男性の“こう思われたい自分像”の見極めと恋への応用とは?
良く見せるための嘘?
今、恋をしている彼を「モテる人」だとか、「凄い人」だと思っている女性は要注意です。片思いが成就しなかったり、付き合っている彼と心が通じ合わなかったり、彼の心が離れてしまうということが起こりやすいでしょう。実は、男性には「相手に見せたい自分像」があり、それは彼自身が自覚している「等身大の彼」と違うことがよくあります。その違いを理解しないと、男性の心を掴むのに苦労することがあるのです。今回は、この2つの違いとその扱い方について紹介します。
恋愛をする時、自分をよく見せるため男性が嘘をつくことがあります。たとえば、“どこで働いてるの?”と聞くと、有名企業の名前を答えるけれど、実際には他の会社からその会社に常駐しているだけだったり、商品の企画や開発をしていると言いながら、実際には営業用の資料を作らされているだけということはよくあります。音楽で食べていないくせにミュージシャンを語ったり、ただ一度食事をしただけなのに、有名人の友達がいると言ったりする男性もいるでしょう。
また、肩書きなどにも要注意です。たとえば、ブランド物の服を着て、高級腕時計をした代表取締役だけど、経営がうまくいかず、借金返済に四苦八苦している人を何人も知っています。一流企業で働いていても、花形部署ではなく、地味なことをしていたり、花形部署でも、才能のある社員をサポートする凡人だったりします。
では、そのような、多くの「凄い男性」に対して、どう考え、どう扱えば良いのでしょう?次のチェック項目を参考にしてください。
CHECK!「凄い男」の扱い方
1.彼が見せたい彼を知る
彼が発している、彼を凄いと思わせる情報は、「彼が見せたい彼」だと思ってください。たとえば、彼が理系男子で、最新の科学のニュースをSNSでシェアしてくるなら、彼は「知的な理系男子」ではなく、「知的な理系男子に見せたい男子」だと思いましょう。彼が、早朝ランニングをしている日記をアップしているなら「自己コントロールが出来るビジネスマンと見られたいのかも」と思うことです。
彼を凄いと思わせる情報は、一貫したメッセージを伝えているはずです。それは「収入の高い選ばれた起業家」「最新の技術を知る一流技術者」「社員思いの代表取締役」「センスのある生き方をしている文化人」「超有名企業の社員」などさまざまです。その一貫したメッセージを見つけてください。
2.見せたい彼をそのまま褒める
1が分かったら、彼の前では、それをそのまま褒めることです。知的な理系男子で凄いと褒め、自己コントロールが出来ている彼を尊敬しましょう。彼は自分が褒めて欲しい所、尊敬して欲しい所を、周りに情報として発しているのです。そこを褒める女性に強い好感を持つでしょう。
3.等身大の彼も褒める
多くの場合、見せたい彼と等身大の彼はかけ離れています。確かに彼は知的かもしれませんが、自分を超える知的な人がいると彼は分かっています。そのため、女性にそこを褒めて欲しいにも関わらず、そこだけを褒められると苦しくなります。丁度、見た目の美しい女性が、容姿を男性に褒められたとき、嬉しいけれど、同時に「私の見た目しか見ていないのね」と悲しくなるのと似ているかもしれません。
そこで、凄くない等身大の彼を認め、受け入れる態度が重要となります。たとえば、自己コントロールが完璧だと自負する彼が、実はお酒をやめられないなら、そういう所も好きだと言うのです。隙のない完璧な男性であろうとする人であればあるほど、その隙を認められ、受け入れられると、その相手に特別な感情を持つようになるのです。彼が等身大の自分を少しでも出した時がチャンスです。それを受け入れましょう。また、彼に「あなたが自分でダメだなと思うところを教えて」と聞いた上で受け入れてしまうのも良いかもしれません。
4.モテ自慢は放っておく
もし彼がモテ自慢をするなら、ほとんどの場合、あなたに対して自分の価値を高めようとして言っています。彼のモテ自慢を褒めても良いですが、それに嫉妬したり、不安になって彼に媚びたりしないようにしましょう。「私はあなたがモテるかどうかには何の関心もない」という態度でいると、彼は、モテ自慢をしなくなり、もっと実質的な価値を高めようとするでしょう。
最後に、自分を大げさに言い過ぎる男性は、とにかく、まず気を惹きたいと思っている男性で、あなたとの長期的な関係を考えていない男性です。一方で、自分を控え目に語り、正確に伝えようとする男性は、あなたと長期的な関係があることを意識していたり、あなたを無理してまで手に入れようとしていない男性と考えられます。それを知った上で、彼と付き合うかどうかも含め、駆け引きを考えると良いかもしれません。
恋の教訓
彼の“思われたい自分像”と
“等身大の彼”を見極め、
どちらも受け入れ褒めましょう
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ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)
理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。
現在、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。
近著に『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』がある。
他にも『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)などがある。
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