(^▽^)泣いちゃう でも自由! もう普通なんだ もう変な気の遣い方とかしなくていいんだ~!
(^▽^)うれしいよ~ 悲しいけど
(^▽^)これでただの女だ!!(???)
(^▽^)今後ともよろしくお願いします いつも励ましのお言葉ありがとうございます
(^▽^)そして私、趣味で小説を書いているんですけど、日記のスペースで短いのをのっけてみようと思います
(^▽^)お目汚しでご迷惑かもですが~
(^▽^)感想などいただけると、すごく嬉しいです
(^▽^)ではではさっそく ※18禁・BL(ほんとすいません)
『月のケーキ』
「なんで小説を書くようになったの」って君に訊かれた。「なんで小説を書いてるの」
「死なないためだと思う…」蚊の死にかけのような声で返事すると、彼は
「ふうん」
と言ってタオルケットの中できれいな裸を波打たせて寝返りを打った。あっちを向いて寝てしまった。僕はパソコンの中のワードソフトの上でその背中のようすを写生している。
穏やかな、静かな呼吸。その寝息が、柔らかな胸の中の心臓の音が、僕の命を支えてくれる基調音になっているんだってことを、まだ伝えていない。
僕の書くことに意味はないのに、慣れた楽器を手慰みに奏でるように、文字のキーを指で撫でて叩くことをやめられなかった。僕は立派なジャンキーだった。
いいなあ、きれいな背中で。僕は彼の持っているようなどんな身体の美しいパーツも持っていない。彼はなにからなにまで均整がとれて、ちょうどよく、美しかった。
性交の前に僕の黒縁めがねを優しい手つきで外しながら彼は僕に言った。解せないというように。
「なんでこんなきれいな顔なのに俺が初めての相手なの?」
初めてじゃない。好きになった相手と寝たのが初めてだっただけで。
「ああそう。童貞じゃないんだ。ふーん。」
初めてじゃなくてよかった。
「…」
僕の付き合った初めてのセックスは、悲惨だったから。
「だろうね…」
会話はそれ以上続かず、だろうねって…なんだ…!と悲しみながら僕は丁寧に彼のきれいな体とだんだんふくらんでくる性器を舐めて愛撫した。
結合したところでどうしても気になって訊いてみた。
「だろうねとは?」
「あ?わー、今?…今だめ…」
「気になって気になって」
「そういうとこでしょ…あ…あ…あとさ、はあ…」
揺れながら、気持ちよさそうに、楽しそうに彼は言った。
「女の子をいじめ殺すような小説ばっかりじゃん、あんたの本ってさ…」
僕は少女のように頬を染めた。ペニスは彼の中でより硬くなり、がんばってピストン運動の質を上げた。好きな人が自分の小説を読んでいてくれたことが嬉しかったのだ。
事後に正式な付き合いの申し込みをしたが断られ(「意味わからん」と言われた)、僕は生きるよすがを手に入れ損ねてまたワープロソフトに向かう。
がんばろう。がんばって小説を書いて、また読んでもらおう。眠っている彼まで、遥か遠い時空を指先でしゃべる僕の言葉が糸の上を滑るように、いつかたどり着くともう知っている気がする。
セフレにはなれたようだし…!
唇の感触とか、唾液のなまなましい味、指につく好きな人の粘液の感じ、ちゃんと書いて保存しておこう。
「ねえ、寝ないの。俺もう眠いんだけど」
「寝ない。仕事忙しい」
「あっそ」
克明に記録して出版すれば一夜の情事も永遠に残るやんけ…!
射精時の表情はまるで咲き零れる花の女神のようで…訴訟されるかな。
「なんで女の子をいじめるの。結構優しいのに。」
「優しくないよ…」
「誰かにいじめられたの?」
「なんで?」
「違うの?」
「違うよ」
ただ、そういう小説を書かないと生きていられない、いてもたってもいられなくて気が狂ってしまいそうで苦しいというだけだった。
「違うよ…」
「違わないだろ」
僕は絶望しすぎていた。そういう小説を書かなければ、大きな波を一日も越えられそうになかった。
「付き合ったら面倒くさいんだろうね。別れる時に自殺しようとしたりする?」
「うん。たぶん。」
「面倒くせ―…」
いや、自殺はしないかな。僕は音を立てないようにキーボードをたたいた。
「死なないか。死ぬかわり小説を書くのか。」
彼が虚空に言って、よいしょ、とベッドの上で起き上がった。
「俺がずっと一緒で、そして死んじゃっても、小説を書く?」
「付き合ってくれるの?」
「ううん」
彼はテーブルの上のコンビニの白い袋から開いていないミネラルウォーターを出して飲んだ。
僕は夏休みの部活の後輩の女の子のようにその姿に胸をときめかせて、星の降る夜、終わりなくキーボードをたたいていた。履歴に星の痕が残った。
▼ コメント(8) - 新しい順
- (^▽^)みるくさんコメありがとうございます~
(^▽^)霊験あらたかな岩のような佇まいですが中身は乙女なのです… 腐ですが…
(^▽^)みるくさんにドラマを紹介する内容で日記を書かせてくださいってお願いして、快く許可をいただいたのにまだ書いてない
(^^)ヒィ… 申し訳ありませぬ 次の日記で書かせてくださいまし
(^▽^)ではでは みるくさんの漢気、大好きでございます
(^▽^)LOVE♡ ノシ”♡
- これは続きが気になるなぁ(*^^*)
繊細でロマンティックなんですね。
そしてミステリアス! - lilyさん、明けましておめでとうございます(爆)
本当にごめんなさい…(^▽^)まさかお返事が年をまたぐとは
(^▽^)そして読んでくださりありがとうございます 続きあります!
(^▽^)別れました…
(^▽^)大人になると、なんでBLなのかがわかる気がするんですよ
(^▽^)BLの中には、男女のコミュニケーションへの絶望も希望も、いっぱいあるからなんだと思うんですよ
(^▽^)BLはBLというよりはSFなんだと思うんですよ
(^▽^)SFという小説のジャンルは、第二次世界大戦から帰還した作家たちによって大きく花開くんですね
(^▽^)世界そのものへの絶望や諦観や深すぎるトラウマを、自分自身で癒して抱きしめるしかなくて、彼らは素晴らしいSF小説を書くんですね スタイリッシュな宗教小説といってもいい趣があるものがSFというジャンルなんですね
(^▽^)私はlilyさんが好きです
(^▽^)そしてBLがあるから、私は異性としての男に全体的に深く失望していても、人としては親切にしようと思えるんです
(^▽^)なんか勝手な話ですいません ではまた ノシ”♡
- mamiさん、明けましておめでとうございます(爆)
(^▽^)おかげさまで正月三が日以内にコメントを返せてよかったです…(低すぎる基準)
(^▽^)キュン♡
(^▽^)今年はもっとmamiさんにキュンしてもらえるように精進します よろしくお願いいたします!!
(^▽^)コメントありがとうございました そして2017年にお返事持ち越しごめんなさい!!!土下座<(_ _)>
(^▽^)読んでいただきありがとうございます♡ ではまた♡
- うん、年末年始やクリスマス時期、誕生日付近で別れるカップルは多い。
自分の本心を誤魔化せなくなるタイミングなんか。
小説読ませていたらきました!
これは続編ありのもの? - BLって初めて読んだーーー☆
「死ぬかわり小説を書くのか。」に
きゅん、した。 - サルヒコさん、はじめまして(^▽^)
(^▽^)有名人だ有名人だ(すいません)
(^▽^)まさかサルヒコさんに読まれるとは…よーちん先生は腐の方はいかがなんでしょうか
(^▽^)感想ありがとうございます 挿絵、考えてみます
(^▽^)わ~うれし~ 読んでくださりありがとうございます
ではでは♡ ノシ”
- おお~、ぼーいずらぶってやつですね!
挿絵があるといいな^^
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