もう一度話がしたい。12年間心の中にいるあの人のことを解決したいコメント No.71930

No.719302018-03-12 12:08

さあやさん。
こんにちは。

私は普段、ある職業の人たちを専門にしたカウンセリングの仕事をしています。
復讐心や憎しみなどの、ダークな心の領域についても、触れることがあります。

復讐心は、すべて人間が持っているものです。
古今東西、語り継がれてきた民話、物語を紐解けば、残忍なものも含まれています。
復讐心を持って、長年の恨みを果たした物語は、数多く存在します。
さあやさんが、彼に対して復讐したくて、それを実行しようとすることは、人間にとって当たり前の状態です。

そこで、本当に実行しようとする人と、実行しない人がいます。
この違いは、脳の働き方にも関係します。
考え方の違いというよりも、脳がどのように機能しているのかが、問題になります。
前頭葉の働きが弱っている場合、強い衝動を抑えられない状態に陥ることがあります。
>心がパニックになっているような状態
これは、医療機関で改善されます。
心理カウンセリングを受けることをお勧めします。

彼の病気が、正確に「うつ病」だったのかは分かりませんが、寂しい時にコンタクトを繰り返し求めるという行動から、もしかしたら「境界性人格障害」も併発していた可能性があります。
断言はできませんが。
境界例人格障害と鬱病の併発は、珍しいことではありません。
この病気の人に関わった場合、専門の訓練を受けたカウンセラーでさえ、振り回されて、自分が病気になってしまうこともあります。
境界性人格障害になる人の中には、非常に魅力的に見えることが多いのです。
プロのカンセラーにさえ、恋愛感情を抱かせて、振り回してしまうほどですから、普通の人にとっては、尚のことです。
（ですので治療は、スーパーバイザーという、もう１人のカウンセラーと組んで進めます）

ですが彼も、歳をとりました。
境界例人格障害は、３０歳を過ぎる頃に落ち着いてくることが多いようです。
さあやさんが、頭の中で思い描いている彼とは、別人になっている可能性があります。
いわゆる「普通の人」になっているかもしれません。
他人を振り回すほどの、なんともいえない魅力は消えます。
普通のオジサン、オバサンになっているかもしれません。

実際にコンタクトを取ってみて、話をしたらいいと思いますよ。
彼も、加齢の見えるさあやさんをみて、「こんなオバさんだったのか」と、美しかった思い出が塗り替えられるでしょう。
すっかり忘れかけていた昔の少女が、そこそこ老けた顔の女性になって登場するのです。
好きにさせるのは、なかなか難しいかもしれませんね。

現実的に、脅し、嫌がらせなどの復讐を行なった時に、相手が弁護士に相談する可能性は、視野に入れておいてくださいね。
男性の仕事に支障が起こった場合、その補償も慰謝料で請求されますよ。
身分を隠して何かをしたつもりでも、インターネット経由なら、住所は分かります。
社会的に利益のない個人情報を拡散した場合、名誉毀損が適用されます。

しかし、なんともドラマチックな話ですね。
幸せな結婚生活、昔の恋人への復習心。
境界例人格障害の人たちの特徴は、映画のようにドラマチックな人生を好むことです。
幸せな家庭を省みないで、昔の恋人に復讐したいという、周りを振り回してしまうヒロインのような行動を好みます。
でも３０歳を過ぎている場合、心ではそう思い続け、周りの人にも、いかにも切羽詰まった主張をするのですが、現実的な視点も獲得してくるので、実際に実行はしないようです。

恋愛相談で復讐心を吐き出すのは、賢い発散方法だと思います。
小説家の中には、こういう体験を小説に、エンターテイメントに変えることで、成功している人がいますよ。
さあやさんの人生が、違う形で、ドラマチックになりますように。