20歳の劇団所属の舞台女優です。コメント No.97136

No.971362021-06-23 19:26

私は昔、性産業について勉強していたことがあるのですが、さくらさんのような若い女性には、とにかくそこら中から「性産業で働け」という見えない圧力がかかると思っています。

女優さんで、演技に対して真剣な気持ちを持っていらっしゃる、２０歳のさくらさんにも、こうしてオファーが来ているわけですね。

それは一種、何か特別な出来事であって、運命的にさくらさんが選ばれたという風に見ることもできますし、これがさくらさんにとって、何か現状を脱出する手がかりのように見えたり、演技への真剣さを試されているように見えたり、思い切って飛び越えなければならないような壁のように見えたり、それとも他の方がコメントで仰っているように、単に物知らずの若い女性が道を踏み外すことのように見えたりします。

特にまだ事が起こっておらず、先がどう転んでいくか分からない今の時点では、いろいろな見方ができるのです。

ただ、私が思うに、いろいろな見方ができるけれども、性産業の側から見れば、性産業に携わる人がお金を儲けるために、とにかくあらゆる種類の女性を性産業に取り込むための強靱なシステムを組み上げていて、そこにさくらさんも思い通りに取り込もうとしている、ということです。

お金目当てで性産業に携わる女性には、お金を出して取り込みます。もちろん女性が儲ける以上に元締めが儲けます。たとえばそうした女性の場合、３人の男性とセックスするのを３日間で撮影してそれを映画館で公開して１万円払うという待遇は考えられないことでしょう。

でもさくらさんのような、真剣に演技について考えを持っているような女性を取り込むには、１００万円払うよりも「ギャラは少ないがぜひ君の演技で観客を魅了してほしい」「この経験が君の演技を深める」等々の言葉は、今適当に書いてみただけですが、効果的だったりします。撮影後も「君の演技が好評だった」「××さんが褒めていた」等々言っておけば、さくらさんは満足するのかもしれません。
人の褒め言葉なんてそんなものだと思います。

主演の話はもう、断れないのですか？
もうされているかもしれませんが、実際に、成人向けの映画館に足を運んで作品を観たり、客層を見てみたりしたらどうでしょう（危険があるのならおすすめしません）。
また、AVを大量に観てみたり（さくらさんのように、真剣に女優業をしている女性をAV女優に堕落させるというストーリーは、よくある物語だと思います）、周囲の劇団仲間で同じようなオファーに応じた人がいたら話を聞いたり、これも女優としての必要なリサーチだと思って調べたり動いたりしてみると、気持ちも変わってくるかもしれません。
おそらくそうした中で、どれほど性的な画像が簡単に流出して、女性の人生を変えてしまうかも分かってくると思います。

彼氏に話すかどうかという点で言えば、私は、話した方が良いと思います。
彼氏は男性ですから、ある程度は性産業を享受してきた側でもあり、ともかくは男性側の視点を知ることができるでしょう。
反対されるかされないかとか、彼が別れると言ってくるかどうかよりも、私は、若いさくらさんがもっと多くの人の見方を知ることが必要だと感じます。
まずは、身近にいる彼の意見を聞いてみたらどうですか。

私から見ると、「さくらさんが長い付き合いのある彼と別れるかどうか」よりも、「ピンク映画に出演するかどうか」のほうが、人生全体で見ればずっと重要です。

若い時に何があっても、また新しい男性と知り合ってやり直すことができます。
過去に何があったか話す義務もありません。
ただ、性的な出演作品が残り、しかも演技ではなく実際にセックスしているとなると、話は違います。

さくらさんのことをよく知っているわけではないので、的外れな部分もあると思いますが、何か参考になればと思います。