【モテの定理 第5回】時間をかけずにモテる方法 前編

【モテの定理 第5回】時間をかけずにモテる方法 前編



登場人物

渕上賢太郎(ふちがみ・けんたろう)博士
モテモテ・アカデミー主宰。数学、生命科学、行動経済学の博士号を持つ。どんな人、モノでも「モテ」てしまう定理をついに発見した。世の中のあらゆる事象の中に、モテへのヒントを見出す。

山田君
彼女いない歴=年齢のモテない32歳。モテ男になるため、博士に助言を求めている。セルフブランディングのために、自分の価値をまずは無償で提供する「フリー戦略」を知ったものの、その手間が面倒で......。

※この記事は、2011〜2013年までの間に、MSNのニュースサイト・ドニッチにアップされたぐっどうぃる博士の記事の復刻版です。また、男性向けに書かれた記事ですが、女性にも役立つ内容だと考え、このたび恋愛ユニバーシティにも載せる事にしました。


神奈川県某所にある謎に包まれた研究所の一室、モテモテ・ラボラトリー。ここでは「モテ」に関するあらゆる研究が行われており、ブレイクしたいタレントや、新商品をヒットさせたい企業、果ては支持率の回復を狙う政治家までが、助言を求めて日夜訪れる。

「純朴で誠実」というブランディングを確立するには、タダでそれを感じてもらう「フリー戦略」が最適だと知った山田君。しかし、時間と手間がかかる「フリー戦略」にショートカットの方法があると聞きつけて……

山田君 博士、前回ぼそっとつぶやいていらっしゃいましたが、フリー戦略をショートカットする方法ってなんですか?

博士 それはな、君の周囲にいる4タイプのキーパーソンを上手に利用することだ。
突然だが山田君、映画の予告編を思い出してみたまえ。最初に何が流れる?

山田君 えっ、予告編ですか。最初になんかあおり文句が来ますよね。洋画だったら「アカデミー賞7部門制覇!」みたいな。

博士 おっ、めずらしくカンがいいな。そうだ、「アカデミー賞制覇!」だとか、「かつてない作品、今年最高のミステリー。 ワシントンポスト」とか、他にも有名な新聞や雑誌なんかの映画評が、畳みかけるように出てくるだろう。それで「おっすごいな」と思う。そしてその次には何が出てくる?

山田君 主演俳優ですかね。

博士 山田君、今日は冴えてるね。そうだ主演俳優だ。そこに知っている俳優、例えばブラッド・ピットやジョージ・クルーニーなんかが出ていると、「見てみようかな」という気になるだろう。
我々は、「世間で権威とされているもの」が認めるものには、簡単に価値を感じてしまうんだ。僕はこの役割をエディターと名付けた。こういう人を、まず君も見つけるんだ。

山田君 ?……僕も映画に出たらいいんですか?そういえば最近(※この記事は2011年に書かれたものです)、ダウンタウンのまっちゃんが素人を主役に映画撮ったって話題になりましたよね。
ふっ、僕も「ヤマ侍」か……。

【モテの定理 第5回】時間をかけずにモテる方法 前編


博士 
そうじゃない!さっきまでのカンの良さはどこへ行ったんだ。
僕が言うエディターとは、ある集団の中で権威を持っている人のことだよ。人気雑誌の編集者のようなもので、その人が認め紹介することで「価値」が保障される。そういう人がどの集団にも必ずいるんだ。

例えば、君を素朴で良いと言ってくれている上司。その人はどこかの場所で中心的な人物だったりしないのか?

山田君 そういえば、ソーシャルメディアに関する勉強会を主催していて、幅広い職種の人たちが来てるらしいです。時々誘われるんですけど、僕そういうの苦手で……。

博士 そこだよ!
例えば、その場でその上司が君のことを「彼は今どき珍しい素朴な青年でね、本当に誠実でいいやつなんだ」と紹介してくれるだけで、本来なら数か月かけないと伝わらない君のブランド価値が、一瞬にしてその場の共通認識になるんだ。
このように、その場の価値観に強い影響を与える人、それがエディターだ。

山田君 なるほど~。あの上司にくっついていけばいいんですね。じゃあ他の3つのタイプというのは?

博士 うむ。ところで山田君は、このあたりでおいしいラーメン屋を知らないか?

山田君 え? ああ、ラーメンですか?
あります、あります!
「はましょう」ってラーメン屋!
店のオヤジが浜田省吾が大好きでずっとハマショウが流れているんですけど、味がメチャクチャ旨いんですよ。さっぱりとした鶏ガラスープで、細麺なんですけど、何故か癖になっちゃうんですよね。しかもなんと一杯600円なんです。

博士 それだよ!

山田君 今から、行きますか? すっごくおいしいですよ!!!

博士 次のキーパーソンはプロモーターだ。

そのラーメン屋における君のように、その人のことを放っておいても宣伝しまくってくれる人に僕はプロモーターと名付けた。
同性でも異性でも、その人に魅力を感じてくれている人や、恩を感じてくれている人がこの役割を担う。ある女の子が、片思いの彼のことを他の女の子に話しまくっていたら、その友達も同じ人を好きになってしまった、なんてこともよくある。彼女がプロモーターの役割を果たしたんだな。
これに該当しそうな人は君の周りにいないかね。

山田君 僕を気に入ってくれている人ですよね。う~ん……。
ずっと住んでるアパートの大家さんが、いつも「いい子だねえ」と言って野菜だの何だのくれますけど。おばあちゃんなんで、孫のようにかわいがってくれて……。

博士 年配の大家さんか……。そうなると活動場所は老人会になりそうだが、まあ、いないよりはいいだろう。
その人にさりげなく、君が今、恋人を探していることを伝えておくんだ。すると、勝手に君の事を宣伝してくれるだろう。
こうやって、周囲の人々の役割を知り、利用していくことでショートカットができるんだ。次回は残り二つの役割について話していこう。

今回の定理

エディターやプロモーターを利用すれば、ブランディングはショートカットできる

ぐっどうぃる博士の解説

ブランディングは地道で手間のかかる作業ですが、キーパーソンをうまく利用できれば、一気にショートカットできます。そして世の中で人気を得ている、人、モノ、サービスにはこういったショートカットを利用しているものが実に多いのです。

例えば最近、ミッツマングローブというオネエタレントが人気ですが(※この記事は2011年に書かれたものです)、彼がお茶の間に一気に浸透できたのは、すでに人気を得ていたマツコデラックスや、TOKYO MXテレビの「5時に夢中」(テレビ業界の視聴率が高いニュースバラエティ番組)が認めたというのが大きいでしょう。マツコデラックスや5時に夢中がエディターの役割を果たしたことになります。

「5時に夢中」がエディターになり得たように、これらの機能を果たすのは人だけではありません。
Facebookの「いいね」ボタンやブログのコメント数、youtubeの視聴回数などは、各々のクリックやコメントに権威はなくとも数が多いことで宣伝になる、つまりプロモーターの機能を果たしています。

このような、価値を広めるために役立つ人、モノ、機能を、その役割を理解した上で利用することが「モテ」への近道なのです。

ぐっどうぃる博士

ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)

理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。
現在、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。
近著に『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』がある。
他にも『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)などがある。
ぐっどうぃる博士の経歴はこちら

ぐっどうぃる博士と直接電話相談したい方はコチラ:
https://u-rennai.jp/consult/adviser/2

片思いの悩みを解決する方法のまとめ

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