美意識高め女子の健康被害が心配!?ハイテク美容時代の落とし穴

美意識高め女子の健康被害が心配!?ハイテク美容時代の落とし穴

キレイのためにやっているつもりが…。

恋愛真っ盛りの女性には、美意識の高い人が多いですよね。でも実はそこに「大きな落とし穴」があること、知っていますか?セルフメンテナンスに力を入れている女性はいくつになっても素敵。見た目が美しく若いことは、恋愛においても有利です。でもその努力のせいで、将来不健康になってしまう可能性が!これは本末転倒…そこで、年齢に負けない脅威の美肌とスタイルを持つ、女性美研究家の白河三來先生から、問題とその解決方法についてアドバイスをいただきました。

■今までは表皮の問題、これからは…
自然派のコスメを語るとき、今までは合成界面活性剤(乳化剤)が悪者にされて来ました。なぜかといえば、表皮をおおう皮脂膜のバリアを壊して、美容成分を角質層に浸透させるため、壊れたバリアからはどんどん水分が蒸発してしまい、乾燥肌の原因となるからです。

おまけに壊れたバリアにフタをする成分、ポリマーやカルボマーなどが含まれるために、愛用者たちは角質層の乾燥に気がつかないまま、「インナードライ」と呼ばれる乾燥肌になっていくのです。これはまだ表皮だけの問題でした。

しかし今はハイテク美容時代、問題は表皮だけにとどまらず、経皮吸収される化学物質の問題にまで及んでいます。

選び方を知らないと、体の中にどんどん毒物を入れることになってしまいます。いくらお肌がキレイでも、体の健康を損なっては元も子もありません。

今回は、体に直接触れる製品にひそむ問題とその解決方法について考えてみましょう。


CHECK!ハイテク時代の落とし穴と解決方法!

ハイテク時代の落とし穴と解決方法!

■美意識の高い人がはまる落とし穴
ハイテク美容時代の代表選手のひとつがナノ化化粧品。有害物質は通常、真皮の中にまで入っていくことができませんが、ナノ化されている場合は、分子が細かいために血管の中にまで入り込み、全身をめぐってしまうのです。

異物がカラダに入れば、当然デトックス臓器である肝臓に負担をかけます。また、肝臓でフィルターにかけられた異物は排泄物として体外に出されますが、処理しきれなかった異物は体内に蓄えられ、将来、どのような悪影響を及ぼすかわかりません。

■清潔好きな人ほどはまる落とし穴
夏になるとスポーツ系の女子なら一度は使ったことがある制汗デオドラントにも問題があります。重金属が含まれていて、これが乳腺周辺の脂肪に蓄積され、乳がんの元になることがあるのです。

また、市販の入浴剤にも経皮吸収したくないものが含まれています。それは、キレイな色をつけるための色素成分と香りの成分です。これらの成分も体にとっては異物。

経皮吸収されるとやはり、肝臓のフィルターを通ることになり、余計な仕事を体にさせてしまいます。ムダな仕事が増えれば、酵素を無駄遣いしますし、その結果、免疫力が落ちることに。

■健康オタクがはまる落とし穴
オーガニックの野菜を選び、体に良い油を摂るなど、健康意識の高い人にも意外な落とし穴があります。それはサプリメントの多用です。

足りない栄養素を補おうとする意欲は素晴らしい。でも、しょせんサプリメントは人間が人工的に作り出した栄養分が入っているに過ぎません。

コラーゲンを飲んでも、それが体内でコラーゲンとして再生されるかどうかは確証がないのと同じく、体が必要としているのは、消化吸収を経て、あなたの体に摂り入れやすい形に作られた「メイド・イン・ボディー」の栄養素なのです。

ですから、科学的に組成された栄養素はあくもでも異物。安いものではサプリメントのカプセルが石油から作られていることもありますから、余計に体にとっては負担です。

■ハイテク美容時代のサバイバル術
要するに、食べ物だけに気をつけていても肌からも異物や毒物は入って来るのです。サイエンス・テクノロジーが進歩した現代の化粧品、入浴剤、サプリメントのなど選び方、使い方を次にご紹介します。

1.最新テクノロジーを駆使した化粧品は使わないこと
ナノ化化粧品などは、歴史が浅く、臨床例が少ないので、将来どんな弊害が出るかわからないため。

2.肌に浸透させるものは、表皮の層に留めること
真皮の層まで導入するものは使わない。化粧品会社がアピールするのは美容上の効果だけ。全身的な弊害までは追跡調査されていない。

3.ナチュラルな成分のものを選ぶこと
直接肌につけるものは化粧品でなくても、オーガニックな材料や精油などを使用したナチュラルな成分のものを選ぶ。

4.サプリメントよりも食べ物から栄養分を摂ること

5.同じものを長く使わないこと
肌につけるもの(化粧品、ボディケア製品)もサプリメントも、もし使うならば、同じものを長く使い続けないことがサバイバルのコツ。なぜならどんな製品にも一長一短があるから。

リスク分散のためには、3種類くらいのお気に入りを用意して、使い回すこと。そうすれば、同じ物質ばかりが体内に蓄積されるのを防ぐことができる。要はバランスですね。

究極のノンケミカル美容を知りたい人は、『えぇっ?卵白で洗顔!?ノーファンデでOKな美肌を作る秘密の方法』もぜひ参考にしてください。

白河三來

白河三來 (女性美研究家)

アンチエイジング・コンシェルジュ。美顔率インストラクター。健康医療コーディネーター。NPO法人抗加齢食普及協会(http://www.jana.jp/)理事。2005年、オリジナルの美容法「卵白洗顔」が雑誌に掲載され、即効性のある美容法として大反響を得る。公式ブログ「奇跡の美肌」(http://ameblo.jp/shirakawamirai/)で人気ブロガーに。美容から恋愛まで「女性を中から美しくする」をコンセプトに各種セミナーをプロデュース。カルチャースクールやセミナー、雑誌、TVなどで活躍中。著者に「いくつになっても30代の美しさを保つ習慣」(中経出版)、「卵白洗顔 1日15円*魔法の美肌術」(双葉社)がある。


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