初めて触れ合った日のこと書き残しておこうと思う

本来であれば、こういうことを不特定多数の人に見られる場所に書くことは


適切ではないかもしれないけれど

こういうことを、自分だけの日記に書くのはなんとなく恥ずかしくて

この場を借りることにした。

もしかしてあまり過激なことを書くと、日記が削除されてしまうのでは！？

とも思ったけど、その点は留意して

ある夜のことについて書き残しておこうと思う。

（もしかしたら、いつか消してしまうかもしれないけれど。）





ちなみに過去に投稿した日記はこちら↓


体の関係を持ちたいけれど彼女にはしたくない

留学中の恋愛記録　#1






過去に投稿した日記にも書いたように

私は現在、北米に留学中の身である。

そしてこちらで出会った男性（ここではCさんとする）と

「友達以上恋人未満（？）」な関係を続けている。



はっきりとした年齢は伏せるが、私は20代後半でCさんは30代前半である。

こんな年齢なので「何かあればその時はその時」という気持ちは一応あった。

ただそれでもお互い「誰とでも体の関係を持つ人は好きではない」

という意見を持っていたこともあり、何度かCさんの家で遊ぶことはあったが

特別なことは何もなかった。

家に泊めてもらうこともあったが、同じベットで寝ても

Cさんは一切私に触れてこなかった。


きっかけは忘れてしまったけど、私が思う以上にCさんは私にたくさんの質問をしてくるので

ある日LINEでこう聞いてみた。

「Do you like me?（私のこと好きなの？）」

その答えはYesでもNoでもなくて

「It depends what you mean by like.（好きの意味によるかな。）」

だった。

その答えはずるいな、と思ったけれど

「友達としては好きだけど、恋愛的な意味では好きではない。」

という意味だということにして、話を進めた。


その後私たちは「友達と恋人の違い」「恋人に求めること」について話をした。

結果だけを言えば「友達と恋人」の大きな違いは

「intimate things」をするかどうかだ、という結論が出た。

私は最初「intimate」の意味が正しく捉えられなかったのだが

（なぜなら直訳しようとすると「親密な」と訳されるからだ。）

日本語だと「スキンシップ」が一番近いと思う。

もう少し具体的に言えば、キスをしたり、体の関係を持ったりすることだ。

そしてCさんは「君が僕とそういうことをしたいのならすればいいし

したくないのであればする必要はない。」

と言った。私はまた「彼はずるい」と思った。



そしてそれから数日、Cさんから

「今日の夜の予定がキャンセルになった。もし遊びに来たければ歓迎するよ。」

と言われた。


先に言っておくと、この日がここに書き残しておこうと思った日だ。

私は行くかどうか迷った。

その理由は単純で、その翌日私は渡航後初のアルバイトを控えていたからだ。

しかしこの日を逃してしまえば、少なくとも数日はCさんに会うことは難しくなる。

（後から分かったことだが、Cさんはこの数日後実家に帰り

　３週間そちらに滞在する予定とのことで

　次に会えるのは、私が思っていたよりも先だった。）

だから「ほとぼりが冷めぬうちに」と、会いに行くことを決めた。


何も起きなくてもいい、とは思いつつも

先日あんな話をしたから、何が起こるか分からなかった。

恐怖（というか緊張の方が正しいだろうか）と期待がないまぜの状態で

私はCさんの家までバスと電車を乗り継いで向かった。

家を出たのは夜の11時近く。

そしてCさんの家に11時半頃到着した。



その後私が何をしていたかというと……



Cさんがゲームをしている横で、確定申告に使うために領収書の発行と

その日の授業の復習をしていた笑

ちなみにこれはいつものことで、２人で一緒にゲームをするか

どちらかがゲームをしている間、どちらかが自分のことをするのが

私たちにとっては普通だった。


ただ「いつもと少し違う」と思ったのは

いつもは２時を過ぎると「そろそろ寝ようか」と言われるのに

その日は３時過ぎまで起きていたことと

Cさんの物理的な距離が、いつもより近いと感じたことだった。


後から思えば、あれはCさんなりのアピールだったのかもしれない。

Cさんは何かしらのタイミングを伺っていたのかもしれない。

そう思ったのはいつも通り一緒にベッドに入り

「この間あんなに intimate things について話をしたのに

normal dayだったね。」

と笑われた時だ。

ちなみにその時私は何も言えなかった。

「You're so quiet.」

と言われるくらいに。


その後は布団に入って、静かにしていた。


何かしらこっちからアプローチした方がいいの？

私から何かした方がいいの？


ずっと頭の中でそんな考えがぐるぐる回っていた。

それでも何もできずに15分以上が経ったと思う。


もう彼は寝てしまっただろうか。

もう手遅れだろうか。


今度はそんな考えが頭を占めた。

そんな時、Cさんが枕元に置いてある水へ手を伸ばして飲んだ。

それで「あぁ彼もまだ起きているんだ…」ということが分かった。

でもまた何もできずに「私が何かしないとダメ？」という考えが頭を巡るだけだった。


そんなことを何度か繰り返した。

Cさんがお手洗いに行ったり、水を飲んだり。

（その間に、私も水を飲んだし、お手洗いに行ったと思う。）

その度に私は「まだ起きている…」ということを認識するだけだった。


その時、奥の部屋から物音がして私の体が小さく跳ねた。

Cさんは私に背中を向けていたが、ふふっと笑って

「大丈夫、僕の猫だよ。」

と言って後ろ手に、私の太ももを撫でた。


ドキッとすると同時に「慣れているな」と、どこか冷静な自分もいた。

私の様子を伺うなら一番最適な場所だと、冷静に考えている自分がいた。


そしてそこからは、自分から行動を起こすかどうか考えるのを止めた。

このまま動かなければ、彼を拒絶していないことは伝わると思ったから

これからどうするかは、彼に任せようと思った。


なんとなく、彼が逡巡していることは感じていた。

（足に置いた手を、軽く握ったり、開いたりしているのが分かったからだ。）

そんな状態のまま、また15分くらい経ったような気がする。


実を言うと、自分からはこれ以上何もしないと決めた私は

気が抜けてしまったのか、しばらくしてうとうとし始めた。

すると突然、衣擦れの音がして布団が大きく揺れた。

彼が寝返りを打ったのだと思った時には、彼の右手は私の背中を抱いていた。

半分夢の世界へ行きかけていた私の意識は、もちろん一気に現実に引き戻された。

彼の手が私の背中をゆっくりとさすっている。

そのことに気づいた私の体はガチガチに硬直していて

硬く握られた両手はしっかりと胸に引き付けられていた。


自然に呼吸をしたいのに、吐く息が震えているのを感じた。

体が強張ると、息を吐くときに声が漏れるのだと初めて知った。


彼の手が、私の背中や髪を撫でているうちに

体の力が少しずつ抜けていく。

それを見計らったように、額に柔らかいものを感じて

キスされたのだと分かった。


ここまで来たら応えないわけにはいかない。

拒否していると思われたくなかった。

（いや、それだけじゃないけど……。）

だからそっと顔を上げて、彼に応えた。



この先のことは、さすがに控えるけれど

とにかく彼は優しかった。

他人と比較はできないけれど、多分すごく時間をかけてくれたのだと思う。

そして実を言うと、私たちは最後までしなかった。

最後までどころか、キス以上のことはほとんどしていないと言う方が正しい気がする。

元々最後までする覚悟はしていなかったし

彼は嫌だと言えば無理強いはしないと分かっていた。

そしてそれは間違ってはおらず、彼は「これ以上は無理だ」と言う私を優しく抱きしめて

「Good night.」と私の額にキスをしてくれた。



ちなみにこれは、帰宅してからCさんとLINEのやりとりをしていて知ったことなのだけれど

あの時はすでに、朝の６時を回っていたらしい。

つまり少なく見積もっても、１時間半は

お互い相手の様子を伺っていたのだろう。



そしてこれから、私たちの関係がどうなるかは分からない。

先にも書いた通り、Cさんは今実家へ帰っており

次に会うのは４月に入ってからになるだろう。

こう言うことは考えても仕方がないので、その時が来たら

また流れに身を任せようと思っている。



本当は時系列順に日記を書いていこうと思っていたのだが

それでは、ここに至るまでに時間がかかりそうだったのと

それまでに詳細を忘れてしまうのではないか、と思ったので

この日のことは先に書いてみた。

ここに至るまでのことを書くかどうかは、これからの私の気分次第である笑