熱血アニキが恋愛指南!「最強婚活」のススメ 【恋愛必読本3】

優しいアニキが恋愛指南!「最強婚活」のススメ 【恋愛必読本3】

結婚したいなら読むべき本

現在まで5000冊以上もの恋愛関連の書籍を熟読してきた恋愛本マイスター 藤本フランソワーズ先生が、コレさえ読めばあなたの恋が思い通りになり、恋愛を誰より深く語れる、と厳選した「恋愛必読本シリーズ」。

第3回目は、水野敬也著『スパルタ婚活塾』(文響社)です。

この本をおすすめしたい人

出会い活動をしてみたいが、年齢的な焦りや不安で自信をなくしている。彼氏と結婚したいがどうしたら良いかわからない、または彼氏があまり乗り気ではない。ネット婚活よりも、まずはリアルな出会いでの振る舞い方が知りたい…などの悩みを抱える人

この本を一言でいうと

一見コワモテだけど、本当は心優しい兄貴の熱血恋愛指南

この本の入り口

優しいアニキが恋愛指南!「最強婚活」のススメ 【恋愛必読本3】

 恋愛本・婚活本を読み進めていくと、「成功体験」という名の著者のモテ自慢、幸せ自慢を延々と読まされることになり、モヤッとした経験はありませんか。

 「さあ、あなたも……!」と言われても、著者ほど若くも、またはきれいでも高学歴でもない自分に著者のようなことが出来るのかな。

こういう思考を世間では「こじらせ」というらしいけど、「出会い活動なんて年齢的にも性格的にも、無理」と思ってしまう……。

だけど、安心してください。

本書は「もしお前が『別に結婚願望ないんですけど』などと言おうものなら、その瞬間に強烈なビンタを食らわせ、気絶したところを強引に玉の輿に乗せる。次にお前が目を覚ましたとき、バージンロードの上で正装した父親に引きずられ、お前の身柄は向井理似のイケメンの御曹司に引き渡されることになるだろう」という頼もしい言葉から始まります。

そして、著者である水野さんのモテ自慢は一部をのぞいてほとんど、ありません。

大学時代、心が折れそうになっても、水野さんはモテるための努力を365日休まず続けたといいます。

 「悩みは、感動の種である」と水野さんはいいます。その種が花開いたとき、それは、悩みの少ない人間よりも遥かに、素晴らしい感動を経験することができるのだと。

水野さんは「魅力的になったお前が理想のパートナーを手に入れたとき―」、現実とは動かし難いものではなく、その気になれば驚くほど変化させられるものだということに気づくのだ、といいます。

「俺はその世界をお前に見てもらいたい」。

この本のトリセツ

優しいアニキが恋愛指南!「最強婚活」のススメ 【恋愛必読本3】

スパルタ婚活塾における最大のタブーとは「妥協」。

一般に婚活と言えば妥協…とりわけ年齢を重ねれば重ねるほど、または容姿に自信がなければないほど「妥協」する、いや、しなければならないというのが常識ではないでしょうか。

しかし水野さんはいいます。妥協とは、自らの心にウソをつくことだと。

本心を覆い隠し、欲求に蓋をしてしまうこと、それを水野さんは妥協だというのです。

そして自分の本音にウソをつき始めたとき、人の成長は止まるのだ、と。

自分の最大の魅力を手にしたいのなら、己の中に潜む最大の欲求を満たそうとしなければならなりません。

真の理想を目指し、真の努力を始めたとき、お前は人間としての最大の魅力を手に入れることになるだろう、と水野さんはいいます。最大の魅力とは……それは「自信」のこと。

本書は見た目を整えることとともに、コミュニケーション能力を鍛えることに主眼が置かれています。

そのために「ツッコミマスター」、後述する「おさわり四十八手」、「アウェイ理論」など様々なバリエーションのテクニックが大量に紹介されていて、読み物としても十分楽しめるようになっています。

ただしこれらのテクニックはネット婚活をしたい人よりは、サークルや社内恋愛、合コンなどリアルな出会い活動から彼氏を見つけて結婚に繋げたい人向けなのかも。

また、スパルタ婚活塾の塾訓は「熟女よ、大志を抱け」。

この塾訓には賛意を表すものの、本書に紹介されているテクニックには「ただし、かわいい子に限る」と付け加えたくなるようなものも多く含まれています(気のせいかな)。

例えば「おさわり四十八手」の中でも、一人でつまらなそうにしている男に「起きろ!」などと喝を入れながら叩く「喝タッチ」や、男と腕相撲するだけの「腕相撲」は、かわいく仕掛けないとデートDVになってしまいかねません。

とはいえ、だからこそ本書のテクニックは熟女でも若さやかわいらしさをアピールできるともいえます。

臆することなく自らの魅力を磨いて挑戦してください。それこそが水野さんの本意なのだから。

実践編

【この本のココがスゴイ!(1)】ベタな小ワザを駆使して抜きん出よ!女友達は後からがっちりフォロー

 心理学者ブルームが発表した「期待理論」によると、人間は、努力すれば報酬が得られると期待したとき初めて努力するのだそう。

水野さんは「『この女は頑張れば手に入りそうだ』と思ったときに、男はその女を手に入れようと動き始める」といいます。

 重要なのは、男に「この女、俺にホレとるなあ」という確信は持たせないけれど、同時に「もしかしたら、俺に気があるんじゃないか」と思わせるという、恋の完全犯罪を成立させるということ。

 水野さんはそのトリックとして、おさわりを推奨しています。男は女が思っている以上に、ボディーにタッチされると「この女、俺に気があるんじゃね!?」と勘違いしてしまうというのです。

 本書では「おさわり四十八手」と題し、48種類にも及ぶテクニックが紹介されています。その一部紹介。

 「ソフトビンタ」

 ツッコミをいれるときの技の一つ。少しでも失礼なことを言われたらすかさずソフトビンタを繰り出すこと。

 「ジョリジョリ確認」

 (前略)ヒゲがジョリジョリしている男や、坊主頭の男に対して「触らせて!」と無邪気に言う女は多く、男は「女はジョリジョリが好きなんだなあ」という認識があるので、ジョリジョリしている部分に対しては無防備になっている。もしジョリジョリしている部分を見つけたらすぐさまタッチし、他の女に先を越された場合も、「私もジョリジョリしたい!」と便乗(便ジョリ)しておくこと。

 「トラップタッチ」

 男がトイレに行くときなどに手や足などを出してつまずかせる。このような「イタズラ」は予定調和を崩す働きがあり、恋愛感情を抱かせる上で非常に有効である。また、タッチではないが「何かを渡すと見せかけて渡さない」や「相手から何かを奪う」などのイタズラは、いつでも自然に繰り出せるようになっておくこと。

 ただ合コンなどでこのような技を繰り出し続けていると、周りの女友達に引かれるのではないかとの不安が湧いてくるかもしれません。それに対しても、水野さんは以下のアドバイスをしています。

 「まず、男から好かれることに最善を尽くし、後から女友達をフォローする」

 好みの男に対して、その男を惚れさせるために全力を尽くせ。そしてお前の行動に女たちが引いているようなら、「もしかして、私の必死さに引いちゃった?」「彼氏欲しすぎるあまり、暴走しちゃいました」などとぶっちゃけて気まずい空気を緩和したり、後から男を紹介するなどして嫉妬をケアせよ。

 「嫉妬や嫌われることを恐れると、最善の行動が取れなくなり目的が果たせなくなる」と水野さんはいいます。そしてこれは恋愛に限らず、すべての「目標達成」について言えることなのだと。

 まず自らが強者となり、手に入れた力で弱者を救え。

【この本のココがスゴイ!(2)】彼が結婚に煮え切らなくてもネバーギブアップ!粘り強くあれ

 ジョン・T・モロイの調査によると、交際していたカップルの70%以上が「女側から結婚のことを口にしていた」のだそう。

 しかしその一方、水野さんの周囲では彼女から結婚を切り出されて別れたという男の報告があとを絶たないといいます。

女性からの切り出し方によっては、一歩間違えると恋愛に終止符が打たれるという大惨事になりかねないので注意が必要です。

 水野さんは婚活の掟として、「粘り強くあれ」という言葉を掲げています。

 もし相手の男が結婚を望んでいない雰囲気だとしても強硬手段に訴えるのではなく、その男がどうして結婚したくないのか、どういう形であれば結婚したいのかを粘り強く探らねばならない。さらに、その男をキープした上で他の男を探すという強さを持って欲しい。

 確かに、今のお前は年齢的にも精神的にも、ありとあらゆる点で追い込まれている。
(中略)しかし、その状態であっても、決して身投げをしてはならない。
その状況に留まることで男の心境が変化するのを待ったり、新しい男ができそうであることをチラつかせつつ男の心変わりを狙うなど、様々な揺さぶりをかけることができる。
これこそが、「結婚に執着しつつ、余裕を持っている」状態である。
結婚というゴールへの道が最も険しい時代だが、お前たちは婚活というオリンピックのアスリートを目指して欲しい。

水野さんは、「人生は、オセロゲームのようなものだ」といいます。

人は生まれたとき、誰もが祝福の「白」を渡される。だけど、そのあと、自分が恵まれていないことを知ったり、嫌なことを経験するとどんどん黒い駒が置かれていく。それでも、最後に、白を置くことができれば黒は、全部白に変わると水野さんはいうのです。

これからの旅路で苦しいことやつらいことが待ち受けていたとしても、最後に白駒、白馬の王子様を見つけて欲しいという熱いエールで、この本は終わります。

【著者プロフィール】

水野敬也(みずのけいや)

愛知県生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。著書に『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』『人生はニャンとかなる!』『人生はZOOっと楽しい!』『それでも僕は夢を見る』(画・鉄拳)『あなたの物語―人生でするべきたった一つのこと』(画・鉄拳)『ウケる技術』『四つ話のクローバー』『雨の日も、晴れ男』『大金星』などがある。
恋愛に関する講演、執筆は恋愛体育教師・水野愛也として活動し、著書に『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、講演DVD『スパルタ恋愛塾』がある。

スパルタ婚活塾

スパルタ婚活塾
水野 敬也 (著)

藤本フランソワーズ

藤本フランソワーズ (恋愛本マイスター)

京都の旧家出身の父から溺愛され、欲しい本は好きなだけ与えられて育つ。
元々恋愛論や恋愛小説は読んでいたが、失恋をきっかけに本格的に恋愛本に没頭する日々を送る。
敬虔なクリスチャンでもあり、生涯を賭けての目標は聖母マリアの愛を実践して生きること。
チャペルと大学図書館がお気に入りの場所。

■Blog:https://gothic-ribbon.me
■Instagram:https://www.instagram.com/fran_booklover_sapporo/

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