【図解 恋愛】ピラミッド理論 その11 愛情触媒論 何故告白してはいけないか
愛情は価値か？
「男性から一途に愛されたら嬉しい？」この質問を何回女性にしただろう？おそらく1000回近くしたのではないだろうか。この質問に対する答えはほとんどが「それは嬉しいに決まってます」である。
「じゃあ、男性から一途に愛されたらその男性を好きになる？」
立て続けに質問する。
「たぶん好きになるかもしれない」「一途に思われたらそりゃ好きになると思う」
女性の目はキラキラと輝く。周りも大いに盛り上がる。
そして最後にこの質問をする。
「相手の男性が、あなたより20㎝も身長が小さくて、髪の毛がほとんどなくて、100キロ近く太っていて、いつも汗臭くて、くちゃくちゃ音を立てて食事をするような男でも？」
その瞬間、場が氷つく。
女性は「一途に愛される」という想定をした場合、無意識に自分が好きになるようなしたがってプラスの価値が高い男性を思い浮かべるようだ。確かにその場合その相手から愛されるということは、より一層相手の男性を好きになる方向に働く。
だがしかし相手が好みでなく、いやそれどころか嫌悪すべき男性だった場合、相手からの愛情は忌み嫌うべきものになり、相手への嫌悪感はより一層増す。男性から愛情を示されるとそれがプラスに働くとは限らない。相手によって変わるのだ。そしてそれは相手が好きな場合は価値が増大し、相手が嫌いな場合はマイナスの価値がより増大する、という結果になる。
そう、好きな相手からの好意はより愛情が増すが、嫌いな相手からの好意はより嫌悪感が増す、のである。すなわち男性からの愛情は女性にとって相手からの価値に対する「触媒作用」をもたらす。
図1．愛情によるプラス価値、マイナス価値の増大
愛情はピラミッドに何をもたらすか？
男性においてもそれは同じである。愛情は価値をもたらさず、それまでの価値の質を強固なものにする。愛情をいくら示しても「好き、好き」といくら言っても、男性に対し一切の価値を与えない。したがって愛情を示すことによりピラミッド内での昇格は起こらない。
ピラミッド内の昇格を望むのならば、愛情をことさら示すのではなく、「居心地の良さ」などの本来の価値を与える必要がある。
図２．愛情によりピラミッドの昇格は無い
では女性からの愛情は男性に何をもたらすのだろう。それは現在のピラミッドにおける位置を強固なものにするのである。ここでも愛情は触媒作用をもたらす。
図3．愛情によりピラミッドの位置は強固なものに
愛情を示すことはそれ自体はなんの価値も生み出さない。単にピラミッド内の位置を確固たるものにするだけである。セフレがいくら「好きだ、好きだ」と愛情を示しても、セフレとしての役割が強固になるだけで「付き合う位置」に上がることは無い。付き合う位置に上がるためには見た目を磨き、居心地を良くすることを地道に続けるしかない。そしてある時にはピラミッドから外に出ることである。
告白してはいけない理由
通常女性からの告白はしないほうがいい。なぜならば告白自体なにも価値を生み出さないからである。あなたがもし「好きでいさせたい距離」にいるならば、告白により「好きでいさせたい距離」としてのあなたの存在がより強固になるだけだ。男性にとっては「そうか俺のことをこんなにも好きでいてくれる、とてもいいファンがいるんだ」と喜ばれるだけである。あなたがするべきことは「告白」ではなく、あなたの価値を高めピラミッド内の昇格が起きるだけの価値を与えることである。
ただ一つ告白のメリットがある。それはそもそも恋愛の対象外だった女性の場合（したがってピラミッドの中にまだ配置されていなかった場合）、その配置のきっかけとなる可能性がある、ということだ。ただし、その場合でも配置が「好きでいさせたいだけ」の位置だったり、「セックスしたいだけ」の位置では意味がない。やはり告白の前に「付き合いたい」位置に配置されるだけの価値を彼に感じさせている必要がある。
告白することで彼があなたに価値を感じ、つきあってくれる可能性が生じる、などという甘い考えは捨てること
女性からの告白で成功するのは、見た目が非常に良かったり性格が素晴らしかったりと、本来高い価値を持つ女性、あるいはもともと価値を与えていたのにもかかわらず、まだ相手の男性のピラミッドに配置されていなかったケース（幼馴染みだったり、仲のいい友達だったり）のような場合である。それでも告白でうまくいくケースはまれである。
告白する前には十分な準備が必要であり、十分高い価値を与えていたならば、女性から告白する前に男性から告白されるケースがほとんどである。
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