今回は、しばらく前からずっと考えていた「不安」に対する考え方について、思ったことをまとめてみようかと思います。
お読み下さる上で、以下に書きますことは全て私の管見に過ぎないものであるということのみ、ご留意下されば幸いです。
―*―*―*―
恋愛における「不安」に苦しんでいる人は少なくないようです。
彼から連絡が来ない。
態度がそっけない。
私のことはもうどうでも良いのだろうか、嫌われてしまったのだろうか。
博士理論では、事あるごとに言われています。
「不安」はいつも、良好な恋愛を壊してしまう元凶だ。
感情的な時は、何もしてはいけない。
たいていは良い結果を招かないから。
と。
それでもなお、不安が消えず、「ダメだと分かっているのに」破壊行動に出てしまう。
そして、そんな自分が嫌になる。
ますます自信をなくしてしまって「不安」が大きくなってしまう。
こうして、負のループが繰り返されてしまう、ということなのかもしれません。
ぐっどうぃる博士は、理論を実行する上でのメンタルケアは領域外、というスタンスを取っているので、中間の思考過程などが(あえて)省かれているということもあってか、人によっては実行が難しい、ということも確かだと思います。
「感情的になってはいけない」
「不安をぶつけてはいけない」
それらがダメだとは重々分かっている、のに。
「ダメだ」と思い、意識するだけでは到底止められない場合があるということなのでしょう。
こちらのサイトで、約2年間にわたり、多くの相談コメントを投稿させていただきましたが、私自身も
◎不安は「自分が作り出しているもの」にすぎない
◎自分が勝手に作り出している不安をぶつけても、何の解決にもならない
ということを指摘するには至っても、具体的な対処方法を述べられないということをいつも心苦しく思い、何か突破口はないものかと、実はずっと考えてきました。
実際のところ、そういったことに関して何の専門知識を持っているわけでもない私が色々と述べたところでどうしようもないのは承知ですし、それは時として、想像以上に根深い問題である可能性もあります。それでも何かのヒントになればということで、あえて書かせていただきます。
「不安」を感じたら、どうするのか。
対処をしていくためには、ふたつのステップを踏む必要があるのではと思います。
Step① 不安を「うけいれる」
↓
Step② 不安を「あきらめる」
ことです。
まず、Step①について。
そもそも、私たち人間は生きている限り、不測の事態に直面し、大きな痛みや失望を味わうのが常です。そんなことが繰り返されれば、自然とそれらを恐れ、身構えてしまう感情を味わっても、何の不思議もありません。
この世の中、一瞬たりとも「不安」を感じたことのない人などいないはず。
たまたま、その内容が「恋愛」であったというだけなのです。
ですから、まず何よりも大切なのは不安になった自分を否定したり、責めたりしないこと。
「またか、しょうがないな」「どうしたんだろう」くらいの気持ちで、まずは自分がいちばん最初に、いの一番に、不安になった自分を受け止め、「うけいれる」作業が必要なのだと思います。
そして、それができたら今度はStep②です。
不安を「あきらめる」とは、どういうことなのか。
私自身の話をします。
私は、元来非常な心配性で、神経質なところがあります。
ただ、恋愛における不安は感じたことがありませんでしたが、その代わり、私の不安の種は自身の「健康」に関することでした。
少し風邪が長引いたり、見慣れないできものができたりと、自分の身体に想定外のことが起こると、「重病なのではないか」「このまま死んでしまうのではないか」と、過度に不安になる癖がなかなか抜けませんでした。
実際、思春期を迎え、月経というものと関わるようになると、その不安はより強くなり、そこからくるストレスでかえって体調を崩したりすることも少なくなかったほどです。
当時はそれらを、親に相談しました。
親は自らの経験などを話したり、専門医にかかるよう勧めてくれたりと、きちんと対応してくれていたと思います。
でも、いざ病院に行こうとするとその段階から不安を訴えたり、何度も何度も同じことをしつこく繰り返す私に、次第に親も目に見えて機嫌が悪くなり、
「もう、あんたなんか知らん!」
と匙を投げられてしまう過程を、それはそれは何度も繰り返してきたものです。
さすがの私も、そういった経験を経るうちに、少しずつですが分かってきました。
親にどれだけ頼っても、訴えても、「不安」は決して消えて無くなるものではない。
自分が感じている「不安」は、最終的には自分で何とかするしかないのだということ。
そして、その場では不安がなくなったとしても、また、べつの不安が起こる可能性もあるのだということ。
何なら私たちは生きている限り、ずっと「不安」と戦っていかなければならないということ。
不安は、完璧に「消せる」もの、「消さなくてはならない」ものだと無意識のうちに思いこんでしまい、それらを消すための方法ををむやみに探し回り、それに縋りつこうとしてしまうから、苦しくなるのではないだろうか、と最近になって気づいたというわけです。
だから、まずは不安になった時点で「負け」だと思わず、静かに「うけいれ」、そして完全には消せないことを知って「あきらめる」。
不安な気持ちを引きずってしまったり、大切な相手にそれをぶつけてしまうことがやめられないというのは、結局のところ「不安を消し去る」ことに執着してしまってる状態ではないかと思うのです。
恋愛回路同様、「不安スパイラル」が大きくなってしまっていて、どうにもならない状態なのだと言えるのかもしれません。
人生、どんなことも結局は「あきらめ」すなわち、必要以上に執着しないことが、何よりも肝心なのだと思います。
「不安」に対する執着を手放すこと。
そもそも、なぜそんなにまでして「不安」に執着してしまうのか。
具体的にどうしたらスパイラルを小さくできるのかについて、次回はもう少し詳しいところをまとめてみようかと思っています。
▼ コメント(10) - 新しい順
- >あさひさん
コメントありがとうございます(^^)
テレパス伝わったかもしれません!
何かこう、ビビビッと(笑)
確かに感情抑制は、「習うより慣れろ」…私もそう思います。
人それぞれ効果的な対処法が違いますし、自分で試行錯誤を重ねていくしかありませんからね…。
ここについても考えてはいるんですが(苦笑)
私の場合、幼い頃から必要に応じて我慢をする経験を積み重ねて来たから、としか言えないですが(爆)
そこを細かく書き連ねると理論展開が出来なくなる、というのもわかる気がしますし…。
嬉しいお言葉ありがとうございます!
パート②に向けて、ちょっと勉強しているところです(笑) - >きんぎょさん
コメントありがとうございます♡
私も、元来不安症に当てはまるので、お気持ちめっちゃ分かりますです(笑)
恋愛については、もうどうしようもないよね、って事で最初から「あきらめ」の境地に達していたからあまり不安になっていなかったというだけで…。
思いの外反響をいただいてしまい、ごく軽くまとめるつもりだったんですが、続きを書く前にちょっと確かめたい事が出来たので、ザラッとですがお勉強しているところなんです…
もう少しお待ちくださいね(笑) - >ミコ姉さん
コメントありがとうございます、毎度お疲れ様です!
どんなことも、
こうあるべき、こうでなければならない、こうなるはずだ、という固執もとい執着が、何事につけても極端に視野を狭くしてしまっているのではないかなと、最近思ったのでこんな風に書いてみました。
受け入れる、手放す、諦めるというのは、ある種人間の防衛効果も秘めた大切な感情だと思うんですよね…! - >ナタリーさん
初めまして、コメントありがとうございます。
特に女性が感じてしまいがちな「不安」というのは、実は思っている以上に単純であり、複雑でもある…要するに奥が深い話なのではないかと考えるようになったんです。
不安に種類がある、というのはおっしゃる通りだと思います。
次回、その辺りも触れられたらなと思っているところです。
少しでも何らかの参考になりましたら、これほど嬉しいことはありません。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします(^^) - >erinnさん
コメントありがとうございます。
将来家族になる可能性もある「恋人」の位置付けは、人間関係の中では親と同等かそれ以上の近しい関係ですものね。
それ故に、不安をぶつけたくなってしまうということは、おっしゃる通りだと思います。
何よりもerinnさんのように、不安に対処していくための自分なりの方法が見つかっていれば、悩まずに済む、ということはまず間違いなさそうです。
次回にで書こうと思っているのですが、相手に伝えても構わない不安と、そうではない不安があるのではないか、と考えております。
その辺りも見てくださったら嬉しいです。
- ヒェッ Mammieさんにテレパス伝わった??笑
前の日記に丁度「順調だけどほんの少しの変化に不安を感じてしまう自分も否定出来ない」みたいなことを書いたばかりだったので、個人的にかな〜りタイムリーです!(*´Д`*)
そうなんですよ、博士は感情コントロールの方法は教えてくれてないんですよね。
というかそれは「習うより慣れろ」だと思うので、教える教えないってものでもないような気もするんですけど笑
でもMammieさんの文章はとてもわかりやすく整理されていて、なるほどそういうことか!と思えるので、不安に苛まれ悩める子羊ズの道標になるんじゃないかな〜って思います!
②も楽しみにしていますね∩^ω^∩ - すごく参考になります。私も、悩むのが趣味なの?って自分でもバカバカしくなるくらい不安症です(´Д` )
今回の沈黙でもそうなんですが、不安になってるのは自分なんですよね。
さっそく不安になりかけてきていたので少し冷静になりました(笑)
Mammieさんの「不安」シリーズ、続きも楽しみにしてます! - 不安=諦め。
たしかにそう思っていくほうが良い出来事は多いと思うわ。(^^)
何ごともなるようになる!=なるようにしかならん!ってことやからね。笑
誰が何を考えようと、動いて行くもんは確かにあるもの。
そこは考えても仕方がない!と執着しないことが大事やろうと思う。(^0^) - Mammieさん、初めまして。
私にとっては「不安」=解消するものだったので、「不安」=諦めるものという視点はとても新しいものでした。
そして「不安」にも種類があって、自分で解消できる「不安」に関しては自分で解消するように努力する、他者に解消してもらいたい「不安」に関しては諦める事が良いのかなと思いました。
そう考えるとなんだか心が軽くなりました(^o^)
日記の続きが楽しみです!
- Mammieさん、不安を伝えてしまう人って、近い人間だからですよね。
例えば、職場の上司だったり初対面の人だったりすると、言えなかったりしますよね。
この遠い存在の人に不安に思うことを適切な表現力で伝える事ができるようになると、不安要素も軽減できるかもしれません。
以外と、適切な表現をすれば、相手はきちんと対応してくれます。
相手に嫌われるんじゃないかと思いながら、なかなか言いにくい事もあるかもしれません。でも、それで切れるなら、そこまで執着する相手でないし、うまく伝えて対応してもらえるなら儲けモノで、自分の不安を軽減できる練習にもなったりします。
私の場合、不安に思う事を伝えよう、と考えた時に同時に言葉を選んでいくうちに、言葉選びに頭がシフトして、本来の不安思考がどこかに消えていくことが、多々あります(^^;;
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