【脳科学】男女のすれ違いは「脳の問題」だった!? “男性特有の感情のメカニズム”とは

【脳科学】男女のすれ違いは「脳の問題」だった!? “男性特有の感情のメカニズム”とは

分かり合えないのには原因があった!

結婚したり付き合いが長くなってくると、パートナーのいろいろな面が見えてくるもの。「こんな人だったの?」「なんで分かってくれないんだろう?」…そんな気持ちが湧いてくることはありませんか。
実は、男女が分かり合えない原因は「脳の問題」なのだそう。
そんな興味深い特集が女性ファッション&ライフスタイル誌のVERY(5月7日発売)に掲載されていました。話題の脳科学者・中野信子先生が解説する、男女の感情のメカニズムの違いを理解して、男性の心理について学べる特集の一部からご紹介します。

1. 夫・彼の浮気は女性側の「生存戦略」?

お付き合いしているときはもちろん、たとえ結婚していたとしても、「浮気症の男性」は残念ながら浮気してしまうもの。男性は、自分の遺伝子をより多く残すために、いろいろな女性と浮気する、というのは理解できますが、脳科学的にはこの事実を逆にとらえてみるといい、と中野信子先生は言っています。
というのも、「そんな夫(彼)を選んだのは、「あなたの脳が選択した生存戦略」なのだ」というのです。
つまり、浮気性の夫や彼を選ぶのは、「「この男の子ども(息子)も同じことをして自分の遺伝を多くばらまいてくれる」と、女性のあなたが遺伝子レベルで選んでいる」と、言えるのだそう。
浮気性の男性を選ぶことで、その息子も同じ傾向となることが多いため、自分の遺伝子を受け継いだ息子によって自分の遺伝子がばらまかれる、というのは新しい視点ですね。
浮気性の男性は、遺伝子レベルで浮気してしまうので一生治らない、という研究結果も最近では出ています。浮気性の夫や彼を選んでしまったのなら、将来、自分の遺伝子が数多く生き残る可能性が高くなる、と視点を変えてみましょう。
とはいえ、感情的には浮気を許せるわけではないので、浮気をする男性は一生治らない、ということをまずは心に留めておくといいかもしれません。

2. 夫や彼に「嫉妬してしまう」心理とは?

たとえば、夫や彼が突然仕事で成功したり、今より待遇がいい会社にヘッドハンティングされたりしたとき、表向きは喜ぶけれど、彼のキャリアや仕事に嫉妬してしまうことはありませんか。特に結婚や出産によって退社を選んだ女性は、夫の順調なキャリアや仕事に嫉妬してしまうことが多いようです。でも、これはとても「正常な脳の状態」なのだとか。
実は「妬みの感情は結婚や出産で大量に分泌される、通称「幸せホルモン」と呼ばれているオキシトシンが多いときに強く反応する」そうなのです。このオキシトシンが増えた女性は「向社会性」が強くなります。向社会性が強くなると「共同体を脅かすものを攻撃し、内部にいる裏切り者を検出して制裁を加える」ようになる。そう中野先生は言います。そのため、家族という「共同体を守る」ために夫の栄転や海外転勤を阻止したくなってしまうのだとか。

このような場合、中野先生は、「どんどん妬んだほうがいい」と言います。ただし、妬みにもネガティブな妬みとポジティブな妬みがあり、ネガティブな妬みは相手の成功を具体的に邪魔したり、相手の足をひっぱるような行動に出てしまいがちなのだそう。「自分で後から振りかえって気分が悪くなるような行動」は控えるようにし、「良性な妬み」であるポジティブな妬みに変えていくのがいいのだそう。
具体的には、「私にしかできない仕事は絶対にある」と信じて、夫や彼をしのぐだけの力を身に着けるために努力することなのだそう。
確かに、夫や彼の活躍を素直に喜べないと、なんだか自分がよけいにみじめに感じてしまいますね。でも、その気持ちを相手の足を引っ張ることに使うのではなく、自分のキャリア形成のためのパワーに変えるのは、とても前向きな姿勢です。嫉妬もプラスのエネルギーに変えて、上手に彼のキャリアや仕事と付き合っていきましょう。

3. 夫・彼に興味が持てなくなったら

お付き合いが長かったり、結婚してからもずっと一緒にいれば、パートナーに対して興味を持てなくなってしまうこともありますよね。
でも実は、その状態こそ「正常の脳の状態」である、と中野先生は言っています。というのも、人間の脳にとって「「恋愛、結婚、出産」は脳が「どうかなってる」状態でなければできない」ことなのだとか。
つまり、“恋は盲目”という言葉もあるとおり、脳科学的にみると恋愛も結婚も「子孫を残す」ために脳をマヒさせてするものだというのです。
また、この脳のマヒのシステムには「タイマーがついていて」個人差はあるものの「3年くらい」で脳は落ち着くのだとか。
“あんなに好きだったのに、最近はなんでこんなにイラっとするんだろう…”と悩んでいるのなら、それは脳が正常になった証拠。
もう一度パートナーに対しての興味を沸かせるためには、「別の夫婦の形」を模索するのがいいのだそう。具体的には「同じスマホゲームに興じてみる」「コンサートに出かける」など、共通の楽しみを見つけるのがカギになるそうです。
3年のリミットが来てお互いに新鮮さがなくなっても、お付き合いは続いていくもの。いつまでも刺激を求めるのではなく、パートナーとして落ち着きや趣味を共有することによって、より進化していくことが、お付き合いを長続きさせる秘けつとなりそうです。最近会話もない、付き合っていてもワクワクしない、と感じているのなら、まずは共通の趣味を見つけることから始めてみては。

いかがでしたでしょうか。男女の問題も、実は「脳の性差の問題」であるとわかると、違う視点で二人の関係を見つめなおすきっかけとなりそうですね。そのほかにも脳科学的に見た嫉妬の感情が生まれる理由や、脳科学的に恋愛に役立つおすすめの本など、ぜひVERY本誌でもチェックしてみては。

VERY 6月号

出典:「脳科学者・中野信子先生が解決!夫婦問題は脳の問題」
VERY 6月号 P.296 ~298

(知花きのこ/恋愛ユニバーシティ)

恋人に関する悩みを解決する方法のまとめ

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