ナベツネ、島田紳助、オリンパスの下で働く人たちの話。

ナベツネ、島田紳助、オリンパスの下で働く人たちの話。
登場人物

渕上賢太郎(ふちがみ・けんたろう)博士
モテモテアカデミー及び夢を叶えるアカデミー主宰。数学、生命科学、行動経済学の博士号を持ち、人の心の動きを論理的に解明する。

山田君
博士を慕う冴えない32歳。博士の教えにより、彼女いない歴=年齢だったモテない人生に終止符を打った。特技はけん玉で地元の大会で優勝経験がある。

山田君 助けてくださ〜い!!! ナベツネをなんとかしてくださ〜い!!

博士 君は巨人軍の関係者か?(※この記事は、2011 年に書かれた記事です)

山田君 僕の上司の上司が、決まりかけたプロジェクトを鶴の一声でひっくり返したんです!もう、泣きながら、コンプラなんとか違反を訴えたいです。

博士 コンプライアンスな。

山田君 とにかく、上司の上司をなんとかしてください。

博士 うむ。世間には周知の事実だが、ナベツネはワンマンで横暴だ。
また、ワンマンで横暴と言えば、島田紳助を思い浮かべる人も少なくないはずだ。

今回は、訴えられない程度にナベツネと島田紳助、ついでにオリンパスを掘り下げてみよう。

山田君 紳助さんやナベツネさんって、よくトラブルを起こしますよね。特に紳助さんなんて、数年前の傷害事件(※1)といい、今回のことといい……。引退騒動の少し前には若手芸人の東京03 を番組内でいじめたとかいう話も話題になってましたよね。やはり、ナベツネさんや紳助さん自身がトラブルメーカーということなんでしょうか。

※1 2004 年、紳助さんが共演タレントのマネージャー(女性)に対し態度が悪いと激怒、それにもかかわらず態度を改めないマネージャーに対し、紳助さんが顔を殴るなどしたもの。
※2 2009 年、TBS オールスター感謝祭(生放送)の最中に、出演していた3 人組の若手芸人、「東京03」に紳助さんがつかみかかるような映像が流れた。その後、東京03 の3 人は番組終了までずっと下を向き続け、クイズに参加することはなかった。ネット上でこの件に対し様々な推測がされたが、後に東京03 が「本番前にあいさつに行かなかった(出演者が多いからかえって失礼だろうと思った)」ことが原因と明かした。

博士 そうだ、ナベツネも島田紳助もトラブルメーカーだ。
彼らが上司になったら大変だ。

だが、不思議だとは思わないか?彼らがトラブルを起こすのは数年に1 度だ。
関わる人間は多いはずなのに、トラブルはたまにしか起きない。何故だと思う?

山田君 分かりません。普段は温厚なんですかね?

博士 違うな。このようなトラブルは、ナベツネや島田紳助単独では起きない。
これが今回のテーマだ。

山田君 どういう事でしょう?

博士 例えば、電車の中のけんかを思い出して欲しい。
電車の優先席に座り、携帯電話で大声を出してしゃべっている人がいるとする。もちろんこの人は問題だな。マナーが悪い。でも普通、それを注意する人はいない。みんなちょっと嫌な顔をしながらも黙ってやり過ごす。そうするとけんかは起こらない。平和だ。

あらかじめ言っておくが、これは善悪の話ではないぞ。「トラブルがどうして起こるか」の話だ。

だが、マナーの悪い人と同じ車両にたまたま、“正義感の強い人”が乗っていて「車内での通話は禁止だろ!」と注意したとする。だが、それでも喧嘩は起こらない。たいていの場合、マナーの悪い人が電話を切って、ふてくされて別のことをしたり、席を立って別の席に移動するからだ。ここでも平和は保たれる。

では、平和が崩れるのはいつか?
それは“正義感の強い人”が“マナーの悪い人”を注意し、“マナーの悪い人”が“正義感の強い人”に対して「うるせえ!だまれよ」とキレた時だ。

そして、更には、正義感の強い人がひるまずに「マナーの守れないやつは電車を降りろや!」などと言い出すと、本格的なけんかに発展する。初めてここで平和ではなくなる。
トラブル発生だ。

つまり、このトラブルは、「車内通話をするマナーの悪い人かつ攻撃的な人」と「それを我慢できない正義感の強い人」がたまたま同じ車両に乗らなければ起こらなかった、ということになる。
トラブルというのは、問題のある人ひとりが起こすのではなく、ぶつかる要素を持った人同士がたまたま出会ったときに起こる、化学反応みたいなものなのだよ。

山田君 なるほど~。じゃあ紳助さんの数々のトラブルもそうして起こったものだと。

博士 そう、例えば、2004 年の傷害事件。
島田紳助はかっとなると歯止めがきかず、手も出てしまう性格だった。そこに、職業がら普通ならば大物タレントに対してへりくだるはずなのに、そうしない女性マネージャーが現れた。これは、別にその女性マネージャーが悪いと言ってるわけじゃないぞ。ただ、この2人が出会ったことで傷害事件が起こったということだ。

山田君 ある意味、ミラクルなんでしょうか。

博士 いや、ある頻度で必ず起きる。電車に毎日乗っていれば、半年に一度くらい喧嘩に出くわすようにだ。

山田君 出会っちゃいけない人同士が出会うことでトラブっちゃうんですね。

博士 そうだ。企業の不祥事にも同じことが言える。
最近で言えば、オリンパスの問題だ。

オリンパスの中であの不祥事に気づいていた人間は発表されているより多かったに違いない。でも誰も何もしなかった。何故だか分かるか?

山田君 化学反応が起きなかったから?

博士 そうだ。

通常、オリンパスの社員は2つの選択肢のどちらかをとるだろう。
1)分かっていても面倒な立場になりたくないので黙っている。あるいは社内で生き残るために一緒に不祥事を続ける。
2)会社を辞める。

山田君 そう言い切れるものですか?

博士 言い切れる。

まず、NHK の報道番組「クローズアップ現代」によれば、オリンパスに外部から来た社員の何人かは、こう言っている「オリンパスは閉鎖された陰湿な村社会だった」。これは、さきほどの1、2が長期的に起こり続ける事で、社内がイエスマンだけになっていくことで起こる現象だ。

また、僕はこれまでいくつかの研究所で研究をしてきた。正直に言えば、研究所でデータのねつ造を恒常的にしている悪質な研究室は少なからずある。それらを観察していて分かった事は、その研究室に属している研究員は、たとえ許せないと感じたとしても、そのほとんどが1か2を選択したということだ。

もし、告発したり、外部にリークをしたりすれば、そこには大きなエネルギーと労力が必要だし、リスクが高すぎる。裁判になんてなったら相手も本気で抵抗してくるだろう。
そうなれば人生を棒に振ってしまうかもしれないし、そのように「研究室の内情をリークする人」を雇いたいと思う研究室もあまりないだろうからな。

電車での出来事と同じだよ。
わざわざ、相手に注意をしたり、喧嘩をふっかける人なんて滅多にいないんだ。だから、問題はたまにしか起こらない。

多くの人は、生じうる最悪のリスクを最小にするように行動するんだ。

山田君 確かに、紳助さんに媚びているグループが頭に浮かびます。そして紳助さんと絶対に仕事をしないグループも浮かびますね。いつのまにか上手に抜けた人たちも。

でも、僕は我が社のナベツネを許せません。トラブルが起きてもいいから、ナントカ・ウッドフォード氏のように社長かだれかに告発して、会社を変えたいです!!!

博士 ばかやろう!!!

山田君 な、なんですか?

博士 これも「クローズアップ現代」ネタだが、実際に、オリンパスにおいて会社の不正を内部通報したある社員は、意に添わない異動をさせられて、現在裁判中だ。

マイケル・ウッドフォード氏だって、大きな痛手を負っているに違いない。
電車内での喧嘩と同じだ。君が化学反応を起こす人間になる必要はない。

山田君 じゃあ、僕はどうすればいいんですか?

博士 以前した助言を思い出して欲しい。ナベツネを思い通りにするスマートな方法は他にある。
http://u-rennai.jp/contents/column/689

山田君 でも、それすごく大変ですね。

博士 媚びろ、媚びろ!!
ナベツネに媚びる。島田紳助に媚びる、オリンパスの経営陣に媚びることだよ山田君。
媚びるのって、素敵やん。


今週の勝手アドバイス
トラブルは問題のある人ひとりでは起こらない。クセのある人同士がぶつかる事で起きる。

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