない連絡って、雑音みたいに感じるんだよ」
「雑音?」
「そう。今日のランチは何を食べたよーとか。あと、○○君はいつも頑張ってるよね、私も頑張るね、とかね。あーもう、また何か来ちゃったよって思うことがあるよ」ちょっと耳が痛いお話です。


LINEの返信ぐらい1分あればできるでしょうとか、どんなに忙しくても一言返信ぐらいするよね?というようなことを思いがちです。
返信ぐらい云々とありますが、相手は常にLINEを立ち上げているわけではないのですね。

LINE立ち上げに30秒ぐらい、文字を打つのにも1分弱ぐらいですか。
社内では携帯やスマホの使用を禁じられている場合、使用できる場所まで移動しなければならない。これでは1分で返信はできません。

また仕事中、個人携帯は使用禁止、または使用を控えるというのは一般常識です。そんなことをしていたら会社携帯の仕事上の大切な連絡を見落としてしまう可能性が大きいことと、セキュリティ上の問題です。

おそらく男性は(多くの女性がするような)トイレに行く隙に携帯をチラ見するということはしないのではないかと思います。
連絡をくれない、のではなく、できなくなった背景というのはあるのです。


【何故、時間軸が短くなる?】


時間軸が短くなるのは、返信を期待するからです。簡単なことです。
LINEは未読スルー、既読スルーという言葉がありますが、こんなことじゃ心も体も休まらないな、と思います。
相手を待つことをしません。
この未読スルーや既読スルーを気にしたとたんに、時間の感覚が大幅に狂うのでしょう。
さっきLINE確認したのにまだ五分しか経ってない、なんてことがよくあるのではないでしょうか。

彼女の中で「LINEを送る」というのは「相手(彼)から返信が来る」こととワンセットになっていて、そのセット作業が崩れると、もういてもたってもいられない、まさに時間軸の崩壊状態になるのでしょう。

【その対策として】

一度手にした便利ツールは、手放すことはほぼ不可能です。
このような状況においては、あなたが理性をもってLINEを使う必要が出て来ます。
そして、日常的にLINEをしないことなど自己管理をすることが大事になってきます。

例えば、些細なことですが
・仕事中はケイタイやスマホを鞄にしまっておく。トイレに行く際のチラ見もやめる(公私の切り替え)
・ケイタイやスマホを操作するのは夜何時までと決める。
・LINEを送ることと返信をワンセットに考えない…などです。

つまりはケイタイ・スマホ中心に動かない、翻弄されない、ということです。

LINEのやり取りが全て悪いということではなく、LINEと上手く付き合う、ということです。


【そして、待つと言うこと】


時間軸を長く持つ。
口で言うのは簡単です。それができないから皆さんこうして相談されているのですね。
一番いいのは、日常的にLINEをしないこと。

要は「何もしない」ことです。

何もしなければ、これ以上ネガティブになることはありません。

何かあったらすぐに彼に教えよう、伝えよう、そういう思いはわかりますが、その思いこそがあなたを縛りつけているのだと言うことに気づきましょう。
少し穏やかにゆっくりと待つこと。
そういう時間が、次に彼に会った時の大きな喜びとなるのです。


先日、電車に乗っていたら、男子高校生たちの会話が聞こえてきました。
「LINEてさ、マジウザくね?」
「超ウゼー。俺こないだ、夜中に(彼女のLINEが)ウゼーから、電源切った(笑)」
「ヤバイじゃん(笑)いいのかよ」
…ちょっとだけ男性の本音を聞いてしまった気分になりました。
こんなふうにならないように、ほんの少しだけ、気をつけてみませんか?

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