今回は、「不安」に関する考察の第2弾。
前回記事をUPした時、思わぬ反響にとても驚いてしまいました(ありがとうございます)。
前回同様、考察はあくまで私の管見であり、必ずしも専門知識に基づいたものではありません、ということについてはお断りさせてくださいませ。
↓前回の復習はコチラ↓
http://u-rennai.jp/diary/detail/66111/
ー✳︎ー✳︎ー✳︎ー
不安を感じてどうしようもなくなった時、いったいどう対処していけば良いのか。
これについて前回、
Step①
不安を「うけいれる」
↓
Step②
不安を「あきらめる」
という、2ステップを紹介させていただきました。
理屈は分かる。
でも、どうしてもこれだけでは上手くいく気がしない。
日に日に不安が強くなるばかりで、どうやってもコントロール出来そうにない…。
時にはこんな風に感じることも、あるかもしれません。
その際のエクストラ•ステップを今回は紹介してみます。
こちらも、2段階です。
EX.Step①
不安を「つきとめる」
↓
EX.Step②
不安を「うったえる」
まずは、EX.Step①から考えてみます。
そもそも、どうしてそんなにまでして「不安」なのか。
その正体を、真剣に突き止めてみる事です。
正体って何?
今、彼から連絡が何日も来なくて不安で胸がざわついていて、何とかしたくて、誰かに聞いてもらいたくて、何なら彼を問い詰めたくてどうしようもない、それだけなの!正体も何もないでしょう!?
…果たして、そうなのでしょうか。
今、感じている「不安」は、本当に「不安」そのものなのかどうか、いちど確認してみる必要があるかもしれません。
上記の例で考えてみます。
最近彼から連絡が来ない。
デートも減ったし、態度も冷たくなった気がする。
浮気しているかもしれなくて不安。
この不安を分かってもらいたい。
このようなパターンに陥った時。
そう、相手と結婚してしまえば、こんな不安はなくなってしまうだろう。
こう考える人がいるかもしれません。
相手と話した結果、無事に結婚する事が出来ました。
しばらくは幸せかもしれません。
しかし、また、同じような状態に陥ってしまうかもしれないのです。
仕事にかこつけて、なかなか家に帰って来なくなった。
本当に浮気をしているかもしれない…
結婚をすれば、
「相手に愛されていないかも」「浮気をしているかも」
という不安がなくなると考えて踏み切ったのに、結果的には全然解消されないどころか、ますます強まってしまった気がする…。
何故、こうなってしまうのか。
それこそ「不安」の正体を正しく突き止められていないからに、ほかなりません。
例えば交際当初の頃に、思いを馳せてみるとします。
彼は、私の外見がとても気に入って、交際を申し込んで来てくれた。
でも、いざ付き合い始めてみると、彼はファッションにうるさいところがあることが分かり、自分好みの服を着るよう、少々押し付けがましくなるところがあった。
理由を付けて断るうち、彼の態度が冷たくなってしまった気がする。
このまま彼は離れていくかもしれない…。
まず、こうやって不安に陥った経緯を探ることが大切です。
そして。
「着たくない服を無理矢理押し付ける」
という彼の行為に着目します。
「私にだって着たい服があるし、毎回あなたの好みばかり優先させられない、私はあなたのお人形じゃない!!」
そう、この場合の不安の正体は、単なる「不安」ではなく、彼に対する「怒り」だったということです。
怒りに加え「好みの服を着なければ愛してもらえないのか」という、悲しみや、虚しさも混ざっているかもしれません。
この前提を持って、EX.Step②を考えます。
不安を「うったえる」。
恋愛で悩む多くの人は、これまでのステップをぶっ飛ばして直接、この段階を実行してしまっているパターンが多いのではないか、ということが考えられます。
「正しい相手に、正しい形でうったえる」
事で、不安はもれなく解消できるはず。
不安だけではありません。
怒りや恐れなどといったマイナス感情は皆、きっと原則はそうであると思います。
前回私自身の話として書きましたが、
自分の健康上の不安は、いくら親に訴えても解決することはありませんでした。
しかし、医療機関で検査を受け、医師の「大丈夫」という言葉を聞いた時に初めて、自分の中から不安がスッと消えていったわけです。
そう、正しい感情であれば、きちんと出し切れば、その多くはきれいに消えるはずだということ。
どんなにぶつけてもモヤモヤが残る、ということは…。
それは、正しい感情ではない可能性がある、ということなのかもしれません。
先の例の場合も、彼に対する「怒り」「悲しみ」「虚しさ」などから、自分の意思を併せて正しい形で伝えれば、解決への糸口が導き出せるということ。
少しだけかじった知識でしかないので恐縮なのですが、こういった見せかけ、もしくは偽物の感情のことを、心理学的には「ラケット感情」と呼ぶそうです。
これは、幼い頃からの習慣等々が大きく影響しており、
「自分を護るために」
少しずつ体得していったものだと言います。
人によっては、本当の意味で気持ちを落ち着けるためには深層心理にまで働きかける必要があり、大変辛いことになってしまうわけです。
それ故に、使い慣れた「ラケット感情」を持ち出すことで、何とかその場を楽にやり過ごそうとしてしまう、ということなのでしょう。
しかし、こうして述べてきましたように、このラケット感情には、本質的な問題かいけつ能力は全く含まれていないということです。
だから、そこに気付けない限りは、残念ながら何度でも同じようなパターンが繰り返されてしまうということになります。
ひとたび「不安」を訴えれば、親が宥めすかして、機嫌を取ってくれた、その感覚が忘れられず、彼にも同じことをしているのかもしれない。
プレゼントをくれない彼に「不安」になるのは、昔、親から「〇〇したら、プレゼントしてあげるよ」という約束をしたのに、結局約束を守ってもらえなかった。自分なんか約束を守ってプレゼントを渡す価値のない子だと思われていたのかも…。
だから、プレゼントをくれないと、自分の価値がない、と思ってしまう「寂しさ」や「虚しさ」を感じるのかも…。
これらは単なる一例であり、こういった理由や経緯というのは、本当に人それぞれだと思います。
まずはこれらをじっくりと考えてみて、本当に不安の正体が「不安そのもの」で、その原因が彼にあると結論付けられたのなら、その時は彼にも訴えても大丈夫、なのだということです。
しかしながら。
どんなに似たタイプの相手かもしれないとは言え、世の中、考え方や趣味嗜好が全く同じという人はまずいません。
にも関わらず、これまで付き合って来た相手と、ほぼ同じようなタイミングで、不安にさいなまれ、それをぶつけ、諍いになり、最終的にはお別れとなったパターンが繰り返されて来ているのだとしたら。
それは、最早目の前の相手のせいではなく、しかも単なる不安ではない、という可能性の方が高いことになるでしょう。
女性が不安を感じやすい理由のひとつとして、「不安」という形で相手にぶつけるのが、(相手のテンションが高ければ)宥めたり、構ったり、労ったりしてもらいやすいために、メリットが大きいのだ、ということはまず考えられます。
いつの間にかそれらがラケット感情として定着してしまう一方で、幼いうちや若いうちはいじらしく思ってもらえても、段々それらが通用しなくなり、苦しむ事になる、という側面もあるのかもしれません。
昨年、ディズニーピクサーで公開された映画
「インサイド•ヘッド」
は、このラケット感情が、分かりやすい形で示されているなと思いました。
いつも、洋画の原題はしっくり来ないと感じる事が多い(かと言って邦題がいつも傑作なわけでもありませんが…)のですが、この作品については例外で、
原題「Inside Out(裏返し)」
の方が絶対しっくり来る、と専らの評判のようです。
【ここまでのまとめ】
◎不安への対処法
Step①
不安を「うけいれる」
↓
Step②
不安を「あきらめる」
〜どうしても対処できず苦しい場合は…
EX.Step①
不安を「つきとめる」
↓
不安を「うったえる」
「不安」を考えるのは、それ自体なかなか難しい事であり、うまくまとめ切れたかは疑問符が付きますが、ひとまずはこれで完結、ということにさせていただきます。
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございました。
▼ コメント(7) - 新しい順
- >ミコ姉さん
横レス含め、ありがとうございます!
ミコ姉さんが感じていた「怒り」も、実はラケット感情だった、ということなんですね。
怒り、不安、マイナス感情は色々ありますが、女性の方が感情豊かであり、「女の武器は涙」という言葉からもそうであるように、マイナス感情もまた、第三者に構ってもらうための手段として発達した、ということは考えられそうです(・∀・)
おっしゃる通り、自分の思考グセを知ることはとても大切ですね! - 私は、前はパートナーに怒りを感じてキィ〜ってなってやり込めてたけど、いろいろ勉強をしてから気がついた事で私の場合は、寂しかったり構って欲しい時に怒りの感情にすり替わること知った。σ(^_^;)
それからは、怒りがどこからともなく湧いてきた時には、何も言わずにギュッと抱きしめてもらってる。笑
そうすることで、ほぼ解決することが多いのよね。苦笑
だから自分の思考グセを知ると対処できるからそれを探るといいかも。(^∇^) - @のんのんさん
横レス失礼!!
同僚男性のことは性差から来ることかもしれないね。
ジョンたんは、男性は怒りを感じやすく、悲しみを感じにくい。女性はその反対。σ(^_^;)
と今でもひとり。に書いてある。
風さんもそのようなことを言ってらした。汗
だからその男性の場合、不安が怒りとして出たんじゃないかな?
同じような場合、女性は不安として出るんじゃないか?と思うよ。 - >のんのんさん
コメントありがとうございます。
「不安が根底か、怒りが根底か私の日記ではよく分からない」
というご指摘に関してですが、残念ながら、自身が挙げられる具体的な事例が乏しく、十分に検証しきれなかった、というところはまず間違いありません。
おっしゃる通りでございます。
ただ、人の感情というのは時にそこまで単純なものではなく、例えば怒りが100%でこうなった、という事は考えづらいと思いますし、
不安が根底か怒りが根底か、という問題を考える事に際しても、
「鶏が先か卵が先か」
と同じような論理展開になってしまう可能性を感じました。
何より、心理学等々の専門知識を何ら持っているわけでもない私が、その辺りをはっきりさせようとする事自体、お門違いかなとは思います…。
のんのんさんのおっしゃる通りで、
表面と根底の感情が違う場合がある、というのが、今回いちばん書きたかったことでした。
人間は、誰しもそれだけ複雑な感情を表せる術を持ちながら、いつもいつも同じような感情や反応(今回は「不安」)が出ているのかもしれないと考えた時、一考の余地があるかなと、そんなふうに考えた次第です。
感情処理のためのひとつのヒントにでもなれば、嬉しく思います。
【追記】
ミコリーさんが横レスにて示してくださいましたが、男女の性差の視点が、私にはすっかり抜け落ちていたようです。
いずれにしましても、ご指摘感謝しております!
- >ちゅるりさん
コメントありがとうございます。
そうなんです。
不安は必ずしも不安から来ているのだとは限らない…ということをいつか書いてみたくて、こんな日記になりました。
ちゅるりさんのおっしゃってくださったことは、そのままジョン•グレイ氏の著書にも書いてありますもんね。
今あなたに沸き起こっている感情は、必ずしも目の前の事象や相手が原因ではない、と…。
「自分は幸せになっても良い」
という意識も凄く大切ですよね。
気づきをありがとうございます。 - 職場にいつも大声で怒鳴りつけてくるクレーマーの男性がいました。
私はこの男性の怒りの根底には不安があるとみていました。男性なので不安を訴えるという弱弱しいことができずに怒りで表現してきていると感じました。
今日のmammieさんの日記では不安の根底に怒りがあるパターンで、怒りと不安とどちらが根底にあるのかよくわからなくなっています。
いずれにしても表面に現れる感情と根底にある感情が違うことがあるということですね。
私は自分の不安の感情を処理できずに過ごしていますが、感情の処理ができるようになりたいです。 - 過去への囚われによる不安は老若男女共通するものですよね。
嫌な思いが蘇るときの不安の現れ方や対処は各々違うけれど、まずは不安を感じた時にそれは何処から来るのかに気付ける事は大きいと思います。
そして今の出来事とは関係ない、自分は幸せになっていいんだと思えたら、相手と自分への信頼を持てるんじゃないかなぁと思います。
実際に活用出来るように意識したいですね(^_^;)
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