恋愛回路の取り扱い説明書【Fin.】

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皆さま、こんにちは。
これまで3回にわたりお送りして参りました恋愛回路の取り扱い説明書シリーズ、いよいよ最終回でございます。
恋愛回路の性質や攻略方法について、これまでできる限り全力でお伝えして参りました。

特に前回、恋愛回路発動のカギを握るのは、そのタイミングであること、恋愛回路発生から(本格的な)形成までには、個人差はあれど、一定期間のタイムラグが存在することを示した次第です。

最終回となる今回は、そのタイムラグをどのように過ごせば良いのかということ、そして、博士理論はもちろんのこと、その他理論の解釈や付き合い方について、私が思うことを述べ、〆させていただこうと思います。

恋愛回路形成までのタイムラグをどう過ごす?

まずは、前回の復習といたしまして、恋愛回路発生から形成までの3stepをいま一度確認することにいたしましょう。

◎恋の炎の対応方法 3Step
Step.1 恋愛感情の発生

【この間のタイムラグが超重要!】

Step.2 恋愛回路の形成を自覚


Step.3 各種駆け引きやセルフケア

こちらが、3stepでした。
特に、Step.1〜Step.2の「タイムラグ」が、恋愛回路を攻略するために重要なキーになり得るということは、前回から強調している通りです。

今回お伝えしたいのは、このタイムラグをどのように過ごすか、という事について。
実は、Step.3の「各種駆け引きやセルフケア」は、本来であればタイムラグの段階から始めても良いはずで、むしろこちらの方をStep.2に組み込むべきではないかと試行錯誤いたしました。

しかしながら、今回はとある理由から、敢えてこちらをStep.3の方に据えてあります。
その理由は後述するものといたしまして、タイムラグの間には具体的に何をすべきか、見ていく事にいたしましょう。

とにもかくにも、恋愛回路をむやみに形成させないことが第一

それは分かっているのよ!という声がそこかしこから聞こえてきそうではありますが(笑)

これまで見てきた通り、恋愛回路というのは、「脳内に、特定の相手のことを考える特別枠ができること」が大筋の定義です。
ということは、相手に対して特別枠を作り上げない対応こそが、最も重要になってくるということになります。

できる限り省エネ対応を心がける
〜'トクベツ'や'オーダーメード'はご法度!〜


女性にとって、恋する相手のことを考え、あれこれと思いを馳せるのはこの上ない至福の時間かもしれません。

ですが、ちょっと待って!
こういった時間は至福のひとときでもある一方、同時に相当なエネルギーを消費する行為でもあります。

恋愛回路を作らないことを最優先したい、タイムラグを有効に使いたいのであれば、

相手のことを考えるのは、現実に相手から反応があった時だけ!

に留めることが最も重要になってくるでしょう。
来てもいないLINEの返信を考えたり、電話の話題を考えたりするのは、NGです。

この期間中に旅行へ行くなどして、次回会うときに彼にお土産やプレゼントを渡す機会もあるかもしれません。
こういう行為ひとつにも、細心の注意を払う必要があります。

彼にだけ少し多めにしようかな…
皆とは別のモノの方が良いかな…

こういう思考も、恋愛回路形成を加速させてしまう元です。
自分は恋愛回路が出来やすいという自覚がある方は、
自発的に何かを送る場合は特に、たとえお返しの場合であっても、
職場の同僚や友人と同程度の労力に留めておくことを常に心がけておくと良いかもしれません。

そうであれば、積極的に冷たくする必要もないことに気付き、更に人として失礼な対応は避けることができるはずです。

また、相手から相応の告白があり、お付き合いが軌道に乗ってくるまでは、デートの服装などを考えることも同様に注意を払うことを勧めます。
特に婚活中の場合、デート用の服を最初から用意していることも少なくないと思うのですが、メッセージのやり取りなどで得られたプロファイリング結果などを駆使しつつ、多くても数パターンの中から選ぶという作業に留めることを念頭に置いた方が良いでしょう。

彼に【オーダーメード】を披露するのは、自分ではなく、彼の方に恋愛回路ができてからの、お楽しみということにしてはいかがでしょうか。

「こんなことばかりしていては、恋愛を楽しめない」
「考えてばかりではつまらない」
という声もあるかもしれません。
しかし、最初の方から強調しておりますように、博士理論や、その基盤ともなっているルールズなど各種理論は、そもそも「恋愛をより楽しむためのものではない」ということをいま一度意識する必要があります。

すべては、恋愛で手痛い失敗をしないため、そのリスクを最小限に抑えるための方法であることを理解し、自由に恋愛を楽しむこととは目的が違う、ということは常に肝に銘じておくことです。

真の駆け引きとは何なのか?

さて、今回もうひとつのヤマ場となるのが、最終段階である「駆け引き」についてです。
最初の方で、本来Step.2の方に駆け引きを組み込んでも良いのではないかと迷った旨をお伝えしましたが、最終的に何故最終段階の方に入れたのかということも併せて、その意味を述べていきたいと思います。

駆け引きは多くの人に誤解されている?
ぐっどうぃる博士は、至る所で「正しい駆け引きをするように」と強調されていますが、実際正しく駆け引きしようとすると、なかなか骨が折れるものです。

ちなみに、辞書的な意味での「駆け引き」はと言いますと…

【駆け引き】
商売•交渉などで、その場の状況や相手の出方に応じて態度を変え、自分に有利になるようにはかること。

→もとは、戦場で時機を見ながら兵を進退させる意。
(以上、明鏡国語辞典より一部引用)

博士理論で言う駆け引きは、現在の意味よりも、「時機を見ながら兵を進退させる」という、この元の意味の方がしっくりくるような気がします。

具体的には
駆け…進
引き…退

に相当するのではないかということです。

それに加えて、博士理論は単なる駆け引きのやり方と言うよりは、
「引きの極意もとい重要性」
を私達に示してくれている理論ではないかと思います。

何故なら、私たち女性は、「駆け」に関しては得意中の得意です。
彼の変化を細やかに察知し、あれこれ想像(妄想?)を巡らせては、思いを募らせていく。
そして、何とかして彼と繋がりたくなったり、いつ何時にも何かせずにはいられなくなったり…。
あれ、これって…。

そう、恋愛回路そのものなんです。
恋愛回路ができている女性は、「駆け」ばかりに夢中になってしまい、「引く」ことが非常に苦手だったりします。
もっと私の存在を相手に植え付けなければ!
という思いが加速し、更に駆けの方向へ行ってしまったりします。
こういう時に、「沈黙」や「薄く繋がる」といった「引き」の提案をされたら、どうでしょう。
ーそんなことしたら、彼は私を忘れちゃう!そんなの耐えられない!
と頑なに主張してしまったり…。
なかなか守り通すのが難しいのですよね。

手書きで大変恐縮なのですが、以下の図aをご覧ください。


駆け引きの構図は、このように数直線にして表すと分かりやすいかなと思い、書いてみました。
プラマイゼロから、プラス寄りになると、「駆け」ゾーン、マイナス寄りになれば、「引き」ゾーンに入ります。

この駆けゾーン、引きゾーンはそのまま、相手に対するテンションに相当すると考えて良いでしょう。

ここで重要なのは、図のように、最初のうちから恋愛回路を強めてしまうと、最初のうちから既に「駆けゾーン」でのスタートとなってしまうことです。
つまりは、恋愛回路の形成こそが、私たちを「駆け」ゾーンへと駆り立ててしまうということになります。

相手に対して何かせずにはいられない=恋愛回路の強まり=駆けモード

ということなのですね。そのために、先ほどの項で見た通り、相手に恋愛回路ができるまでは、相手に対しては省エネモードにすることを推奨しているわけなのです。

とにもかくにも、プラマイゼロもしくは若干マイナス寄りの位置から恋愛をスタートできるかどうかが、重要な鍵だということは、間違いがないと思います。
そして、恋愛回路の発動から形成のタイムラグ間は、駆け引きを考えるのではなく、この「スタート位置の調整」を行う時間に充てることこそが重要だとも言えそうです。

次に、図bをご覧ください。
何故、いつも駆け引きをきちんとしているつもりなのに、上手くいかないのか?
という疑問が、もしかしたらこの図で分かるかもしれません。


この図の通り、駆け引きというのは、「駆け」ゾーンと「引き」ゾーンの住み分け、ある程度の行き来がなければそもそも成立し得ないことが分かると思います。

毎日ガンガン送っていた連絡を、ほんの数日止めてみた…「沈黙が大切というからせっかく実践しているのに!」

こういった例で考えてみても、そもそもの立ち位置が駆けゾーン、すなわちプラスになってしまっていると、プラス5からプラス2まで頑張って「3を引いた」つもりであっても、駆けゾーンを出ていないがために、そもそも引いたことにさえなってはいない、ということなのです。
一方、最初の立ち位置がプラマイゼロでキープできていれば、マイナス2地点でも、「引いた」ことになり、労力が全然違ってくるということになるのです。
プラスの位置からいきなりマイナスに転じようというのですから、それは大変なのも無理はありません。

最後に、図cをご覧ください。


人によっては、恋愛回路が膨らみ過ぎて、このように、駆けゾーンの端からスタートとなってしまう場合もあり得るかもしれません。
こうなってくると、並みの労力では「引き」ゾーンには戻れなくなります。
既に駆け引きを成立させるには非常に難しい状態です。

こういう場合、いわゆる、
「恋人の心を取り戻す方法」や「沈黙」を使う人も少なくないかもしれませんが、それでも上手くいかないという場合も多々あります。
何故なら、この駆け引き数直線はそのまま、恋愛における感情やテンションを示していると考えればその理由は分かるでしょう。

図でも△と▼を比較すれば分かるように、これだけ感情の振れ幅が激しいとなると、この時点で相手を相当疲れさせていたり、また、この間までガンガン連絡を送ってきていたのに、今度はまるきり無視。重要な連絡事項にさえ、返信を寄越さない→次第にうんざり…ということになってしまいかねません。

ここでも多くの人は勘違いをしてしまいがちなところだと思うのですが、この段階に来て初めて「引き」を意識しだしても、思っているような効果は得られにくいということ。
こうなってくると、「相手のテンションを上げるため」「自分に有利な展開にするため」の「引き」はもう意味を成さず、あくまで自身のテンションを落ち着けたり、うんざりしてしまった相手のダメージを回復する目的でしか「引き」を選べなくなってしまうのです。

駆けすぎた分を慌てて取り戻すしかなくなってしまうということなんですね。

博士のいう、安定した感情で正しく駆け引きをしなさい、もしくは正しい駆け引きは、感情のコントロールがきちんとできなければ成立しない、というのはこういうところからも言えるのではないでしょうか。

大切なのは、自分から見境なく「駆け」ゾーンに入らないこと。
自分をプラス、つまり「駆け」の位置まで引き上げるのは、あくまで相手の男性のお役目だということです(^^)
それまでは、自分からは定位置以上に近づかない。
そして、その立ち位置を最後までしっかりと守ることこそが、恋愛回路や駆け引きを制するポイントになるのではないかということです。

まとめ

◎恋愛回路発動から形成までのタイムラグを大切に過ごすとともに、できるだけ相手のことにかける労力は省エネで済ませる
→人として失礼でない、程度でも十分

◎駆け引きはあくまで「駆け」と「引き」の絶妙なバランスで成り立つ
→恋愛回路を早々に作ると、駆けしか効かなくなるため、非常に不利となってしまう

以上です!

あとがきの代わりにて

しばらくの長考期間(ということにさせてください!)もありましたが、今回初めて最後まで書き切ることができ、非常に安堵いたしております。

唐突ですが、博士理論を知る遥か前(笑)、私はイスラム教やその文化にまつわる勉強や研究をしていたことが少しだけあるのですが、その時に何故、イスラム教の宗派であれだけの差異や諍いが生まれているのか、時に危険だと言われてしまう所以は何なのか、その辺りが非常に気になっていたのです。

勉強してみてまず私が驚いたのは、こんな事実でした。
「イスラム教の経典には、飲酒を禁止する旨の記述はない」
ということ。

これ、正しくは、
「酒に酔って暴れたり、乱れたりしてはならない」
ということだったのです。

この時まで
イスラム教=絶対禁酒だと思っていた私にとっては結構な衝撃でした。

なので、国によって、もしくはその指導者が経典をどう解釈するかによって、ムスリムでも自由に酒が飲めるということにもなり、実際今は厳格な国にさえ、そういう自由な時代もあったようなのです。

◎酒は飲めば酔い、理性を失うのは当たり前だ。だったら飲酒そのものから禁止すべきだ

◎各々が程度を守って楽しく飲酒すれば、経典を破ることにはならないし、飲酒そのものを禁止する必要はないのでは。それに、酒は何よりも美味しい。

何だか性善説と性悪説のような感じもしますが、いわゆる過激派と穏健派の違いと言えば良いのか、両者とも解釈の違いであって、決して間違ってはいないなと、その時率直に感じた次第です。

そして、話は戻りますが、今回私がこの恋愛回路をテーマにしたレポートを書きたいと思った理由のひとつに、以前にどこかで、
◎恋愛回路を作るなというなら、そもそも恋愛をするな、ということになってしまうのでは
という書き込みを拝見したからでした。

確かにそれも間違ってはいないのかもしれません。
恋愛は必ずすべきものというわけでもなく、辛い思いをしたくない、傷付きたくないというなら、恋愛をしないというのもひとつの選択肢のように思えたからです。

しかし、多くの人にとってはきっとそうではないし、そういうわけにはいかない。
それに、博士やルールズは、恋する女性を誰よりも応援してくれている理論を打ち出しているのだと、私自身も思っています。
そんな視点から、昔学んだことも元に恋愛をしない、以外のアプローチはないのかと私自身考えたことが、今回のレポートになりました。

まだまだ不十分なところばかりだったと思います。
特に最終回の構想をいきなり思い付き、物凄いボリュームになってしまったのはもちろん、まさか手書きの図まで登場させることになるだろうとは思ってもみませんでした。
もしかしたら、こちらをメインに書けば良かった?とさえ…。

色々書いてしまいましたが、今回のレポートが皆様にとって少しでも何かのお役に立てば、これほど嬉しいことはありません。
最後までお読みくださり、本当にありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

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