愛を向けても大丈夫

生まれてこのこのかた恋人がいなかった人生

嫌いではなかったので、お試しでデートを
嫌悪感はなかったので手を繋ぐ。

実家では殆ど撫でられる事もなく育ち
人肌何て学生時代の女友だちとのじゃれあいしか知らない処女。

異性との手を繋ぐ大イベントに頭は真っ白
だけど、見栄っ張りな自分はなんて事ない風にあっさりと手を差し出す。
体は正直。
彼の手を握り返せず、ふんわり指を添えるだけ。

遠距離の中で月一でのデート
いつもお互いの家の中間地点で観光日帰りデート
デートって言葉を使っている自分が何処か他人ごと。

帰り道、改めてお付き合いのお誘い。

私の頭の中と感情は真っ白
彼を好きなのかもわからないまま了承。

そして迎える初体験。
全てが初めての中、この世は情報社会。
経験がなくても情報はいっぱい、耳だけ育ったアラサー間近の耳年増。

思考だけがぐるぐる回り、気持ちよかったかもよく分からないまま、体はやはり正直者
潤わない私は耳年増な情報で彼をイかせることは達成。

見栄っ張りな私。
正直者な体。
耳年増な私。

導かれるのは自らの開発。

正直恥ずかしい前に戸惑いが勝る。
あれ？なんだかこんな事をしようとするくらい
彼のことがもしかして、好き？

途端、思考はショート
私の中でけたたましく、側からは静かに警報が鳴り響く

自分の心の柔らかい所を向ける事が怖い。
メーデーメーデー

彼とのラインはあっさり返す。
通話も付き合う前のままの私。
「もっとグイグイ来ると思った」
彼からの一言。

グイグイどころかソフトなボディタッチも怖い。

なのに初体験。初めてをあげてしまった途端
あっさり掌をくるりと返す私の好きってやつは彼へどんどん恋しさが増す。

女体のホルモンいうものは、感情さえも操るのか。

上がっていくテンション
盛り上がる思い
舞い上がる感情
世界だけではなく、私にも訪れた春

そして冷めた目で私を見つめる自分。

何てチョロいのでしょうか
一度抱かれたくらいで好きになるなんて。
ホルモンがもたらした好きだと云う感情で舞い上がり、冷めてしまった時はどうするよ

諸行無常なり。

恋人に喜びつつ、心は不安に満ち満ち
精神は不安定。

友人にダル絡みや思慮を欠いた発言。

嫌われる覚悟を決めて
私は彼にライン。

覚悟を決めたくせに小心者の私は
彼に直接聞かずに軽いジャブの会話を繰り返す。
ジャブジャブジャブ

いよいよ本命をぽろり。
既読からの返信がゆっくりになった。

そわそわしだす私。

分かっている。
彼はお互いの関係はゆっくり育んで行こうと言ってくれたのに、一人焦る私に困惑している事はよくわかる。
私もそんな私に困惑。
でも、やめらんねぇ、とめらんねぇ、セーブできねぇ

これがかの有名なメンヘラか
思いが重たい系彼女か

白目を剥きながらかりんとうを食べ返信を待つ。
この間2秒。かりんとうおいしい。

彼氏からの嬉しい返信。
真摯な内容、優しい言葉。
そんな彼氏に私は動揺。

脳内でインを踏みながら、予定していなかった思いもうち明けてしまう。

好きだと云う言葉はもらった事ないけれど
優しい言葉はいっぱい貰う。

少し素直になってみようか。
私がいいと言ってくれている。

疑り深い私。
彼は実際は私の事など然程好きではなく
ただ、彼女が欲しい中で都合がいい範囲にたまたま私がいただけ
彼の言葉は、から自体の言葉ではなく
良くある世間一般的な彼氏たちが返すような言葉を使っているだけ。

こんな不安、疑心、思考をする自分に嫌悪
でも、自分可愛さにもしもの事を考えて構えてしまう。

ここまでの事を彼には話せない。
話して楽になってしまいたい。

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>No.292486への返信
お長夫人さんへ
大丈夫と言ってくださりありがとうございます。
理性では大丈夫大丈夫とは宥めても、心がざわざわそわそわしちゃて・・・
恋ってままならないですね。
No.292512デブ雌(投稿者)更新:2019-03-22 22:00
このコメントに返信
やだあ
おんなじですよ
色々、たくさんの人と付き合ったとしても
みんな初めての時は耳年増ですよ

だから大丈夫なんです
気にしなくて大丈夫

どうなるかはわからないけど

それが恋だからね
コントロール出来たら
それは、恋じゃないもんね

応援してます!

No.292486お長夫人更新:2019-03-21 20:17
このコメントに返信