正しくは、”私のことをだいすきだった男”にふられた。
始まりは向こうの猛アタックだった。全然タイプじゃなかったし、私は当時ほかに思う人がいたので、眼中になかったのだ。
ひとつ前の失敗で、私は恋愛や幸せになることに対して臆病になっていた。
どうせまた理不尽に捨てられるのだろう、きっと嘘をつくのだろう、と。
でも、最後は私が根負けして、少し戸惑いながらもお付き合いが始まった。彼を信じてみようって。
彼は私のために半年もあいまいな関係に耐え、私を大切にする、と証明してくれた。
付き合ってからは楽しかった。夢みたいだった。
すぐにふたりで暮らし始め、共同生活が始まった。
お料理が上手な彼の手料理を私は毎日食べ、冗談がすきな私のくだらない話に彼はけらけらと笑ってくれた。
不満があるときは、納得するまでふたりで話すようにした。喧嘩ではなく、いつだって話し合いだった。
お互いを尊重していたからできたことだと思う。
それにしても、一緒に暮らした1年間はふたりして笑ってばかりだった気がする。
江國香織のことばを借りれば「お菓子の家に住んでいた」のだ。
遠距離になってからもふたりは無敵だった。
彼はきちんと愛を口にして、私の数えきれない「さみしい」をひとつひとつ受け止めてくれた。
彼に甘やかされる生活に慣れすぎていたから、離れているのが不安で携帯を手放せなかった。
でも、彼のことばのおかげで新生活も乗り越えていけた。
スカイプごしの乾杯も、朝まで続くようなLINEも、やっぱり全部楽しかった。
別れの電話で、彼は私よりもずっとずっと泣いていた。
自分からふっているのにおかしい子だな、とぼんやり思ったのを覚えてる。
このお別れは私が原因だった。
私の弱さや自立心のなさ、甘えが結局は彼の中で重さになり、ちょっとずつ苦しめていったのだと思う。
もう、私への愛がないと気づいた時の彼はどれだけ傷ついたことだろう。
あんなに私のことをすきだった彼からその気持ちを奪ったことが1番辛い。
飼い犬を裏切ってしまったような、純粋な罪悪感。
約2年私の彼氏だった男の子は、考えていたよりもすんなり元彼になった。
まっすぐ愛されていたおかげで、ふられたのに、彼を恨む気持ちは全くない。
別れて3ヶ月目に入った今、いつの間にか平成最後の夏は過ぎて行ってしまっている。
女友達は「色んな意味で忘れられない夏になったね」と茶化してくれた。
きちんと愛されていたおかげで以前のように恋に対して臆病ではなくなった。
あなたもしあわせになってほしいし、私もしあわせになる。
そう思えるのってとっても稀有なんじゃないだろうか。
日記を始めたのは、自分がしあわせになるためであり、今の複雑な気持ちを文字に残したいと思ったから。
私も失恋をした人の日記や文章を読んでずいぶん助けられた。
もし、誰かにとっての助けになればそれもうれしい。
今、元彼とは連絡を取り合っている。
そしてこの2ヶ月間で私の生活のなかに落ちていた新しい恋のようなものも拾った。
これはふられ女がじたばたする記録。
▼ コメント(6) - 新しい順
- 夫人、はじめまして。何気なく書いたものを読んでいただけて光栄ですありがとうございます!これからもよろしくお願いします~
- マドンさんはじめまして!期待を裏切るようで申し訳ないのですが、しがないOLでございます笑
けれど、文章を書くのはすきなので、読んでいただけてうれしいです。ありがとうございます。 - こんにちは初めまして
私も好きです
aokoさんの文章
もっと読みたいです゚+.(・∀︎・).+゚
- はじめまして。
本題と関係ないかもしれないですが、文章がとてもお上手ですね。そういうお仕事の方なのかな…。
これからのじたばたと、次の幸せを楽しみに拝読します! - ふられたことは
わすれましょう♪
(๑╹ω╹๑ )
つらいこと数えたって
足元の暖かさが
わかんなくなるくらいに
冷えるだけですもん☆
このユーザーの最新の日記
-
06/21
-
06/19
-
02/28
-
01/23
-
01/22
みんなの最新の日記
-
04/18
-
04/17
-
04/17
-
04/17
-
04/17
恋の悩みを相談してみませんか?
恋愛ユニバーシティでは、無料でお悩みを相談できる掲示板があります。「片思いを成就させたい!」「どうしても復縁したい!」「彼と結婚に至るには?」など、さまざまな恋愛のお悩みを受け付けています。
相談には、恋愛や男性心理を知る当サイトユーザーが回答し、解決方法をアドバイスします。
「悩みを公開したくない」「すぐに回答がほしい」という方は、「電話・メール恋愛相談」をご利用ください。実績のある恋愛カウンセラーや専門家が、あなたのお悩みに答えます。