気を遣わせるな、言葉の意味を考えろなど彼氏の要望が私にとってはすごく難しいですコメント No.115042

No.1150422024-11-22 14:32

相談文では彼の言動が切り取られているので、実際にどんなことが起きているかは詳しく話を聞いてみないとわかりませんが、
この相談文を読む限り、私もまずは、この彼とは別れた方がいいと思います。
それが大前提で、１２０％の自信を持って、別れることを勧めます。
でないとあなたはこれから先、とても大切なものを失ったり、自分の将来の夢や可能性を潰したりすることもあり得ます。
彼に対する恐怖をすごく感じる日もあれば、楽観視する日もあるでしょうが、どんな経過をたどっても最終的には恐ろしい修羅場が待っているでしょう。
別れる決断は１日でも早い方がいいと思います。

これを踏まえて、
モラハラ男性と付き合うって、他の人から見たらなぜあんなのと付き合っているのか、と理解されませんが、
モラハラ男性が持つ魅力というのがあり、
私はこの相談の彼と同じぐらいのレベルのモラハラ男性と１０代後半から２０代前半にかけて付き合っていました。
だから、あなたの気持ちは少し分かる気がしています。

私のその過去はトラウマみたいになっていて、別れた当時は思い返すことができませんでしたが、
あれから相当の年数が経過した今は、なぜ彼と別れられなかったのだろうかと冷静に思い返し、分析することがあります。

まず彼の分析ですが、
彼は、恐らく、あなたとスペックが釣り合っていないと感じているのではないかと思います。
あなたは意外に思うかもしれませんが、彼が認識しているだろうスペックは、あなたが上、彼が下です。
彼はたぶん、「俺はｈｈを失ったらもう二度と同じレベルの女性を得ることはできない」と感じているでしょう。
だから彼は一生懸命、あなたが逃げ出さないよう、自分の下にいるように、彼なりに努力をしています。

モラハラの言動そのものはあまり重要ではありません。
彼がそれら言動からあなたに伝えたい根本的なメッセージがあります。
それは、
①別れることはあり得ない
②俺が上、お前が下。その上下関係は絶対のもの。常に認識すべきもの。
③俺を変えようとするな。
④他の男性に心を向ける可能性はゼロにしろ。
です。
これらに抵触するような言動があると、彼の危機管理センサーが働いて、モラハラをするのです。

あなたが「■具体的な相談」で特に挙げた「よく分かってもないのに俺の話に共感するな」は、たぶん、上の②に抵触しています。
「ね、わかる」という言葉遣いが、対等な感じがするのです。
私が思うに、「よく分かってもないのに共感した」ことが彼の怒りポイントではなく、
「俺が上、お前は下」という上下関係をわきまえていない言動が怒りポイントなのです。
もし、「ね、わかる」ではなく、「なるほど、さすが、勉強になる」など、彼が上だとはっきり分かるような相槌だったら、同じ「よく分かってもない」状況での相槌でも、彼は怒らなかったのではないかと思います。

①～④に一見関係ないような「アイドル好きの彼が受け入れられず」についても、実は②に抵触していて、
「お前はかわいいけど、だからって増長するな」
と言いたいのです。
彼がそのアイドルが好きなのは本当かもしれませんが、あなたの前で殊更に好きなように振舞っているのでしょう。
そうして「あなたが私と付き合ってくれてありがたい♡幸せ♡」と思うのが彼の望む所なのに、
それを超えて「自分はブスだから」となると、それは「ブスじゃないよ」とあなたをケアしなければならなくなるのでうっとうしく感じるのでしょう。

彼の言動は時にぶれたり、前は良いと言っていたものが今回はダメになっていたりということはありませんか。
それは彼の中で、正義や善悪、礼儀、世間の常識などはジャッジの基準ではなく、
①～④のセンサーのどれが反応するかが基準だからです。

たとえば、あなたが「あんまり私を怒らないで」と言ったとします。
それは「③俺を変えようとするな」に抵触します。
彼のセンサーが働き、彼は二度とあなたがそんな発言をしないようにしなければならない、と考えます。
彼は「あなたの発言に心底傷つき、あなたのデリカシーのなさに呆れた」という演技であなたに罪悪感を植え付けようとし、「一人になりたい」とあなたに伝えます。
あなたはその言葉を受けて、「では別れよう」と言ったとします。
でもそれは「①別れることはあり得ない」に抵触するので「別れさせてもらえない」ことになります。
「一人になりたい」と「別れさせてもらえない」は矛盾しますが、
違うセンサーが働いているので、こういう矛盾が起きるのです。

では、こういう彼に対して、別れないのであればどのように付き合っていけばいいのか、ですが、
1つ目の方法は、前の相談でアドバイスをされていたように、彼の言動に振り回されず、自分軸を貫くことです。
彼のモラハラ言動は、あなたをコントロールするためのいわば「道具」です。
あなたがモラハラに動じなければ、彼は、「モラハラしてもあなたをコントロールできない、モラハラは「道具」として役立たずだ」と考えてモラハラするのをやめる、というのが狙いです。

ただ、私は、モラハラする人はモラハラ以外に人をコントロールする道具を持っていないので、
モラハラが道具として役立たない時は、さらに苛烈なモラハラでコントロールしようとしがちですし、
あなた自身の自己肯定感が低く、彼に対して逆らえない状態が定着しているので、自分軸を貫くのは現実的には無理だろうなと思います。

もう１つの方法は、彼の根本的なメッセージである①～④を徹底的に満たすということです。
例えば上の例で、
彼が「あなたの発言に心底傷つき、あなたのデリカシーのなさに呆れた」という演技であなたに罪悪感を植え付けようとし、「一人になりたい」と言ってきた場合、
「では別れよう」と返すのではなく、
「私は本当にデリカシーがなくてあなたを傷つけてしまった。自分をとても恥じて反省しています。あなたが一人になりたいのは無理もないので、私はその気持ちを尊重しておとなしくしています。でも、気が向いたら連絡してください。いつでも待っています」
と答えたら、彼は①～④が満たされ、満足します。

彼のモラハラ言動は、あなたに①～④を厳守させるのが目的なので、
あなたが①～④を厳守しなくてはいけない、と思っていることがあなたの言動で分かるなら、彼はモラハラを使わずに済みます。
そうすると、モラハラ言動は少なくなっていきます。
①～④を望む事自体がすでにモラハラなので、本質的なモラハラは解消されないどころか強化されるのですが、
表面的には波風が立たず、一見、穏やかになりますから、事なかれ主義の人には向いている方法です。

相談文を読むと、あなたはこの２つの方法のどちらでもないような、どちらも使っているような、中途半端な状態です。
これはあなたも彼も苦しいでしょうね、と思います。
（彼が苦しむのはどうでもいいですけどね）

上に書いた方法のうち、２番目の方法は、当人はともかく、他の人からは「あり得ない」という反応に大概なりますね。
超不健全な方法とも言えます。
ただ、この方法を使うと彼があなたを心底掛け替えがないと思うようになるので、
彼が長期的にはあなたにとって良い方向へ変わる可能性は低いけれどもある（人として認識されるようになる）ことと、
駆け引きで彼から大きく離れた時に、彼が劇的に変わる（根本的にモラハラがなくなる）可能性があります。
一方で、彼があなたにもっと執着するので、離れた時に恐ろしい事件に発展するリスクもあります。

私は１０代後半から２０代前半にかけてモラハラ男性と付き合っていたと書きましたが、
この男性と別れる時は、転職し、住居も他県へ移し、電話番号を変え、それまでの人間関係をすべて断ち切りました。
命の危険を感じるような、それぐらい恐ろしい思いをしたということです。
お金も使ったし、いろんなものを失いましたが、命には代えられません。
それでもこの彼は実家へまで来て、両親に嘘を並べて私の居所を探ろうとしました。本当に恐ろしいです。

繰り返しますが、この相談の彼とは一日も早く別れることをすすめます。