404 Not Found 「無知」の姿勢(それ知らないんです!)が、恋にも有効なワケ | 恋愛ユニバーシティ

「無知」の姿勢(それ知らないんです!)が、恋にも有効なワケ

2013年03月25日 10:30

女の子は、ちょっとバカっぽい(!?)ほうがモテる。――異論はあるでしょうが、そんな説を聞いたことがある方は多いかと思います。周囲で聞き回ったところ、「いや、知性的な女性のほうがいいでしょ!」という男性の声も決して少なくなかったのですが、「実は賢い、は好まれるけれど、『賢さを全面に押し出している人(特に女性)』はモテにくいのかも……」いった意見もチラホラ。「賢さ」がモテを遠ざけてしまうことがあるとしたら、どんなことが原因なのでしょうか?

「自分を理解しようとしてくれる人」だと思われない!?


まず聞かれた意見が、(1)賢い人はプライドが高かったり、分別ある態度を取ろうとしてしまい、異性に素直に可愛く甘えることができないから……という理由。確かに一理はありますが、賢さというよりは、このあたりは「性格」による差がかなり大きいようです。

続いて、(2)賢い人は、トークも知的すぎて異性を萎縮させることがある……という理由。賢い人は、知識量や情報量が基本的に豊富。頭の回転が早く、お喋り上手、プレゼン上手な方も少なくありません。それが魅力的に映ることも少なくないのですが、気をつけたいのは、ともすると、相手が気圧されてしまい、消極的な態度になってしまうこともあること。そうなると、自分だけが喋って、相手のことがよく分からず終わったり、多少の尊敬は得られても好意には繋がらなかったり……なんてことも(!?)あるようです。

仕事などであれば、“情報交換”目的のコミュニケーションでも良いのですが、恋愛はそうではなく、「理解しあうことを目指す」関係。わかりえない部分があっても、「わかりあおうとする姿勢」が大切な関係になります。人間は、基本的に「他の人に理解されること」が好きで、「自分のことを理解しようとしてくれる人」のことが好きな生き物。できるだけ、お互いが心を開いてお喋りできることが、男女の出会いの場では理想的です。お互いがたっぷり喋って盛り上がれるのが一番、ということですね。

「無知のアプローチ」は、本気でやろう!


ともすると、賢い人は、自然と「色んなことをよく知っている立場」に立つことで、知り合う異性に対して、「この人は、自分を理解しようとしてくれている」という喜びを与えられないことがある。そこでおすすめの心がけが、ナラティブセラピーの領域で提唱されている、『無知のアプローチ(not-knowing approach)』。無知のアプローチとは、「あなたが知っていることを、私は知りません」という意識を念頭において、会話を進行させていくコミュニケーション方法です。

常に「目の前の相手は、自分の持っていない知識を持っている人だ」と捉え、「自分と異なる経験や知識を持っている人の話を聞くのは、面白いことだ」という姿勢で接するよう心がける。この姿勢で接すると、相手は多くのことを話してくれやすくなり、「理解された」という喜びも感じる。そうなると、「あなたのことも理解してみたい」という姿勢にもなってくれやすいです。

といっても、「無知な、おバカな“フリ”をして話を聞けばモテる!」ということではないので、誤解なきよう! 『無知のアプローチ』は、本気で相手に興味を持って接しなければ、効果がないと言われます。生返事や適当な返事になってしまい、すぐ相手にも伝わってしまうので、やるならば本気でこの心がけを持って、接していきましょう。

知らないことも知れて、一挙両得!?


無論、「自分の話のレベルに付いてこられない人には、興味がない」というのであれば、何も考えず自由に話すほうが、楽しいかもしれません。本来、賢いことは、世の中を渡る立派な武器であり、人としても大きな魅力になる部分です。ただ、その自負を強く全面に出して、「相手は自分よりも無知だろう」という姿勢で他人に接してしまうと、好かれないだけでなく、煙たがられてしまうこともあるでしょう。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな(=本当に偉い人ほど謙虚な姿勢をしている)」なんて言葉もありますが、知識や情報をたくさん持ったことで、逆に失ってしまう感覚や視点もあるもの。「世界は広く、人生は短い。自分の知っていることなど、まだまだ僅かだ」と考え、どんな場所でも、できるだけ、『無知のアプローチ』を心がけて接したほうが、さらに知識や情報も得られ、「また一緒に飲んで話したい人だな」などと同性異性問わずモテたりもして、一挙両得かも(!?)しれません。春は、出会いの多い季節。新たなコミュニケーションの機会には、ぜひこんなこともご参考下さいね。
(外山ゆひら)

参考:「コミュニケーションを学ぶ」 高田昭典著/ちくまフリマー新書

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