もしかして恋愛依存症？〜スマホばかり見てしまうなら要注意

もしかして恋愛依存症なの？

気づけば彼からの連絡がないかいつもスマホを確認している、彼のSNSの投稿をチェックせずにはいられない…。そんな状態に陥っていたら、もしかしたらあなたは「恋愛依存症」になっているかも？

スマホやタブレット、LINEやインスタなど、コミュニケーションを円滑にする道具やサービスはとても便利なものですが、上手に使わなければ恋愛に大きな障害となってしまうこともあります。

今回は、恋愛依存症に陥りやすい女性の特徴から、恋愛依存症を抜け出すための具体的な治し方まで、を見ていきましょう。

恋愛依存症とは

そもそも恋愛依存症とはどのような状態を指すのでしょうか。

まず大前提として、通常の精神科や心療内科の診断ガイドラインには「恋愛依存症」という診断名はありません。

一般的に依存症というと、薬物やお酒、ギャンブルや買い物などその対象はさまざまでですね。

薬物依存症者が依存する対象が薬物であるのと同じように、「恋愛依存症」では、依存する対象が「恋愛」ということです。

恋愛に依存してしまうと、「その恋愛がどんなに苦しいものであろうとも、手放せなくなって」しまいます。

また、この恋愛依存症の一番の特徴は「恋をすると、それ以外のことに集中できない」ということ。

恋愛依存症になると、次々に新しい男性と恋愛をせずにはいられなかったり、不倫を繰り返したり、パートナーの行動が常に気になって、監視したり束縛したり、と極端な行動に走ることになります。

また、生活が彼中心になってしまうため、自分のことがおろそかになり、日常生活に手が回らず、学生であれば成績が下がる、社会人であれば仕事のミスが増える、など目に見えて生活の質が落ちていくことも多いでしょう。

本人にそのつもりがないのに、結果的に自分自身の社会的な評価を下げていってしまうのも恋愛依存症の人の大きな特徴なのです。

恋愛依存症になりやすい女性の特徴

では、なぜ恋愛依存症になってしまうのでしょうか。恋愛に依存しがちな女性は以下のような特徴があるといわれています。

□彼から連絡がないと、ほかのことが手につかない
□彼の返信が遅いと、スマホを一日に何回もチェックしてしまう
□すべて自分は後回しで、相手中心になってしまう
□仕事や友達より、彼氏優先
□自己評価が低い
□自分に自信がない
□家庭環境や恋愛において過去に辛い経験をしている
□自己犠牲をいとわない
□尽くせば相手は振り向いてくれると思っている
□ものごとをネガティブに考えがち
□付き合う彼氏によって、ファッションやメイクが変わる
□彼とのデートや連絡をしている以外、ほかにやりたいことがない
□見捨てられる不安感が強い
□人の意見に左右されやすい
□彼のSNSをついチェックしてしまう
□離れているとき、彼が何をしているのか気になる
□自分の劣等感を、彼といると忘れられる

恋愛依存症の人の口癖とは

また、恋愛依存症の人は以下のような口癖が多いとも言われています。

「あの人がいなければ私は生きていけない」「別れたほうがいい、とみんなから言われるのに別れられない」「寂しさから、つい好きでもない人と関係を持ってしまう」「すぐに人を好きになるけれど、あっという間に冷めてしまう」「尽くしすぎて、いつも冷められる」「自分が『愛されている』と実感できないと、無価値感に陥る」「自分さえガマンすれば、いつも恋愛はうまくいくと思っている」「恋愛をすると、ほかのことがどうでもよくなってしまう」…。

いかがでしょうか。当てはまる項目はいくつありましたか。

一つでも多く当てはまっている場合は、あなたは恋愛に依存しがちである、といえます。

恋愛依存症になる原因

恋愛依存症になる原因はいくつかあるといわれています。

１．幼少期の親子関係や過去の恋愛のトラウマ

いわゆる“毒親”に育てられた子どもは、大人になってから恋愛をする際、恋人を親の代わりとみなしてしまい、幼少期に得られなかった愛情を恋人からなんとか取り戻そうとしてしまうといいます。

また、過去に恋愛でつらい経験をしている場合、自分を大切にしてくれる人や守ってくれる人への依存度が極端に高くなりがちです。

そのため、ダメな相手にしがみついたり、周りからみて「どうしてこんな人と付き合ってるんだろう。」と思われるような、完ぺきでない人に惹かれてしまったり、相手の愛情が信じられないため、愛情を試すような行動を取ったり、極端に尽くしたりしてしまうのです。

２.自信がない・自分には価値がないと思っている

恋愛依存症に陥りやすい人は、多くの場合「自分には価値がない」という強い思い込みがあると言われています。

自分の価値や魅力を認められないがために、「この人に捨てられたら後がない」とネガティブな思い込みに囚われてしまうのです。

また、恋愛依存症になる人は、その自信のなさからありのままの自分では誰にも愛されないと感じています。

そのため、精一杯努力しなければ、愛されない存在であると思い込んでいるので、パートナーに対して驚くような自己犠牲を見せたり、恋人の振る舞いに一喜一憂したりしてしまうのです。

恋愛依存症の克服法

では、次に恋愛依存症の人がどのようにそれを克服していけばいいのかを見ていきましょう。

恋愛依存症の克服法１）相手と距離をおき、関係を見直す

彼のSNSを毎日チェックすることが日課になっていませんか。

彼の今日の行動や、交友関係まで気になってしまい、1日に何度もチェックしだしたら「自分が恋愛に依存している」と自覚しましょう。

彼の情報に触れればふれるほど、彼のことを考える時間が長くなるため、彼への依存心はより強くなってしまいます。

そのため、SNSは、一日一度だけチェックする、と決めましょう。

たとえば、スケジュール管理ツールで19時に「SNSをチェック」とアラームが鳴るようにし、それ以外はチェックしない、と決めます。

また、自分からSNSへの書き込みをするのも控えましょう。他の人の反応やコメントが気になり、余計にSNSをチェックする口実が増えてしまいます。書き込みは極力せず、「いいね！」ボタンなども、押さないようにしましょう。

新着メッセージを自動的に受信している場合は、2時間に1回など、頻度を調節出来るものは調節してください。リアルタイムでやりとりをする必要はありません。あなたはスマホの電話番ではないのです。

慣れてきたら、思い切って休日1日はスマホを持たずに外出したりしてみましょう。彼の情報に触れるものからは、距離を置くことが有効です。

恋愛依存症の克服法２）自分の時間を充実させる

彼氏とは関係のない「自分だけのこと」に時間を費やしてみましょう。

たとえば、新しい趣味を開拓してみたり、家でのんびりストレッチをしてみたり、料理を作ったり、たくさん読書する、など。

アロマオイルをうかべて、ゆっくりとお風呂につかるだけでも、自分自身のための時間を使えることになります。

少しずつ、自分の中の優先順位を「彼」から「自分」に変えていきましょう。
その積み重ねが依存症からの解放につながり、良い恋愛に発展していきます。

恋愛依存症の克服法３）このままでは彼から嫌われる、と自覚する

今のままでは彼はあなたに四六時中監視されている気持ちになり、そのうちあなたの機嫌を治すために嘘をついてごまかすようになるかもしれません。

依存されている側の男性は、常に彼中心のあなたの行動を重いと感じ、うんざりしてしまいます。

そのような関係が長続きすることは難しいでしょう。

今のような極端な恋愛依存を続けていけば、いずれ彼から嫌われる日が来てしまう、と自覚することが恋愛依存症克服の第一歩です。

“彼といつでもつながっていたい”と思えば思うほど、彼との距離は離れてしまいます。意識的に、つながらない時間を作ることで、心も安定し、恋が上手くいくようになるでしょう。

いかがでしたか。恋愛依存症かも…と思ったら、まずは「１．相手と距離を置き、関係を見直し」、さらに「２．自分の時間を充実すること」で少しずつ依存を減らしていけるのですね。

まずは、自分を癒やす時間を作ってみることから、始めてみては。