依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実
依存症ビジネス――「廃人」製造社会の真実
Amazonの紹介の一部。
もはや病気ではない。
最強最悪のビジネスモデルである。
iPhone、フラペチーノ、危険ドラッグ、お酒、
フェイスブック、アングリーバード、オンラインポルノ……
私たちは、なぜこうも簡単に「病みつき」になるのか?
------------------------------------------
うまくいかない仕事、ギクシャクする人間関係、進化しすぎて使いこなせない大量の新製品……。
21世紀になったからといって、輝かしい未来は訪れなかった。
私たちの毎日は、相変わらずストレスにまみれているし、社会は不確かさを増しつづけている。
そんな不安と戦い、何とか自らの感情をコントロールしようともがく私たちの耳元で、ささやく声がある。
「こっちに来て、これを使ってごらん。すぐに気分がよくなるよ」
それは、いまお手持ちのiPhoneに届いた、
フェイスブックやゲームアプリ「アングリーバード」からの新着通知かもしれない。
または、魅力的な写真で誘惑する、
スタバの「フラペチーノ」や次々ブームが生まれるスイーツの看板かもしれない。
さらには、いつでもどこでも安く手に入るお酒のテレビCMや、
安全なハーブだよ、と「危険ドラッグ」に誘うネットの書き込みかもしれない。
そう、いつの間にか、私たちの毎日は「すぐに気分をよくしてくれるモノ」であふれかえり、
ますますそうしたモノに依存するよう促されているのだ。
そうしたモノが快感をもたらすメカニズムは、
MDMAやヘロインなどのいわゆる依存物質がもたらすものと同質だと気づかずに。
企業も、もはやつくりすぎたモノを売るには、より早く、大量に消費させるしかなく、
テクノロジーを駆使して「期待感」をあおり、いかに他社より強い快感をもたらせるかを競いあっている。
一方、無防備な消費者である私たちは、そうした「自滅的な誘惑」に日々さらされ、
「依存症」という習慣を身につけつつあるのだ――。
自らもアルコール依存に陥っていた著者が、
綿密な取材、そして実体験をもとに「テクノロジーとビジネスの共犯関係」、
そして依存症を生み出す社会の真実を暴
本
紹介者: 運営スタッフ