【3】悩みは自分で解決できる! ~ 人間力を鍛えるとこんなにイイことがある ~
内観と分析を鍛えることは、人生を楽しく生きていく「人間力」を鍛えることに繋がります。
人間力を鍛えると、今以上に自分らしく伸び伸びと気持ち良く生きられます。
同時に、周りとも適切な距離感で付き合うことができるようになります。
内観と分析という人間力を鍛えた先にあるメリット、
自分の人生に起こるイイことを、お伝えしたいと思います。
※ 前回までの記事はコチラです。
【1】悩みは自分で解決できる! ~ 2つのコツが貴女を救う ~
【2】悩みは自分で解決できる! ~ 内観と分析の鍛え方 ~
■人間力を鍛えた方がいい時代だと思いませんか?
昔と違ってこれだけモノが溢れているのに、心が疲れている人、余裕がない人、
苦悩している人が減らない現実を見ても、モノでは満たされない部分が
各自の中で悲鳴をあげている・・・それが現代なのだろうと思う。
価値観の多様化で、各自の欲望も悩みも人それぞれ、複雑で多岐にわたっている。
「隠れた名店」が地方にあったり、「田舎暮らし」を選ぶ都会の人がいたり、
自分らしい生き方も各自で変わって来ている。
「好き」「嫌い」「楽しい」「楽しくない」が幅広く、曖昧になってきている。
ネットやSNSの影響で情報は氾濫し、「いつでも繋がれる」ことが逆に気疲れする原因になったり、
仕事に忙殺されたりして、多くの人は人生に忙しく、独り静かに過ごす時間がなくなっている。
自分に丁寧に寄り添えるのは自分だけなのに、それができず、穏やかさを維持するのも難しい。
時代や環境の変化が進んでも、「人間の心」という部分は昔とそう変わらない。
今は、進化して便利な「デジタル」時代に、人の心 =「アナログ」が追いつかない、
追いつけない、翻弄される、だから疲れちゃう・・・というのが現状のように思う。
便利になればなるほど、人の心が満たされ、穏やかになり、豊かに優しくなっていく訳ではない。
「便利=心の平安」ではないし、「便利の弊害」によって心に傷を負う人も増えている。
情報は便利だけど、時に人を傷付ける。
私は、何でもかんでも情報が簡単に手に入ってしまう今こそ、
各自が「折れない心」=「人間力」を鍛えた方がいいと思っている。
■人間力を鍛えている人、鍛えていない人
インターネットという存在は、「心の平安」を脅かす、一番大きな要因だと思う。
SNSや掲示板などで、誰でも思いや意見を表現できるようになった。
良い情報を手に入れて心が明るくなる場合ももちろんあるが、
「発信者」の大多数は「文章のプロ」ではないので、受けた言葉の暴力で傷付く人も多いし、
自ら非常識な発信をしてバッシングを受ける場合も多い。
また、掲示板などで相談者に向かって自分の意見を書いているのに、
それが他の大多数と違う意見だった場合、「横レス」されて批判されることもある。
一般人、芸能人問わず、軽はずみな発言で「炎上」したり、
アカウントを削除するまで追い詰められたり、そうなった原因は様々だけど
今は、いつ誰に攻撃されるか分からない時代だ。
そして、匿名のネットでは誰でも好きなことを発言できてしまう、怖い世の中でもある。
突然、大多数からバッシングされたりすると、ビックリしてパニックになり、
心が一気に傷付いてしまう。数に怯えない心、必要以上に自分を責めない心など、
いろんな意味で精神を強くしておかないと自分を守れない時代になっている。
内観と分析を習慣化し、理性や客観性を常に鍛えて人間力を向上させている人は
自分の失態や、誤解による理不尽な批判に遭遇しても、ショックの後、自分を取り戻せる。
だが、人間力を鍛えていない人はショックに呑まれて心がポッキリ折れてしまう。
情報が氾濫しているということは、いろんなレベルの言葉が氾濫しているということ。
価値観が多様化しているということは、自分と違う価値観の人から批判される危険もあるということ。
不況が長引くということは、突然のリストラなどで自尊心を傷付けられることもあるということ。
リアルでもネットでも、いつ、どこから矢が飛んでくるか分からない。
いつでも、突然、苦悩する可能性があるのが現代ならば、それに怯えるのではなく、
「強いボクサー」のようにいつでもフットワーク軽く、心と体を準備しておいた方が良いと思う。
自分らしく表現して生きていきたいけど、危険がいっぱいの現代。
そこで貴女は「洞窟」に閉じこもり、自分を守りながら小さく悶々と生きるか、それとも
内観と分析というトレーニングを積んで筋力をつけ、足元はいつもリズム良く動かし、
「シャドーボクシング」的な自己表現を繰り出し、自分らしく生きていくか。
準備もなく、無防備に自己表現する人ほど怪我を負っているように見える私としては、
悩みを自力で解決する為にも、自分らしく表現して楽しく生きる為にも、
内観と分析という内面作業は自分を強くしてくれるし、守ってくれるものだと痛感している。
■内観と分析を鍛えた先にあるメリット
内観と分析を鍛えた結果、手に入れられるメリットは次のようなものがある。
――――――
・自力で悩みを解決できる。
・精神的に自律できる。
・言葉の暴力を受けても、それを鵜呑みにしない。
・マイナス感情に溺れても、後でちゃんとそこから這い上がれるようになる。
・「人の心の動き」に敏感になり、自分の心にも他人の心にも寄り添えるようになる。
「こうあるべき」ってのは何もない、いろんな価値観、考え方、受け止め方が存在しているのだと
実体験として理解できるようになり、自分の中の偏った思い込みがなくなっていく。
その結果、自分の中にある「こうあるべき」からも解放される。
・たとえ突然、イヤなことがあっても自力で這い上がれるので、
(良いことがあったから、次は悪いことが起きるんじゃないか・・・。
悪いことが起きたらイヤだな・・・どうしよう・・・)と怯えないで済む。
・自分を好きになれる。
・起きた出来事の意味が分かる、学びに気付ける。
・周りに愚痴らなくて済むから、好感度が上がる。
・彼氏とケンカになって感情的になっても、しばらくしたら冷静になり、反省できるので、
その人間力の高さで彼氏と仲直りできる。ケンカするけど、好感度は下がらない。
・彼氏と付き合っていても、不安がなくなる。嫉妬や束縛が減る。
・悩んでいる彼氏が助言を求めてきたとき、的確なアドバイスができるようになる。
・彼氏に「必要以上のこと」を望まなくなる。
・相手を自分の思い通りにコントロールしようと思わなくなる。
――――――
簡単に言うと、忘れていた「本来の自分」「純粋な自分」に戻れたような感覚が得られる。
いろんな人生経験を積んで「無理な姿勢」を続けた結果、肩こりや腰痛が悪化して
「生き様」という背骨がねじれてしまっていたけど、内観と分析で正しいところに
適切な筋肉がついて、今まで無意識にやっていたヘンな姿勢や反応が消えていった感覚。
「体幹」がしっかりするので、突然のイヤな刺激(否定や批判)にも動じない。
自分本来の身体のカタチを熟知し、愛おしく思えるようになる。
世間の「風」は強いが、少々のことでは飛ばされないと思える自信が自然と湧き上がる。
「時代に合った身体作り」を自力でちゃんとできている感覚になれる。
ふと後ろを振り返れば、ヘンな姿勢で転んで泣いてふて腐れている過去の自分が見える。
(あそこからココまで進めたのか・・・私ってすごい!頑張ってる!)と内心、自画自賛する。
この頃になると「見えていた景色」はガラリと変わり、自分や未来に明るさを感じるようになる。
「自分で自分を救えた」という事実が何よりも嬉しく、「すべてのことに意味がある」ということを
実感し、「感謝が大事」という本当の意味にも気付ける。
内観と分析は、言うなれば「自分のヘンな思い癖」に焦点を当てる内面作業だ。
かしげた首を戻し、ナナメから見ている目をまっすぐに戻し、あごを引き、
肩に力を入れず、腰を伸ばし、両足をしっかり地につけ、両手は軽く脇にそえて立つ。
精神的に「自分らしい姿勢」になれたとき、貴女の人生観はきっと変わるだろう。
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私の意見が絶対に正しい訳ではありません。
大事なのは、私も含め、誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、
貴女の心に響いた良い部分だけを、貴女が判断し、情報を取捨選択することなのです。
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■あとがき・次回テーマのご案内
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
内観と分析は自分に対する内面作業ですが、「人間心理」という意味では
自分も他人も同じ人間なので「人の心の機微」がよく理解できるようになります。
洞察力も鍛えられるので、仮に暴言を吐かれても「その人が暴言を吐く理由」が理解できる。
だからって、許せるかどうかは別問題だけど、少なくとも理解ができる分、自分が救われるのです。
内観と分析は、自分を鍛えてくれるし、守ってくれるし、救ってくれます。
私にとって「良くも悪くも感情的になりやすい自分」と向き合う時に欠かせない作業です。
――――――
次回のテーマは、
【(4)悩みは自分で解決できる! ~ 貴女はもっと自分らしく生きていい ~ 】です。
自分らしく生きることは、簡単なようで難しいです。
そもそも、貴女は「自分らしさ」をどう考えているでしょうか。
「自分らしい生き方」という切り口で真剣に人生を考えたことはありますか?
「嫌われない生き方」「傷付かない生き方」ばかりを選んではいませんか?
自分の個性とどう向き合って生きればいいのか、
どうすれば自分らしく生きられるのか、私なりの見解をお伝えしたいと思います。
※ 第4回は、< 2014年 9月19日(金)> にお届けする予定です。( 全4回 )
もし良かったら、読んでやって下さい。