失恋から立ち直る方法~映画で観るパラダイムシフトと時間軸~



前回は、自身の身に起きた、パラダイムシフト(ここでは衝撃的な出来事が起こり、そのために価値観、人生や運命が変わること。)についてお話ししました。

もし、私が失恋をしていなければ、今の私はいないでしょう。

そして、もし、私が相手(元彼)の時間軸を知っていれば、付き合っている時にメールの催促をすることも、「重たい」と言われる行動もしていなかったでしょう。

ただし、今の私が、元彼とお付き合いするかと言ったら当然答えは「NO」です。

では、一体パラダイムシフトと時間軸とは何なのでしょうか?それを映像で観ることが出来る映画をご紹介したいと思います。

映画「キャスト・アウェイ」主演トム・ハンクスに見るパラダイムシフトと時間軸

この映画は、表向きは全く恋愛映画ではありませんが、私にとっては、一番好きな恋愛映画でもあります。

登場人物は、トムハンクス演じる主人公とその婚約者、顔の出てこない女性彫刻家のみです。

主人公は、Fedex社(宅配便会社)で働く、1分1秒を争う時間軸の持ち主。

クリスマスにでさえ、恋人と会う時間はほんの20時間。婚約者の女性も多忙な研究者のため、彼らはとてもお似合いのカップルです。

休暇中でさえ仕事が入り、貨物便に乗って、主人公は担当する積み荷とともに、目的地へ向かいますがその途中、飛行機は墜落し、主人公は一人生き残り無人島へたどり着きます。

そこから、4年もの間、島から脱出するまで、たった一人で漂流生活をするのです。

1分1秒を争っていた都会の仕事人間が、無人島で、火を起こすためにまる1日を費やす生活です。

ほんの少しのヤシの実の水分を得るために、数時間をかけてヤシの実を割り、水分を得る。

ライターさえあれば。ペットボトルを買えたら。ほんの一瞬で済むことが、

無人島ではそれを許されません

4年の歳月が流れ、命からがら島から脱出した彼は、奇跡的に通りがかった船に救助されます。

そして恋人との再会…。

彼女は別の男と結婚していました。

主人公は、無人島で、何となくその時を感じた。と話します。

彼女の時間軸は彼の生死が判らなくなってからも何も変わっていなかった。

飛行機が墜落して、捜索隊が出た後の彼女の4年と、無人島で過ごすことになった彼の4年では、

二人の時間軸は運命によって大きく変わってしまったのです。

私は、この映画を見るまでは「失恋」と言うものは、人の心変わりのために起こるものだと思っていましたが、

実は、時間軸のズレこそが、別れに繋がるのではないかと思うのです。

1分1秒を争う都会の喧騒の毎日から、波の音、ヤシの実の落ちる音しかしない無人島で一人暮らす彼を見て、

まるで失恋した時の自分のようだと思いました。

うるさいほどなっていたメールの着信音。

なし

彼の声

なし

体のぬくもり

もちろん、なし…。

一方の元彼は、アウェイした私を、気には掛けつつも、彼の時間軸の針は狂うことなく進んでいたのでしょう。私のそれとは、全く違う時間軸で。

私の1日は長い。
彼の1日は短い。

その時間のズレがきっと、別れに繋がったのだと、今だから言えます。

では、どうすべきだったのか?

どうすれば、別れを避けることができたのか?

付き合う前に相手の時間軸を知る

これこそが、恋愛必勝に最も有効な手段なのではないかと気がついたのです。

映画は、パラダイムシフト(飛行機事故)のために、時間軸が変わった主人公と、プロローグとエピローグともに、時間軸の変わらない女性彫刻家との幸せの兆しでしめくくられています。

この人に、巡り合うためのパラダイムシフトだった。

とても素敵な恋愛映画だと思いました。


次回は「相手の時間軸を計る方法」について、お話しようと思います。

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