結婚について言えば恋愛的観点からのプラオリティは同様に低い。
ただし、人生全般を見れば少々事情は異なる。
例えば男性にとってとてつもなくプライオリティが高い仕事に関係している場合、結婚は男性にとっても重要であることには間違いない。
そして恋愛と同様、『男性はプログラムに従って合理的に規則正しく結婚を決断する』。
結婚を決断する際男性が考慮する要素は次のふたつ。
1)いつ結婚をするか
2)誰と結婚するか
である。極めてシンプルである。
さて、1)いつ結婚をするか、これを決定するんが皆さんご存知の7つのスイッチである。7つのスイッチのいくつかがONになると男性は結婚を真剣に考える。(7つのスイッチは1)に関するものであり、これが結婚を決断する条件のすべてではない、誤解無きように)。
2)の誰と結婚をするか、これは4つの魅力による価値トータルによる。重要なことは、結婚相手のとしての魅力が、通常の恋愛と結婚の決断のさい、その価値が逆転する場合があることである。
もうひとつ重要なことがある。結婚に関していえば男性は次のような思考をたどる。
1.会って間もなく短期間で女性が自分の結婚相手にふさわしいかを決まったパターンで判断する。ただしここで決定しているわけではない。なぜならばまだ結婚に関して真剣に考えていないから。
(この間かなりの時間)
2.7つのスイッチのいくつかがONになり真剣に結婚を考える
3.2のもとに、4つの魅力による価値を見積もる
重要なのは2が来てはじめて3を「正確」にかつ「慎重」に考えるということだ。そしてほとんどの場合、1の判断と3の見積もりがほとんど一致していることだ。
文章で書くとこうなる
「会ったときなんとなくこの女性は自分の結婚したい相手かどうか、なんとなく感じる。付き合っている段階では、結婚相手であるかどうか正確に見積もっているわけではない。そして結婚を真剣に考えたとき、極めて厳密に結婚相手かどうか判断する」
『男性はプログラムに従って合理的に規則正しく結婚を決断する』 のである。
さて、1)2)は各々必要条件であって十分条件ではない。したがって、女性が結婚相手として選ばれなかったときには
not 1)今結婚したいと思っていない
と
not 2) その女性を結婚相手として考えていない
のどちらかの理由になる。
1)が満たされたからと言って2)が満たされるとは限らないのである。したがって、自分が結婚相手として選ばれなかった場合、1)なのか2)なのかよく考える必要がある。
また1)になってはじめて2)の価値の見積もりが図られるわけだから、その理由はそのとき初めて男性の判断要素として明確に浮上する。だから今更と言われてもしょうがないのである。女性ができることと言えば1の会って間もない段階で男性がぼんやり「この女性とは結婚はないな」と感じている段階で、自分の結婚したい意思を伝えることであろう。ほとんどの男性は付き合いたい=結婚したい、ではないのだから。
さて、結婚の判断は1)->2)になると書いたが、一つだけ例外がある。それは 1)と2)が同時に起こるケースである。
7つのスィッチの中の、男性が女性に対し恋愛回路がある、というスイッチが強くONになっているときである。このスイッチが強烈な場合、1)のスィッチがONとなると同時に、2)の価値のトータルが結婚したい価値の閾値を超えることになる。
これが「溺愛」の結婚である。結婚相手としての価値がよほどマイナスでない限り、溺愛の場合、1)と2)が同時に満たされ、今すぐにあなたと結婚したい、という現象が起きる。
さて、男性にとっては付き合っているときの女性の価値と、結婚を決意したときの女性の価値は異なる(男性にもよってその度合いは異なるが)。
結婚相手としての価値はときとして、恋愛には不利に働く。逆の場合、結婚相手としての価値が低いことが、付き合う相手としての価値を高めることになる。
後者の場合、一旦結婚相手としてみられるや、結婚相手としての価値が重要視され、全体の価値が下がることになる。付き合っているうちはいいが、結婚相手としては?という現象が生じる。
7つのスイッチが入り1)をクリアした男性が、付き合っていた女性を結婚相手と選ばないのは、結婚相手としての価値の逆転によることが多い。そして1)をクリアしている状態の男性が次に選ぶ女性は当然のことながら結婚相手としての魅力が高い、これまで付き合ってきた女性と違う女性を選ぶ。
長年つきあっていた女性と別れ、すぐ別な女性と結婚することは少なからずある。
その男性は別れの際、いま結婚したい、と思っていたに違いない。したがって次に女性を選んだ場合、1)2)ともにクリアしてしまうのである。すぐ結婚に至るのは当然の帰結と言えよう。
『男性はプログラムに従って合理的に規則正しく結婚を決断する』
僕から見れば、何の不思議もない。
そのうちきちんとレポートに書こうと思いますが、日記にやり取りをみていると7つのスイッチを誤解している人が散見されるので、思うがままに書きました。
▼ コメント(14) - 新しい順
- lilyさん、こんにちは。
>ちなみに男性が結婚したいと考え始めた時って、
>結婚をどんなものだとイメージしてるんでしょうね?
ひとそれぞれなんでしょうが、僕が聞いた男性の意見で一番多いのがやはり家で奥さんと二人でくつろいでいる、いわゆる癒される空間をイメージすることが多いようです。
僕は奥さんと一緒にTVをみながら毎日ご飯を食べてるイメージでしたね、べたですが。あとは子供と早くキャッチボールしたい(子供は男となぜか思っていた)、ということぐらいでしょうか。
極めて少ないですが、結婚に全く期待せず何も変わらない、という男性もいますね。周りが結婚するからするだけだと・・・
考えさせられます。 - プーーさん、はじめまして。
>「気持ちに寄り添いたい」という思いが勝って、理論から多少外れた発言をすることはあるかも?^^;
そうですね。このサイトに来てからそういう女性のもつ共感力の素晴らしさに気づいた次第です。
まあなるべく首を突っ込まないようにしようとしてるんですが、ときどき我慢できなくなります 笑
>人間のちょっと上のステージの方なのかな、と思ってしまいました。本当に。
そんなことは全然ないですよ 汗
理屈っぽいだけですし、イケメンではないですし、年寄りですし、実は自分のことでいっぱいいっぱいだったりします。
会う機会がありましたらそのときはよろしくお願いします。 - セルジュさん、
>結構年配の男性にとってもそこなのでしょうか。
子供が欲しいと思っている男性にとっては、年配かどうか関係ないでしょうね。遺伝子からの命令ですから・・・
> すべてが女性の方が時間がないので焦ってて早いっていうだけで、思考としては同じなのかもしれませんね・・・。
そうかもしれませんね。
ただ女性の場合、結婚を前提とした条件での絞り込みであるのに対し、男性の場合最初から結婚を考えていない女性、とうケースが多いということでしょうか。 - >森野ひなたさん
強烈な恋愛回路はオールマイティみたいですね。
僕も一度そういう経験があります。
博士がどこかで書いていた「誰にも渡したくない」という感情なのかもしれません。 - madocafeさん、
なかなか興味深いデータです。
男女とも平均4人強とつきあって、結婚相手を考えたのは2人未満ですか・・・
確かに一度結婚を真剣に考えた男性は次に付き合うときには別の観点から女性を選ぶ可能性が高いですね。
女性もほぼ同様というのも面白い。 - おもちろ〜い(^-^)
ちなみに男性が結婚したいと考え始めた時って、
結婚をどんなものだとイメージしてるんでしょうね? - 風の旅人様、はじめまして!
めっちゃ参考になります〜!!
私はバツイチで子どもが1人おり、今の主人とは知り合って結婚するまで2年以上かかったのですが、
主人に確認してみたら、付き合った当初は結婚する気はなかったけど、私とは一緒になってもいいかなとは早い段階から感じてて、
ただ子どもが思春期というか、微妙な年頃だったので
男としての責任、ていう意味で
俺でいいのかな〜とは思ってたのらしいです。
まあ、そう「私に」言うのであって、どのへんが1番の理由かはわかりませんが…笑
あと、極めて女性的な話をすると
リアルの相談や日記のコメントなどだと
「気持ちに寄り添いたい」という思いが勝って、理論から多少外れた発言をすることはあるかも?^^;
逆ピラミッド理論も拝読しました。
すごく頭のいい方で、
細やかで、慈愛もあって
しかもイケメンさんだとか。
人間のちょっと上のステージの方なのかな、と思ってしまいました。本当に。 - 風さん~参考になります~~そして
>男性にとっては付き合っているときの女性の価値と、結婚を決意したときの女性の価値は異なる
ここが、常に!いつも!気になる・・。お互いに若ければやはり出産できるかどうか?が大きいのでしょうけど、結構年配の
男性にとってもそこなのでしょうか。
でも女性も良く考えたらそうかもって思いました。
20代前半の時は、単に付き合って楽しい人と
付き合っていたけれど、いったん結婚を考え始めたらある程度は結婚相手としての価値に目が向いてしまいますね。そしてますます結婚のスイッチがオンになると、今までは気にならなかった条件も気になりだして、やっぱりこの人じゃない!となる。すべてが女性の方が時間がないので焦ってて早いっていうだけで、思考としては同じなのかもしれませんね・・・。
お互いに自分の中で、この人と結婚できるかどうかって最初になんとなく決まっちゃってるかもって思いました。
- まさに!男の結婚観ですよね~(;^_^A
ひなたさんもおっしゃるように、恋愛回路が強固でパートナーとしての価値が高い場合、仕事がなくても若くても、お金がなくても、親に反対されても結婚を決意すると思います。(^^)
今の夫は、
>長年つきあっていた女性と別れ、すぐ別な女性と結婚
でしたが、これもまさに風さんのおっしゃるとおりのことが起きていたからでした。笑
- >1)が満たされたからと言って2)が満たされるとは限らないのである。
これね!まさにそうですよね。
逆に、恋愛回路がめちゃくちゃ強固かつ、
結婚相手として居心地よければ、
他のスイッチがオフでも結婚は踏み切れちゃうものだと思います^^
- 一昨年発表された、リクルートブライダル総研の調査を興味深く見てたことがあります。
http://bridal-souken.net/research_news/2015/11/151119.html
これによると、男性の場合結婚を考えた交際相手の平均人数は1.8人。
結婚しているということは1が平均の最小値となりますが、2に近いということはつまり、大部分の人が一度は結婚を考えるがその一人では決断せず、二人目あたりで結婚するということと理解しました。
それについて同僚の既婚男性何名かにヒアリングしたところ、やはり結婚を初めて真剣に考えた彼女とは結婚せず(中には一人目と婚約したけど破棄した男性も)、その次に付き合った彼女と結婚したという人が多かったです。
この調査結果と風さんの考察がリンクして興味深いです。 - まずプライオリティという言葉をググりました(笑
この日記には、何故私が42歳まで結婚できなかったのか、その答えが潜んでいるように思いました。
まだ漠然としかわからないですけど^^;
ダンディさんに関してはフリーターの嫁じゃ将来が不安ということで納得しましたが(せざるをえなかったんですけど)
ヒゲオに関しては未だに何故私じゃダメだったのか、そして私が結婚した翌年にあっさりと私と同じアラフォー世代の女性と結婚してしまったわけですが、そのお相手はどうやって結婚までこぎつけたのか、気になっております。(未練があるとかではなく、ムカつく!!!という気持ちから)
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