男心を学んで、仲良く長続きするカップルになる方法【恋愛必読本10】
長続きするカップルになるには…?
彼が考えていることがわからない、男性心理が理解できない、なんで男性ってこうなんだう?・・・、そんな悩みを恋愛ユニバーシティに相談してくる人は数多くいます。
それらの最大の原因は、「男心を理解していないから」。
現在まで恋愛関連書籍を5000冊以上も読破してきた藤本フランソワーズ先生が厳選する、コレを読めば恋が思い通りになり、恋愛を誰より深く語れる「恋愛必読本シリーズ」第10回目。
今回は、男女の違いを理解するための良書、『男と女が95%わかりあえるスターリング・メソッド』(文春ネスコ)をご紹介します。
この本をおすすめしたい人
男と女の違いを分かりやすく理解したい、男性と円満で長続きする関係を築きたい…そんな方に特におすすめ
この本をひと言で言うと
男は犬で、大型トラック、そしてゴリラであるとは!?
この本がおすすめの理由
男と女…世界的に有名なベストセラー作家でアメリカの心理学者であるジョン・グレイ博士は火星人と金星人ほど、違いがあると言いました。ですが、もっと直感的に分かりやすく男女の違いを説明したのが本書です。
まず、男性は言葉を操るのが女性よりも苦手なので、それを理解することが大切であり、また、彼らの感情を理解するには行動から読み取れば良い、と述べています。
そしてそれは、「犬を飼った時と同じである」と。
あなたは犬に対しては犬の持つ能力以上のことを求めたりしないから、うまく関係のバランスが成り立つわけだ。可愛い犬を見つけ、その犬の性格を性格も含めて気に入れば、死ぬまでペットとして可愛がるだろう。(75ページ)
しかし、女性は男性に対して能力以上のことを期待してしまうので、上手くいかないのです。
また、女性は車に例えればデリケートで繊細なフェラーリである一方、男性は簡単に修理できる大型トラックなので、難しいメンテナンスは不要なのだと言います。つまり、彼のシンプルな欲求を満たし、ほしがるものをほしがる時に与えてやればいいのです。
さらに、男性はリレーションシップ(関係)において、「脳手術を担当するチームに加わったゴリラ」だというのです。
ゴリラがメスを突っ込んだ部分の脳細胞は死んでしまい、その脳は間違いなくダメージを受けるから手術は間違いなく失敗に終わるだろう。たとえゴリラが意欲的であっても、同調的であっても、彼にメスを預けて、手術の成功を祈るなんてことは現実に行われるべきではない。(中略)
たとえあなたのパートナーがいくらかの責任を担わせてほしいというそぶりを見せても、与えるようなことがあってはいけない。そういうことを考えてくれるだけで十分ありがたいと、バナナの1本でもご褒美にあげておけばいい。(109ページ)
ゴリラに悪気はありません。ただ、彼に脳手術をするような能力・技術がないだけ。
つまり、男には男女関係を管理・監督する能力がないのです。だからスターリング氏は、「リレーションシップの管理について、男にはどんな部分も任せてはならない」と述べています。
【この本のココがスゴイ!(1)】“エゴ”を優しくなでてあげれば、男は女に尽くし始める
男が女を喜ばせるのが好きなのは、それによって彼らのエゴを大きく膨らませることが出来るからです。
なぜなら、男はエゴからの命令に従って行動する奴隷だから。
その自分のエゴを満たすために女性を喜ばせよう、幸せにしようと努力するのだといいます。
彼らがあなたに望むことは、受け入れてくれて、信頼してくれ、忠実でいてくれること、それから定期的にエゴを優しく撫でてくれるような姿勢を見せてくれて、またときどきはそっとひとりにしておいてくれる、それだけでまた日が昇れば外に出てしっかりと狩りをしてこられるのだ。(91ページより)
では、ここで言われている“エゴ”とはなんでしょうか。本書の注によると、
エゴ/自我;(名詞)1.他人またはまわりの世界と区別し、ちがった存在として意識した、自分。
2.意志・欲望・おこないなどもとになるものとしての、自分。[三省堂国語辞典より]
とありますが、心理学では人はエゴ=自我と、それ以外にスーパーエゴ=超自我、エスの3つを持つとされています。
スーパーエゴは社会で生きていくのに必要な常識的な価値観・倫理観、エスとはあるがままの欲望。そしてエゴとは「自分の心の中にある『本当の欲求』を意識し、時と場合によっては、それを調整する役目を持つ」ことであるとされています。
だから単純に「エゴを撫でる=プライドをくすぐり、おだてる」というだけではなく、彼の内面を深掘りするような姿勢で臨めば、彼の本当のエゴ=自我を大切にすることが出来ると言えそうです。
【この本のココがスゴイ!(2)】男性とは闘ってはいけない!その理由とは
さて、我々女性にとっては残念なお知らせですが、女性のエゴは男女関係に持ち込まないように本書は主張しています。
女性がエゴを持ち込めば、ふたりのエゴがぶつかります。そして男性のエゴは女性のエゴよりもたいていパワフルなので、女性が負けてしまうというのです。
これ、なんとなく周りを見渡せば理解できると思います。
スターリング氏は男とのリレーションシップを上手に扱っていく8つの方法を述べているので、簡潔に紹介しますね。
1.男女の親密なリレーションシップにおいて、競争が存在する隙は全くない。だから、それを持ち込まないことに限る。
2.口論が始まったら、必ず男に勝たせてあげよう。言い争いが始まった時点で、自分が状況を誤って扱ったと言うことに気がつこう。気が立った犬を放してしまったのだから、なぜそれ以上に猛犬を駆り立てるようなことをする必要があるだろうか?
3.男のエゴの部分も受け入れてふたりのリレーションシップを築きなさい。男のエゴを満たすものは何か、または脅かすものは何かを知ること。男のエゴを挑発するのはどんなことかを知り、それを避ける。そして、それらの知識を役立てながら、チャンスを見つけては男のエゴを優しくマッサージしてあげよう。
4.男があなたに頼んでくるまで、男を助けたり、世話を焼いてはいけない。
5.点数をつけるのはやめる。男にこうしてやったから、今度は男がこうするべきだ、なんて得点を勘定して、男がくれた分だけ与える、それ以上のことは与えない、などという意味のない比較をすることは今すぐやめること。
6.男に条件を投げつけてはいけない。すれば、しっぺ返しを喰らうことになる。
7.男友達とつるませてやる。
8.なにがきっかけで彼を愛し始め、なにを理由に人生のパートナーに選んだのかということを思い出してみよう。なんだかんだ言っても、彼が無理矢理あなたを力ずくでパートナーにしたわけではなくて、あなたが彼を選んだのだから。
この本のまとめ
恋人とのリレーションシップ(関係)を上手にキープすることに夢中になりすぎて、ほかのこととバランスを失ってしまう人たちがいます。
恋人ができると、仕事や勉強がうまくいかなくなり、男と別れると今度は寂しさや心の痛みから目をそらそうと仕事に打ち込んだりするのです。
女性が社会に進出したがため、男性のように振る舞い考えるようになる一方、男性との関係を上手に築けないようになってきていると著者であるスターリング氏は危惧しています。
この本に出てくる、円満な結婚生活50年を迎えたおばあちゃんのやり方は以下の通りです。
「ふたりでトランプをするときにね、勝たせてあげるのよ。トランプだけじゃなくて、ほかのどんなことでも彼が正しいって思わせてあげるの。おじいちゃんの背丈は167㎝だけど、それよりもうんと大きな男だって思わせてあげるのよ」
「悪気のない嘘をついて、おじいちゃんがハッピーになるのならいいじゃない。おじいちゃんの機嫌がいいときは、私もハッピーにしてくれるわ。悪いことないじゃない」(38ページより)
マッチングサイトでの出会いが今や当たり前になり、LINEでやり取りし、zoomでデートをする時代ですが、男女の本質は今も昔もほとんど変わらないということを忘れないようにしましょう。
藤本フランソワーズ (恋愛本マイスター)
京都の旧家出身の父から溺愛され、欲しい本は好きなだけ与えられて育つ。
元々恋愛論や恋愛小説は読んでいたが、失恋をきっかけに本格的に恋愛本に没頭する日々を送る。
敬虔なクリスチャンでもあり、生涯を賭けての目標は聖母マリアの愛を実践して生きること。
チャペルと大学図書館がお気に入りの場所。
■Blog:https://gothic-ribbon.me
■Instagram:https://www.instagram.com/fran_booklover_sapporo/
恋人に関する悩みを解決する方法のまとめ
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