という言葉で、旦那様から相談を受けました。
ある投資案件があるのだが、どう思うかと。
資料を一目みて、あまりの杜撰さに
無理でしょう、やめましょうと言いたくなる内容でした。
思わず、いつものニコニコ妻を離れて、
昔の仕事をしていた頃の、強い自己主張でもって
ダメな理由を並べたてていました。
はっと気が付いて、
言い過ぎたと反省しました。
旦那様が静かになっていたからです。
旦那様が話したいこと、旦那様の考えを
聞かないうちに、私が話し過ぎてしまいました。
一応、私の主張が通った結果となりましたが
後味が悪く反省しています。
相談事の鉄則は、よく聴くことです。
時々、適切な質問をしながら、相談者自身が
全体像を把握するお手伝いをするのが最優先です。
自分の意見を述べる際は、くれぐれも、慎重に。
普段は気を付けていることが、なぜ、できなかったか?
案件を見た時に、これは危ないと思いました。
旦那様に(ひいては私にも)危害が及ぶかもしれない、
と思ったとたんに、冷静さを欠いたと思います。
修行が足りません。
・・・
カウンセリング技術の考え方のひとつに
”クライアント(来談者)中心療法”
があります。
ポジティブなオウム返しのイメージでしょうか。
答えはクライアント自身の中にすでにある、
カウンセラーの仕事は知識提供や指示ではなく、
整理して引き出すことだと学校で教わりました。
男性との関係においても同じだと思います。
昔の私は、たびたび、彼は間違っている、分からせねば、
正そう、と勝ち目のない努力をしていました。
とても押しつけがましい、強引な人間だったと思います。
それは、相手の彼のことを尊重していない態度でした。
自分の思うあるべき像に彼を押し込めようとしたのです。
失敗を重ねて、恋愛を勉強して、間違いに気づきました。
修行の末、今ではだいぶ自己管理できるようになりましたが、
つい、一言言いたくなる時、難しい時があります。
それは、利害関係がもろに絡んでくる時です。
つまり、私の側の問題なのです。
wikiをチェックしたら、来談者中心療法では
”カウンセラー自身の自己実現が求められる”、
との一文を見つけて、納得いたしました。
カウンセラーを仕事にする前に、
必ず自分もカウンセリングを受けて
自分自身の闇を解決しておきなさい、と言われます。
家庭において、妻の仕事の大切なひとつは
旦那様のカウンセラーになることだと私は考えます。
バーのママにではなく、
プロのカウンセラーにではなく、
愛人にではなく、
妻に、分かってもらいたい、評価されたいと、
男性は望んでいる、と思います。
パートナーの言うことを、ただ、聴く。
オウム返しに加えて、妻の態度が重要です。
・・・
良い妻になる訓練は、色々な場所で実践できます。
苦手なタイプの人と話す機会があれば、チャンスです。
5分だけ、オウム返しに挑戦してみましょう。
喜んで”自分の話したい話”を披露してくれます。
彼の願望と、貴女の利益が合わない時、つまり
今ここで彼を自由にするのは、私の望みと反する
と思った時、チャンスです。
彼を操作しようとする気持ちから離れてみましょう。
彼のしたいことを聞いて応援してみましょう。
男性を自由にするのです。
その結果、嫌だと思ったら、やめましょう。
お互いの幸せのために、彼と別れてあげましょう。
男性を操ろうとしない、男性を自由にできる貴女には、
ふさわしい彼が、必ず、現れます。
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