彼の気持ちを動かしたいコメント No.11846

No.118462012-11-09 21:45

>ドルチェ(投稿者)さん

　重要だからこそ、連れていけない、という事でしょう。幸せを願う相手を、みすみす不幸にする真似は出来かねる、という彼の意思を感じます。

　南米のどこ、とは書いてないので、全体的な話をしましょう。国籍を維持したままのつもりであれば、社会福祉はまず期待できません。日本国籍を失うことも覚悟なら、ちょっとましになる程度です。もっとも、皮膚にできるちょっとした良性の腫瘍の切除等の場合でも、その治療費は日本の十倍かかったとておかしくはありません。別にぼったくりでなくとも、です。

　次に犯罪率ですが、南米の大抵の国では、旅行者狙いの犯罪は、極めて多くあります。大抵の場合、警察にかけこんでも、被害届の受理までに、ちんたらちんたらやられてしまうので、滞在日数が惜しくなって、被害届をださずに泣き寝入りしています。ですので、統計の実数よりはるかに多くの犯罪があります。さすがに団体ツアーが狙われるということはありませんが、2-3人で１０日ほど滞在すれば、３組に一組は、ぼったくり程度には当然のごとく、引っかかっています。現地の言語を、流暢に話せないのであれば、旅行者同様にみなされますので、貴女も狙われる事でしょう。
　さらに、欧州や日本と違い、大半の国は人種差別が酷く。もし貴女が、現地でそこそこの仕事を見つけても、求職中の見知らぬ他人に恨まれます。他国人が少ない仕事を奪いやがって、という種類の恨みはこれまで貴女が遭遇したどんな恨みよりも恐ろしいものです。相手は生活がかかっていたりしますので、凶悪犯罪の被害者となる確率は、飛躍的に上昇します。

　ちなみに、南米の国に嫁いだ、日本人女性の内、八割を超える人が離婚して日本に戻り、その後、一度日本国籍を捨てたことで発生する様々なトラブルでもって、嫁いだ事はおろか、相手の男性と知り合ったことすら呪って生きていくことになっています。

　三十年後に旦那さんに先立たれたとして、その後の生活が立ち行かなくなったと仮定します。
　まず、国籍離脱とともに、国民年金の一時金が受け取れますが、これは半額です。また一度これを受け取れば、国民年金の支払い履歴はクリアされます。受け取らずにおいても請求の権利が消えるだけで、支払履歴のクリアから逃れる術はありません。
　次に、南米の国で、日本と社会保障協定を結んでいる国なんてきいたことがありませんので、あちらで何かに加入したとしても、その支払履歴を日本に帰国後役立てる事は無理です。
　こうなると、あなたは６１歳で、仕事を見つけることも絶望的なまま、年金支払履歴もなにも失っていることになります。将来、現状の日本より、確実に社会保障が厳しくなっている日本で生活保護がどの程度受けられるかも見通しはまったく立ちません。
　それこそ、十年以内にベビーブームでも起きて、支える世代が大量にということでもあれば別ですが、その時はその時で少なくなっている就職の口を若い世代が奪いあっているだけかもしれませんしね。
　まあ、とりあえず、この未来に到達する確率はかなり高いといえますので、御覚悟を。

　これでもまだ、その彼が、貴女のことが重要ではないと思いますか？貴女が大切であれば上記の未来が高い確率で来るようなこと、できません。好きだから別れるということも、あるということです。
　ここまで書いた厳しい未来を覚悟の上で、それでもついていきたい、と言えるのでしたら。現地の言葉をネイティブレベルまで話せるようになった上で、日本語を役立てられる高給の仕事を探すと良いでしょう。観光地近辺でなら、そういう仕事の募集もあるはずです。インターネット上でひょっとしたら探せるかもしれません。