そのダメ出し大丈夫?彼氏に「冷めた」と言われる理由
手遅れになるその前に!
彼に「幸せにできる自信がない」と言われたり、「(あなたの事が)怖くなった」と言われたりして、振られてしまう女性は少なくありません。「かつては楽しい話をしていた彼が、今は何も話さなくなってしまった」と嘆く女性も多いと思います。このように男性を無気力にさせ、最後には去らせてしまう大きな原因の一つとして、女性からの「ダメ出し」があります。今回は、このダメ出しを掘り下げ、その対策をお話ししましょう。
■ダメ出しの定義
最初に、ここで話す「ダメ出し」を定義します。
「ダメ出し」とは、「彼が(自分が)否定されたと感じるあらゆる言動」を指します。つまり、ダメ出しは、さまざまなハラスメントと同じで、受け手となる男性がどう感じるかで決まるものです。
ダメ出しをされると、最初は、彼女の言われた通り自分を変えようとする男性も多いでしょう。「言ってくれて、ありがとう」と彼女に感謝するかもしれません。
でも、度々ダメ出しをされると、多くの場合、男性としての自信を失い、彼女が怖くなり、逃げ出したくなってしまうのです。彼と良い関係を続けたいなら、ダメ出しは控えなくてはいけません。
以下に、2種類のダメ出しを挙げ、どうするべきかを書いたので参考にしてください。
CHECK!彼を傷つけるダメ出しは、この2つ!
1.男性として傷つくダメ出し
男性として傷つくダメ出しとは、「サバイバルスキル」と「ケアスキル」の否定です。
このうち「サバイバルスキル」とは、問題解決力、センス、安定性、冒険心などを含み、「男性の生き残る力」を指します。
彼の仕事や趣味は、サバイバルスキルなので、絶対に否定しないでください。また、彼が問題解決できない時に、それを指摘すると傷つきます。デートで彼が道に迷っている時、「人に聞いたら?」と助言するのは、「あなたは、迷った道から抜け出す能力すらないのね?」と言われていると感じ傷つくことがあります。
また、彼が何か知識をひけらかした時、あなたがそれを超える知識を言ったら、それはサバイバルスキルの否定になることがあります。彼の服、持ち物のセンスに口出しするのもダメ出しです。
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「ケアスキル」とは、女性を楽しませるエンタテイメント力や、誠実さ、マメさ、気づく力など、「女性をケアする能力」を指します。
彼が、あなたを楽しませようとして話している時に、それを否定する発言はダメ出しになります。たとえば、「それってモラルのない発言で笑えない」と言えば、彼は、その後何を話したら彼女が喜ぶのかが分からなくなり、何も言わなくなるでしょう。そして、何も話さなくなった彼に今度は、「何か面白い話をしてよ!」と言いだせば、ケアスキルを否定し続けることになり、余計に話せなくなります。
彼が夜遅く買ってきたお土産の餃子に対して、「こんな夜中に餃子なんて食べたら太るじゃん!」と言えば、彼は彼女を喜ばせようとしてしたことを否定され、やがて何もできなくなります。
サバイバルスキルとケアスキルの2つを否定されると、男性として生きている価値を感じなくなります。自分が男として無能と言われている気になるのです。
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2. 人として傷つくダメ出し
人として傷つくダメ出しとは、価値観の否定です。生まれてこの方良しとして来たものを否定されると、男女関係無く傷つきます。「食器を洗うときは周りを水浸しにしないよう気をつけて」「トイレに行ったら便座を下げておいて」「テレビ付けっぱなし」などは全てダメ出しです。
時々女性が「私はダメ出しはしていない、ただ彼の事を思いやっているだけ」と言いますが、彼の安全を心配して、「乱暴な運転は良くない」というのも、彼の浪費を気遣って、「ファミレスのレジでいつも余計なもの買ってるけど、止めた方が良いよ」というのもダメ出しです。たとえ、彼の行動が常識やモラルに反していても、それを否定すればダメ出しになってしまうのです。
たとえば、遅刻はしてはいけないことですが、「毎回デートに遅刻すると、私も困るんだけど」と言えばダメ出しです。極端なことを言えば、煙草のポイ捨てでさえ、それを指摘すればダメ出しとなるのです。人間関係において、「『正しい』『正しくない』は重要ではない」といことを覚えておきましょう。
以上を踏まえ、ダメ出しへの考え方と対処法についてをお教えします。
■女性がダメ出しをする理由
実は、女性は、どうでもいい相手にはダメ出しをしません。好きになった男性、パートナーになると思った男性にダメ出しをしてしまいます。なぜなら、パートナーは、本能的に自分と将来生まれる子供を外敵から守り、養っていく存在と思うからです。そのような恋人に、高いサバイバルスキルとケアスキルを求め、ずっと一緒にいる相手として、同じ価値観を望むのです。
これを言葉にすると、「せめて、普通レベルの男性になって欲しい」「一緒に生活する人だから最低限のルールを守って欲しい」となります。
■ダメ出しはゼロに
ですが、もし恋人を失いたくないなら、「ダメ出し」はゼロに近づけましょう。彼が「僕のダメなところを直したいので教えて」と言っても鵜呑みにしてはいけません。本人が思っているほど、本人のキャパシティは大きくないことが多いです。
このように助言をすると「ダメ出しをしないことが辛い」と感じる女性が多いようです。「ずっと我慢しなければならないと思うと気が滅入る」と言う人もいます。この時、重要な事は、「ダメ出しを我慢する」という考えではなく、「彼に期待するのを止める」「自分が正しいのではなく、価値観の違いでしかない。彼の価値観に寄り添ってみよう」「彼を失ってまで指摘すべき重要なことか?」と考えることです。
それでもダメ出しをしたい女性は、その結果も受け入れましょう。
恋の教訓
ダメ出しは、
男性を死んだような気持ちにさせる
ダメ出しをしない女性は長く良い関係を築ける。
ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)
理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。
現在、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。
近著に『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』がある。
他にも『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)などがある。
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