恋に効く映画Vol.3『ラ・ラ・ランド』〜互いの夢を支え合える関係ってロマンティック!
夢を追う男女のラブストーリー!
みなさん、同じような夢を追っている彼のことをつい好きになってしまったことはありませんか?
映画ライター・山縣みどりさんおすすめの“恋に効く映画”第3弾は、今年度のアカデミー賞大本命とも言われている『ラ・ラ・ランド』!
恋愛カウンセラー・ぐっどうぃる博士もおすすめの映画『セッション』(2014)で、世界をあっと言わせたデイミアン・チャゼル監督の最新作であり、今回も圧倒的な音楽とダンスに彩られた極上のエンターテインメントとなっています。
「一緒の夢を持つこと」は二人の恋愛を加速させますが、時として失速させることも…そんな“夢と恋愛の駆け引き”について、一緒に学びましょう!
(恋愛ユニバーシティ編集部)
恋に効く映画Vol.3『ラ・ラ・ランド』
『ラ・ラ・ランド』
2月24日より、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー
© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
Photo credit: EW0001: Sebastian (Ryan Gosling) and Mia (Emma Stone) in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
<映画あらすじ>
ロサンゼルスの朝は交通渋滞からスタートする。オーディションに向かうミア(エマ・ストーン)は、台詞を暗記するのに夢中になって車の流れを遮断。イラついた後続車の運転手セブ(ライアン・ゴズリング)は、追い越しざまにミアを睨みつけていった。数日後、素敵な音楽に誘われるようにレストランに入ったミアは、ピアノ奏者だったセブに声をかけるが、店長の指示に背いてクビになったばかりの彼は彼女を無視する。その後も偶然の出会いが続いた二人はやがて恋に落ち、同棲スタート。女優として芽が出ないミアは、セブの助言に従って一人芝居の戯曲を書き始めるが、愛するミアのための安定を求めたセブは売れる音楽を追求する友人に誘われて、バンドに加入。バンドの成功で留守がちのセブは、ミアの舞台の初日にも間に合わない。しかも観客の不評を耳にしたミアはセブに「何もかも終わり」と告げて、故郷に戻ってしまう。
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第一印象に惑わされると恋のチャンスを逃す
ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞に輝く話題作は、最悪な出会いをした男女の恋を描くミュージカルです。「登場人物が突然歌い出したり、踊り出すのって変テコ」と食わず嫌いせずに、トライしてみてください。だって、この映画には恋のヒントも詰まっているのです。
まずは第一印象で心の窓を曇らせてはNGということ。ミアは最初、クラクションを鳴らして追い越して言ったセブに中指を立てて応酬します。これは「クソ野郎」と言ったのも同然。次にあった時はなんと、セブはミアにいきなりキスして去っていきます。セクハラ? 普通なら絶対に避けたい相手となるところですが、この二人はここから会話をスタートさせます。最初は嫌味を言いますが、互いの状況や目指していることを徐々に知り始め、実はある夢に向かって頑張っている共通点があることがわかるのです。第一印象が最悪だからといって相手のことを知ろうとしなかったら、この恋は生まれていません。
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パートナーと夢を分かち合える自分になる
ミアの夢は、女優になること。そしてセブは、好きな時に愛するジャズを演奏できる店を経営したいと願っています。夢がある二人だからこそ、好きなものについて熱く語る相手にグイグイ引かれていくのです。やがてお互いの夢も自分の夢の一部となり、ミアはセブが考えている店名がダサいので、「セブズ」という店名を考案し、ロゴマークまでデザイン。一方のセブもオーディション疲れしたミアに「自作自演の舞台なら、全部君の思うまま」とアドバイス。夢への熱量も愛もどんどんヒートアップする二人を見れば、パートナーと夢を分かち合えることがいかに重要かわかるはずです。
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愛する人のために夢を犠牲にしないで
夢を持つことは素敵だし、人生を前向きにさせてくれます。だからと言って日々の生活がないわけではありません。経済的な安定を求めて、夢を叶えるのを諦めてしまう人が大半なのが現実です。旧友からバンドへの参加を求められたセブが音楽性の違いに目をつぶってしまったのは、ミアとの同棲生活を安定させられるという思いがあったからでしょう。でもオーセンティックなジャズではなく商業主義的な音楽を演奏するセブを見たミアの心中は? 愛する人のために自分を犠牲にすることは決して、悪いことではありません。でもミアとセブの恋愛は「夢」の共有からスタートしていたので、核となる「夢」の消失はとんでもない事態を招きかねません。セブの行為は、恋する人々の反面教師となるはずです。
(山縣みどり/映画ライター)
山縣 みどり (映画ライター)
出版社で雑誌編集者として勤務したのち、フリーの編集者兼ライターに転身。「Brutus」や「ELLE」「GQ」「25ans」「anan」、映画サイト「シネマトゥディ」などで映画レビューをはじめ、役者や監督のインタビュー、セレブ・ゴシップの総括、翻訳など多岐に渡って執筆中。スター本のゴーストライターなど「好き」を仕事にしています。
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