片思い中でも“好きバレ”OK?新型ぶりっ子になって恋愛成就!【恋愛必読本6】
「新型ぶりっ子」になる方法
恋愛関連書籍を5000冊以上も読破した藤本フランソワーズ先生が厳選した、コレを読めば恋が思い通りになり、恋愛を誰より深く語れる「恋愛必読本シリーズ」。
第6回目の今回は、“片思い中は、彼に好きな感情がバレてはいけない・・・”、そんな今までの恋愛指南書の定説をくつがえし、「「好き」はバラしてナンボ!」と力説する下田美咲さんの『新型ぶり
っ子のススメ』(KADOKAWA)です。
この本をおすすめしたい人
好きバレしないように頑張るあまり、彼によそよそしい態度を取ってしまう。男性は女性を追いたい生き物だから、本当は自分からアプローチしたくてもできなくてつらい。彼氏につい文句や意見を言ってしまい喧嘩をしてしまう……などの悩みを抱える人
この本をひと言で言うと
「自分だけ好きで、そんなの負けた気がする」……いや、負けた気がするっていうか、そもそも負けてるでしょ!「誰かに惚れる」と言うのは、その人には敵わないということであり、それはつまり負けている状態。好きな人に好かれたいのなら、まず最初にやるべきことは「負けを認めること」
この本の入り口
「好きバレをしてはいけない」というのは恋愛における、基本的な戦略のひとつです。
特に片想いの場合では、相手に自分の気持ちがバレないように振る舞いつつ、好きにさせるのが鉄則だと書いている指南書が主流。
ですが下田さんは「「好き」はバラしてナンボであり、むしろ「好き」をどれだけ知らせることができるかが、恋愛成就の鍵となります。」といいます。
このような一見、恋愛戦略的にはNGに見える戦略。ですが納得できる理由があります。
下田さんはまず両想いになるためには、彼の中に自分に対する「好き」を育てる行程が必要だというのです。
まずは「好き」と知らせることで、相手の眼中に入る、ということ。
「俺のことを好きな人」と言う認識を持たせるだけで、そうでない場合よりも断然、興味を持ってもらうことができるのだといいます。相手に勝ちたがることをやめて、「好き」を出し惜しみせず伝えるようにするだけで、恋は100倍叶いやすくなるというのです。
この本のトリセツ
相手を本気で好きにさせるには、無償の愛を捧げることが最強だと古今東西言われてきました。
また、愛されたいなら天使のように振るまうのが鉄則だとも。だが、そんな無償の愛を体現し、相手に伝えるためにはどうしたら良いのでしょう。
下田さんが主張する「新型ぶりっ子」は、思いやりがベースにあります。
すべての男性は「すごく女性を見る目がある」「女性のことを、本当によく見ている」と考えます。また、男性の事を例外なく「とても優しくて、愛があって、まっすぐな性格の持ち主だ」と認識せよというのです。
男性のその性質をうまく引きだせないとしたら、それは女性側の計算不足であり、立ち振る舞いのミスのせいだということ。
気持ちのままに動いたりはしないし、「ありのままの私」の出る幕もありません。「自分らしさ」を大切にすることよりも「大好きな彼に愛されること」を選び、優先する。その目的のために、自分の意思で彼から愛される女性に変わるということ。
それが「新型ぶりっ子」なのです。
そのための注意事項として、アプローチ期間に気にしてはいけないことがあります。
それは「こんなこと言ったら(したら)、キモいんじゃないか……」と思うこと。
キモいことをしないと始まらないのがアプローチであり、そもそも、一方的に恋心を抱いてしまっていると言う状態はキモいことなのです。そのキモさは認めたほうがいいし、アプローチにスマートなやり方などは存在しないと下田さんはいいます。
ぶりっ子は、「かわい子ぶりっ子」という言葉が短縮されて「ぶりっ子」となりました。
つまり徹底してかわいく振る舞うというのがぶりっ子の根底にあります。
男性が女性を「かわいい」と思う時、その根底には「自分の中の男を刺激してくる」という共通のポイントがあると、下田さんはいいます。
この女は俺から「かわいい」と思われたがっている、と感じると、「性的な目で見ている感」と、「俺のことを素敵で価値のある男だと思っている感」を感じるので、男性はイイ気になり「かわいいやつだなぁ(デレデレ)」と言う気持ちになるのです。
具体的には、男性の目を意識してちゃんとメイクをしたり、男性が好きそうなかわいい洋服を着たり、2人きりだと甘えたり、エッチの時にかわいい声を出したり、かわいいと思われたくてやっていることを、男性はまっすぐに「かわいいなぁ」と思うのだそう。
かわいいと思われたい気持ちに対して素直でいることが、「かわいい」に繋がる。
「新型ぶりっ子」というのは内面に男性に対する深い思いやりを持ちつつ、かわいく思われるような振る舞いをするということなのです。
実践編
【この本のココがスゴイ!(1)】セックスから始まってしまった恋愛の対処法とは!
婚活・恋活本の基本的な指針は「付き合う前にセックスしてはいけません」、一択と言ってよいでしょう。
どんなに時代が進んでも古典『ザ・ルールズ』から現代のデーティング・マニュアルに至るまで、初めてセックスをする時期は正式なお付き合いが始まってから、というのが常識。
出会ってすぐにセックスをしてしまった場合、それは失敗とされます。男性はすぐに自分のものになった女性をわざわざ追いかけようとは思わない、興味を失ってしまうというのが主な理由。
ですが「セックス先行型」の恋愛を繰り返し、その流れで結婚を決めた下田さんは以下のように、その対処法を伝授します。
好きな人とセフレ状態になってしまい、「好き」だと言えなくなっている人が、よくいます。
「本気だとバレたら面倒くさがられるんじゃないか」
「そういう感じではないんじゃないか」
「重いと思われそう」
「イヤな顔されたら心が折れる」
そんな風に考えて、「好き」を隠し始める人は多いです。
しかし、すでにセックスをしてしまっている場合にこそ、大急ぎで「好き」を伝えなければいけません。それも、セックスをしていない場合よりも、なるべく事細かに、具体的に、伝えないとまずいです。
なぜかと言うと、それをしないと、あなたが「ただのセフレ文化がある人」に見えるからです。
「あなたが好きだからセックスをしたいんです」
という部分をハッキリさせておかないと、彼の目には、あなたが
「ただのセックスが好きな人」
「セックスをするハードルが低い人」
として映ります。早急に、
「いや、あなただからしてるの!」
と言う補足が必要です。
「セフレにこんなこと言われても困るよね……」
なんて遠慮してる場合ではありません。
「好き」と伝えておかないと「好きじゃなくてもセックスする人」だと思われるので、両想いは遠ざかる一方です。この誤解を生まないための対策として、「好き」を伝える必要があるのです。(193ページより)
「好きだからセックスをしてる」などということは、相手には知る由もないこと。
言わないでいると単なる軽いオンナと思われて本命からどんどん遠ざかってしまいます。
セフレでも、いやセフレだからこそ、好きな気持ちを惜しげなく伝えるべきなのです。
【この本のココがスゴイ!(2)】自分のタイミングで彼に文句は言わない、彼にダメなところがあっても怒らない!
彼についダメ出しや文句を言ってしまい、悩んでいる女性は多いです。
その一方で、彼に言いたいことが中々言えず苦しんでいる女性もまた存在します。著者の下田さんは言いたいことが言えないタイプ。
ですがその特質を生かし、彼からの譲歩を上手く引き出しています。
自分のタイミングでガンガン文句を言ってはいけません。
「あなたとの関係が壊れるのが怖くて言えない」
と言う気持ちが溜まりに溜まって決壊し、ふいに泣き出してしまった時、初めて丁寧に聞き出してもらえるんです。
ちなみに、私は彼に不満を言えないタイプなのですが、悩んだり迷ったりすると、すぐに膀胱炎になります。
旦那さんは何度か、膀胱炎からの気持ちが決壊して泣き出すパターンを経験済みで、もうこの仕組みを理解しているので、最近では「膀胱炎になった」と報告するだけで、「俺のせい? なんかイヤなところあった?」
ときいてくるようになりました。(118ページより)
自分から切りださずに相手から聞きだしてもらうことで、こじらせずに伝えることができるのです。
また、下田さんは「彼にダメなところがあっても、それを怒るのはやめましょう」といいます。
なぜなら、人には、直せるのに直していないところなどないからです。
自分のだめなところというのは、本人が最も痛感して生きているので、他人に言われなくても知っているし、直せるものなら直したいと思っています。でも、直せないから、そのまま生きているのであり、本人が好んで抱えている欠点なんてありません。
大人になっても残っているダメなところは、直すのが難しいところなんです。
あなたがその彼を選ぶのであれば、彼の抱えているダメなところは、サポートしてあげるべき。自分でその彼を選んだくせに、「今と違う人間になってよ」と要求するのは、かなり変な話です。
今までの彼ではヨシとできず、変わって欲しいと思ってしまうのならば、その彼のことを変えようとするのではなく、選ぶ相手を変えましょう。(119ページより)
完璧な人間などいないし、ダメなところがあるのはお互い様。欠点のある者同士が結びついて、二人で一人前になればいい。
下田さんは「何かあったときに、ブーブー文句を言うのは、誰にでもできることです。彼の心をつかむためには、普通ではないリアクションしなくてはいけません。」といいます。
Webを利用した出会いが一般的になった今、大勢のライバルから抜きんでるためには、「普通」ではもはや通用しないのです。
【著者プロフィール】
下田美咲
1989年生まれ。エッセイスト。13歳でスカウトされ、モデル、アイドルとして活動。高校卒業後、数年間のニート生活を送るが、21歳のときに自身が企画・撮影・編集・演出・監督を務める下田美咲の動画プロジェクトをスタート。2016年、交際0日で一般男性と結婚。
藤本フランソワーズ (恋愛本マイスター)
京都の旧家出身の父から溺愛され、欲しい本は好きなだけ与えられて育つ。
元々恋愛論や恋愛小説は読んでいたが、失恋をきっかけに本格的に恋愛本に没頭する日々を送る。
敬虔なクリスチャンでもあり、生涯を賭けての目標は聖母マリアの愛を実践して生きること。
チャペルと大学図書館がお気に入りの場所。
■Blog:https://gothic-ribbon.me
■Instagram:https://www.instagram.com/fran_booklover_sapporo/
恋人に関する悩みを解決する方法のまとめ
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