博士のことば

公開:2012-04-25 13:54

投稿者:あんじぇりーな

 

博士の言葉-18


ある相談者さんへの博士の言葉です。
(※ ○○のところは相談者さんのネームになります)


人間というのは、それぞれのレベルで「幸せの種類」が違います。

たとえば性欲に支配されている人は、それを満たすことが幸せです。 なんなら、そのために不倫をしたり、性犯罪をしたり、周りを苦しめたりします。


怒りにとらわれている人は、その怒りを発散することが幸せだったりします。
もう一つ上のレベルにいる人は、お金やもの、サービスを所有すること、
社会における自分の立場を得ることなどにとらわれ、思い通りにしようとします。
市場主義社会を動かし、同時に翻弄されているのは、この人たちかもしれません。
世の中のほとんどはこの2つのどちらかに属すと思います。

さらに上になると、自分の存在意義を知りたいと思うようになり、 さらに上になれば、誰かの役に立ちたいと思うようになります。
レベルが違えば、幸せの形が変わります。 下のレベルにいる人は、上のレベルにいる人の幸せが全く理解できません。
理屈で分かっても心の底から、それが幸せと感じることはありません。
上のレベルにいる人は、下のレベルにいる人が、その種の幸せを求めて、
苦しみながら努力するのを見て哀れだな、かわいそうだなと感じるでしょうね。

ちなみにこのレベルが高いことが、人間として価値が高いのかと聞かれると、それは分かりません。
言えることは、レベルが低ければ低いほど、関わる相手を苦しめる度合いが高まるということでしょう。

人はそれが完全に満たされるか、大きく気づくかしない限り、次のステップに上がっていかないのです。
だから世の中に出ている「幸せになるための本」は著者の押しつけで的外れなものとなります。
理屈は分かるけど、何で幸せなのか心底分からないので、そのための努力が続きません。


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