本当の彼がわからなくなりました。コメント No.11540
私の鬱は当時に発病し、当初は軽かったので、怠け癖とみなされる事も多く。無理を押して色々やるうちに病態は悪化の一途をたどりました。重度の鬱症状が出ると、どうなるかというのを軽くご説明します。まず、何もヤル気が起きません。自分の好きなことすら、です。例え目の前に大好きなゲームの、それも新製品があっても、数分しただけでやりたくなくなります。それが例え健常な状態の頃の好みのジャンルで、しかも大好きなシリーズタイトルの最新版であってもです。
鬱が出ていた当時、私は割合プライドが高いタイプの人間でしたが。このプライドの維持の為の努力すらしませんでした。例えば、顔を洗わない、歯を磨かない、髪を整えない。他人からよくみられようと、誰しも思うわけですが。そうしたことに、何の価値も見いだせなくなり、やらなくなったのです。
私の場合、幸い良い友人や、良い恋人に恵まれていたので、重度の発症をしてからは長引かずに済みましたが。その間の、何にも行動する気力が起きない状態の記憶は、今も鮮明に残っています。
この体験から鑑みるに、貴女の彼氏は鬱病ではないと思われます。
理由の一つは、世間体-友人Y、Mからの評判-を気にする所です。その彼らとはどうも、詮索を入れる形で、連絡を取り合っている様子も伺えます。迷惑をかけるなといいますが、貴女に迷惑をかけまくっている実態が他に漏れる事を恐れている節があります。これらの交友関係の努力は、鬱病に苦しむ者同士の民間団体にも顔を出す身であるとわかるのですが、鬱病患者が真っ先に努力をしなくなる部分です。
鬱病患者の多くは、その行動をしなかった時に生死に関わる度合いが低いものからどんどんやらなくなっていきます。つまり、仕事をしなければ飯が食えなくなるから、仕事関係の交友はどうにかしようとすることはあっても、いなくなったところで死ぬわけではないただの友人相手に関係維持の努力をしません。
決定的な一つは、鬱病は相手に対して、理解してもらいたいという欲求すら失います。わからないなら別れようといった思考にはなかなかたどり着かないのです。
どーでもいいや、の深刻な状態が、鬱の病態の適切な表現です。食う寝る以外のほとんどをほったらかしにし、病状によって他に少しできることがあるかどうか、といったかんじだとお考え頂ければ幸いです。
また、心因性からうつを発症する場合、疫学的統計にもとづいて申し述べますに、その患者の多くは生真面目な人間です。すくなくとも貴女の文面からは、彼が生真面目なタイプには見えません。
上記四点から、鬱である可能性は限りなく低いと考えられます。
代わって、私が心配しているのは、彼が境界性パーソナリティ障害ではないか、という点です。鬱の多くは、勿論支える家族にマイナスはありますが、家庭の外にはあまり害をもたらさないのですが。境界性パーソナリティ障害は、無気力などの症状も合併で出てくる上に、自らへの他人の執着を測る為に、あえて相手を傷つけるような事をしてみたり、すがってみたりとします。これが深刻な病状となった場合、鬱よりははるかに他人を害する危険度が高いものです。特にY、Mからの評価を貴女が下げている、という点に既に着目しているあたり、私は貴女のことが心配になります。
仮に、変なことにならなかったとしても、鬱よりも支える側の負担が極めて大きい病気で、難治性です。相当な愛情の深さがなくしては支えきれませんし、この病気の恐ろしいところは、支える側も神経症程度を患うケースが多いということです。
結論を申し上げますに、関わらない方が宜しいでしょう。鬱は近年最先端の治療技術が進みましたが、これは鬱がその因性の種類にかかわらず、病態として脳に特有の機能障害が現れ、そこをどうにかすることで病状が緩和できるからです。ですが、万が一境界性パーソナリティ障害であれば、素人が関わってろくなことはありません。必要なのは適切なカウンセリングと、適切な精神科医、神経科医による診断と、診療方針にのっとった治療行為です。精神病はしばしば、それを支えようと思う善意の第三者によって、医師の治療の進展が引き戻されたり、元の木阿弥となったりします。
あくまで、憶測の域を出ない話をさせていただきましたが。私は貴女が友人に戻るその意図を、新しい出会いに向けるべきだと思います。
- [年齢非公開]
- イイヒト ランク圏外
※「本当の彼がわからなくなりました。」の全コメント
- 私には鬱の経験があります。外因性、中でも心因性の発病の仕方でした。当時の私の何が、病気の元とな...
イイヒト -- (No.11540) 2012-10-23 16:44 - コメントありがとうございます。
おしえてくださった、病気について調べました。
ボーダーと…
むっく(投稿者) -- (No.11549) 2012-10-23 22:25- >むっく(投稿者)さん
もう少し知りたいというコメントを拝見しましたので、再度出て参りま…
イイヒト -- (No.11564) 2012-10-24 19:30- 再び回答ありがとうございます。
イイヒト様の回答を読みますと自分は間違えてなかったと思い本…
むっく(投稿者) -- (No.11566) 2012-10-24 20:42- >むっく(投稿者)さん
どういたしまして。
心の病については、割りとあやふやなも…
イイヒト -- (No.11570) 2012-10-24 22:37- 度々の質問失礼いたしました。
コメントありがとうございます。
1つの病気とい…
むっく(投稿者) -- (No.11577) 2012-10-25 08:37
- 度々の質問失礼いたしました。
コメントありがとうございます。
1つの病気とい…
- >むっく(投稿者)さん
どういたしまして。
心の病については、割りとあやふやなも…
- 再び回答ありがとうございます。
イイヒト様の回答を読みますと自分は間違えてなかったと思い本…
- >むっく(投稿者)さん
もう少し知りたいというコメントを拝見しましたので、再度出て参りま…