【夢が叶う9つの定理 第8回】どんな問題にも応用できる、解決するためにすべきこと。

【夢が叶う9つの定理 第8回】どんな問題にも応用できる、解決するためにすべきこと。



登場人物

渕上賢太郎(ふちがみ・けんたろう)博士
夢を叶えるアカデミー主宰。数学、生命科学、行動経済学の博士号を持つ。その知識を応用し、ヒト・モノ・コトを思い通りにする定理を発見した。トラブルがあると駆け込んでくる山田君をひとり立ちさせるべく、今回は問題解決の基本を教えることに。

山田君
博士の教えにより、彼女いない歴=年齢だったモテない人生に終止符を打った32歳。仕事面でも無気力なSEだったが、一念発起し博士のアドバイスに従って成功を目指している。何かトラブルが発生すると博士に泣きつく、のび太パターンでこれまで問題を解決してきた。

※この記事は、2011〜2013年までの間に、MSNのニュースサイト・ドニッチにアップされたぐっどうぃる博士の記事の復刻版です。また、目標達成のための記事ですが、恋に悩む女性にも役立つ内容だと考え、このたび恋愛ユニバーシティにも載せる事にしました。


神奈川県某所にある謎に包まれた研究所の一室。そこには「夢を叶えるアカデミー」の看板がひっそりと掲げられている。ここでは「成功」に関するあらゆる研究が行われており、夢を叶えたい起業家や、思い通りに動かず邪魔ばかりする部下に困り果てた経営トップたちが、こぞって扉を叩く……。
これまで、何かあるごとに博士に頼ってきた山田君。もし、博士がいなくなってしまったらどうする……?

山田君 博士ぇーーーーー、大変です。またトラブル発生です!

博士 おう、山田君。君のことを見守ってきたが、それも今日までだ。これからは君ひとりで成功への階段を駆け上がってくれたまえ。まあ、駆け上がるのは難しいかもしれないが、のたうちまわりながら進んでくれたまえ。

山田君 ??博士、どうしたんですか?

博士 僕は未来の世界に帰らないといけなくなったんだよ。もう君にひみつ道具を出してあげることはできない……。

山田君 はっ、博士はもしや……未来から来た猫型ロボットだったんですかっ。

博士 もうさよならだよ、のび太くん。

山田君 ドラえも~ん!!!

って、何なんですか突然。そもそも博士は猫型じゃないですし。

博士 いや、君を見ていると、いつもこの国民的アニメの主人公を思い出してしまってね。
しかし、僕がいつまでも君に助言できる場所にいると思うなよ。

山田君 えっ、本当にいなくなっちゃうんですか。

博士 今すぐどうこうということはないが、私だって研究の拠点を他の国に移すかもしれないし、秘密のシンクタンクでの活動ではなく、表舞台に出ていくかもしれない。そうなったら、今みたいにすぐ訪ねては来れないぞ。

山田君 ええーっ、それは困りますよ。博士がいなくなっちゃったら、僕、どうしたらいいんですか?

博士 自分で問題を解決するんだよ、山田君。

そうだな、今日はあらゆる問題の解決に通じる、根本的な方法を教えよう。これで君も、ひとり立ちできるはずだ。

で、今日はどんな用件で駆け込んできた?

山田君 前々からチームの和を乱してる若い社員がいるんですけど、最近そいつが、本当に手がつけられなくなっちゃって。
みんなが残業してるのにさっさと帰ったり、「こんなプロジェクトうまくいくわけないですよ」って平気な顔で言ったり。
この間なんて、先輩社員のミスをみんなの前で指摘しちゃって、恥をかかされた方はカンカンですよ。「あいつは先輩を立てるってことを知らない」って。それに同調して、そいつを排除しようとするチームメンバーも出てきて、困ってるんですよね。
このままじゃ、チームワークの乱れでうまくいくものもうまくいかないですよ。

博士 なるほどな。で、君はその問題に対してどうしようと思ってるんだ?

山田君 実は、隣の席に座ってる同僚に相談してみたんですよ。彼は僕よりずっと年上で、バブルを直に経験しているんで、色々知っているかなと思って。
で、彼によると「こういう時は飲みに行くのがいい」って言うんですね。「飲みニケーションだ」と。

博士 その単語は久しぶりに聞いたな。

山田君 その助言を聞いて飲み会をセッティングしたんですが、当の若手社員が飲み会の間中、ずっと携帯をいじっていて。彼に反感を持ってるメンバーはイライラしっぱなしだし、そうでない人も気を使って大変だしで、さらに溝を広げる結果に終わってしまったんです。
だから、今度は、けん玉友達に相談したんですよ。

【夢が叶う9つの定理 第8回】どんな問題にも応用できる、解決するためにすべきこと。

博士 君の生活の中には、当たり前の様にけん玉が入り込んでいるんだな。

山田君 その、けん玉友達に「お前ならどうする?」って来たら。「けん玉と一緒だよ。『技がうまくいった時、いつの間にかポーズも決まってる』だろ?」って。なるほどなって思いました。

博士 つまり?

山田君 つまり、けん玉で困難な技がうまくいった時は、気づかぬ間にけん玉の達人と同じポーズにいなっているって意味です。で、なるほどって思ったわけです。

博士 つまり?

山田君 つまり、試行錯誤しているうちに、うまくいくようになっているから、色々試せってことです。

博士 いつもの言葉を言って良いか?

山田君 何でしょう?

博士 君は何もわかっていない。

山田君 え?

博士 同僚や友達に話を聞いてる時点で、ダメだ。

山田君 どういうことですか?

博士 その2人は人間関係の専門家じゃないだろう?彼らのアドバイスは、彼らの限られた経験から導き出されるものだ。それは基本的には何の意味も無い情報と思って良い。

いいか、山田君。何か問題が起こった時にまずすべきことは、問題を正確に把握し、解決に至る最善策を見つけることだ。そのためには良質で正しい情報をえなければならない。

山田君 ???良質で正しい情報ってなんですか?

博士 情報に出会った時は、その情報の「質」と「意図」の2つ視点でとらえるべきだ。

たとえば、君が今の彼女に振られて、友人に相談したとする。そしてその友達が「毎日プレゼントを持って家に行くんだ、きっと思い直してくれるよ」と言ったとしよう。その根拠はなんだと思う?
良くてそいつの経験談だ。たまたまそれがうまくいったかもしれないし、そいつだからうまくいったのかもしれない。でもそいつはそんな事を考えていない。前回も言ったように、人はうまくいけば、それが成功した唯一の方法と思い込むからな。

さらに言えば、思いつきで答える奴もいる。「駆け引きなんてしちゃだめだ。誠実に自分の思いを伝えればきっと伝わるから」なんて言っている奴は、テレビドラマで得た知識だったりするんだ。

専門家以外の人間が持っている情報というのは、極めて質の低い情報と言って良いだろう。

さらに、君が相談した相手が、君の元カノのことを好きだったとしよう。そうすれば、「強引に押し倒せば、女は流されるよ」などと、君が彼女に嫌われるような情報をわざと与えるかもしれない。これが、情報に含まれる意図という側面だ。

世の中の情報はほとんどが意図を持っている。復縁したいと思ったら、2万円の商材を買って下さいだったり、美容整形をさせようとしていたり。情報に意図があると知らない人間は、正しい情報を得ずに、意図を持っている人間に踊らされて利用される。ダイエット食品が良い例だ。また、Amazonのブックレビューなんかも意図で一杯だ。その本を売りたい意図、その本を買って欲しくないというアンチ著者の意図。鵜呑みにできない。

また、ここでは余談になるが、さらに意図に関して言えば、情報が属する文化というものがある。たとえば「2ちゃんねる」の文化、「地上波テレビ番組」の文化などだ。それらが属する文化はそれぞれ独自の意図をもった集団が集まっている。その文化を理解していないと、情報を正確に理解できない。それらの情報を鵜呑みにすると痛い目にあう。

こういった低質な情報や、何かの意図によって歪められた情報を、そのまま鵜呑みにして、いくら仕入れても、問題の正しい解決法は見つからない。

山田君 なるほど。僕が同僚から得てるのは、質の低い情報だと。

博士 そうだな。わずかな経験に基づいた、低質な情報だ。

山田君 どうすれば良質で正しい情報を得ることができるでしょう。

博士 正しい知識を得たい場合はな、専門家に聞くのが一番だ。だから、今君が僕のところに来ているのは正しい。できればまず初めに私のところへ来るべきだった。

山田君 最初に言ってることと違うじゃないですか!
それじゃあ、博士がいないと僕は正しい情報が得られないってことですよね。

博士 そんなことはない。専門家がいないなら、多くの人に支持されている専門書を読むことだ。
多くの人に支持されている専門書は、隣の同僚や友達よりは、ずっと情報の質が高い。そして、それに関する本を10冊くらい読めば大体その分野におけるスタンダードな考え方がわかる。
こうやって質の高い情報を得ていくと、自分の抱える問題を俯瞰してみられるようになり、結果、最善の解決策が見つかる。

山田君 不感?

博士 鈍ってどうする!問題の全体像を、地形を高い所から見るように、見渡すことができるようになるということだよ。

逆に、低質な情報や歪められた情報を歪められたまま仕入れると、問題の正確な把握ができない。その結果、間違った解決法を選んでしまう。

山田君 10冊は多いですねえ。しかも、該当する本なんてどういう風に探せばいいんだか。

博士 図書館に数日通えば10冊なんてすぐいくよ。断言しよう。これが問題解決の最短の方法だ。難しいなら5冊でもいい。

山田君 ということは、僕は博士がいなくても、支持されている専門書を10冊読めば問題を解決することができるってことですか。

博士 そうだ。そして、沢山の中から本を選ぶなら、一つは学術的な本が入っていると良い。学術的な本は敬遠されがちだが、そこに書かれていることは一人の著者の経験ではなく、研究者たちがよってたかって検証した結果だからだ。その分、信頼性も高い。

山田君 う~ん。でも本を読むだけで大丈夫なんですか。僕は自分の思考力にはまったく自信がなくて……。

博士 支持されている本は、読んだ瞬間目から鱗がおちるから分かる。「やつが生意気だったのはそういう意味だったのか!!」と心から腑に落ちるはずだ。

逆にいえば、「つまらない」「納得できない」と思った本はすぐに捨てろ!読む意味などない。たとえ、それが良質な情報だとしても、山田君が理解できないなら、相性が悪い本で、山田君には無意味な本となる。それも、すぐにブックオフに売れ!

山田君 そうすれば、僕はもう博士なしでも大丈夫だと。

博士 まあ、そうだ。君はひとりで解決できる。

山田君 やったー!
って言いたいところなんですが、やっぱり寂しいですよぉ~。博士、まだしばらくは未来に帰らないでください~~。

博士 いや、それ、冗談だから。

今回の定理

問題解決の基本は、正確な知識を身に着け問題を俯瞰で捉えること。そのためには支持されている専門家に聞くか、支持されている専門書を読むことが最善。

(次回予告)
9つの定理もついに最終回!すべてを思い通りに動かすための、最後の定理とは?お楽しみに!

ぐっどうぃる博士

ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)

理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。
現在、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。
近著に『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』がある。
他にも『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)などがある。
ぐっどうぃる博士の経歴はこちら

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