質問家・マツダミヒロさんインタビュー全3回vol.1〜出逢いがないと嘆く前に これだけはしたい「魔法のしつもん」
恋愛ユニ特集:『恋愛×しつもん』
みなさん、最近いい出逢いはありましたか?
イマイチの人としか出逢えない…、そもそも出逢いがない…、と悩んでいる方は、もう一度あらためて自分に「しつもん」をしてみることが必要かも。
今回から3回にわたってお届けする質問家 マツダミヒロ先生のインタビューには、あなたの心をもう一度見つめ直し、さらに自分の理想の男性とどのように出逢えばいいのか、まで恋愛に役立つ「しつもん」がたくさんです!
恋愛がうまくいかないのなら、答えは自分の中に眠っているのかも…?そんな「魔法のしつもん」についてぜひ、学んでみませんか。(恋愛ユニバーシティ)
マツダミヒロ先生
「魔法の質問」主宰。質問家。ライフトラベラー。時間と場所にとらわれないビジネススタイルで世界を旅しながら、各国で 「自分らしく生きる」講演・セミナー活動を行う。 著書は国内外で35冊を超える。 1年のうち300日は海外に滞在。カウンセリングやコーチングの理論をベースに、自分自身と人に日々問いかけるプロセスを集約し、独自のメソッドを開発。質問するだけで、魔法にかかったようにやる気と能力が引き出され、行動が起こせるようになることから、「魔法の質問」と名づける。 そのメルマガの読者は5万人を超える。
出逢いの扉を開く魔法のしつもん
山際 マツダさんは「質問家」として、毎日いろいろな「しつもん」を読者に投げかけていらっしゃいます。今日は、「出逢い」に特化したしつもんをまず、ご紹介いただけますか。
マツダ では、まず下記のしつもんを自分にしてみてください。
・「どんなデートが理想ですか?」
・「恋に落ちる瞬間はどんなときですか?」
・「相手が浮気したらどうしますか?」
・「10年後どんなカップルでいたいですか?」
山際 これらはすべて自分自身に対するしつもんなのですね。
マツダ はい、ほぼ毎日メルマガでひとつしつもんを載せていますが、答えるのは読者の方々です。だから、ぼくはしつもんを「置く」という表現をよく使います。
山際 マツダさんがその答えにフィードバックすることはない。
マツダ そうです。だから「答えたいときに答えてね」というスタンスです。
山際 「質問」という漢字ではなく、「しつもん」と平仮名を使うのにも理由がありますか?
マツダ それに答えることで、その人が変化していくきっかけになるものを「しつもん」と呼んでいます。
山際 最初の5つのしつもんも、考えるだけで、なんだかやる気が起きてきそうですね。
マツダ はい、その人の潜在能力を引き出して、行動につながっていきます。それでいつの間にか「魔法のしつもん」と呼ばれるようになりました。
「しつもん」で出逢いを作る、2つのアプローチ法
山際 確かに、いきなり自分でしつもんを考えるのはハードルが高いです。最初にあげていただいた「出逢いの扉を開く魔法のしつもん」に共通することはありますか?
マツダ 出逢いが欲しい場合、しつもんによるアプローチ法は2つあります。ひとつめは、まず、しつもんの最初にあげた、
「どんな人と出逢いたいんだろう?」
「どんな人とつきあい、結婚したいんだろう?」
というしつもん。これは
「それはなぜなのか?」
というしつもんとセットなんですが。
山際 自分が出逢いたい理想の人と、その理由を自分に尋ねてみるわけですね。
マツダ そうです。答えがでたら、
「その人はどんなライフスタイルなんだろう?」
「どこに住んでいるんだろう?」
という風に問いを重ねていきます。そうすると、その人がいる場所が見えてくる。いる場所がみえてきたら、そこに行くことが必要で、そういう行動を起こさないとその彼とはかすりもしないですよね。つまり出逢いがないということになる。
山際 理想の相手と、その人の行動パターンを想像することで、出逢いの扉が開くんですね。
マツダ 出逢いがないというのは、今までの行動パターン、思考パターンに固執しているから。そこを変えないと出逢わないです。
山際 なるほど。では2つめのアプローチは?
マツダ 次は相手の立場に立って、相手の相手を考える。そういう人はどんな人に出逢いたいのだろう。たとえば「優しい人」とか、「常にきれいにしている人」とか、いろいろ出てくると思います。次のアプローチとしては、
「そこに近づくために私ができることは何ですか?」
ここまで考えていれば、出逢ったときにつながる可能性が高くなります。
山際 それなら、確かにチャンスが向こうからやってくるかもしれないです。しかしスタートはまず、自分がどんな人を欲しているかを明確にすることなんですね。
「シャンパンタワーの法則」で、自分を満たす
マツダ 僕がよく例に出す「シャンパンタワーの法則」というのがあるんですが。
山際 「シャンパンタワー」ですか?バブルの時代によく目にしましたね。
マツダ そう、そのシャンパンタワーを想像してほしいんですけど、シャンパングラスが積み重なっていて上からシャンパンをそそぐというセレモニーです。その一番上を自分とみたてて、2段目を家族とかパートナーとか夫婦などに見立て、3段目を友達とか同僚など、4段目をお客さんなどに見立てます。そして、どの段からエネルギー、つまりシャンパンを注ぐとタワーが埋まるかというのを考えると、それは一番上から、要は自分自身からということになる。
山際 そうですね。それがなくては完成しません。
マツダ だから、自分を犠牲にしてパートナーのためにとか、彼氏のためにとか2段目から注いでいると、絶対に完成しないし、仕事のためにとかやっていても絶対完成しない。つまり、まずは自分自身を満たしていくところが大事かな。それを大切にしようっていうのが、シャンパンタワーの法則なんですね。
山際 まさに、その通りですが、自分だけを満たしている人もいますよ。
マツダ それはシャンパングラスひとつだけという状態ですね。1段目もあるけれど、2段目もあって、3段目もあってというのがすごく重要なんです。
山際 恋愛にも、まずは自分を満たすこと。その上で相手や周囲の人も満たすのが理想形であると。
マツダ そうですね。注ぐことでタワーを形づくることが重要なんです。
山際 では、まず自分を満たすために有効なしつもんはありますか?
マツダ 一番大事なのは、
「自分がどういうことをしている時に一番満たされていますか?」
というしつもんです。満たされているという言葉がしっくりこない場合は、
「どんな時にほっとするのかな?」
「どんな時に癒されるのかな?」
「どんな時にうれしいいのかな?」
とか、自分の心の動きとか状態を知るしつもんがいいですね。
「自分が大切なことは何か?」
とかね。
山際 そういうことって、あんまり自問自答する機会がないですね。
マツダ 日々忙しいのでね。立ち止まらないと、日常生活では答えとか正解だけを求めて、どんどん突き進むけれど、自分にしつもんするってことはないですよね。
山際 しつもんするときのルールというのはあるんですか?
マツダ はい、まず答えは「全部正解である」というルール。それから「答えは出なくてもいい」というルールです。
山際 試験のしつもんとは違いますものね。正解はひとつではない。
マツダ そう。ただたとえその時に答えられなくても、必要なタイミングで答えはやってくるんです。でも自分に問いかけることをあきらめると、それはやってこない。自分に問い続けることが大事なんですね。(続く)
※インタビューのvol3(6月下旬アップ予定)で素敵なプレゼントのお知らせがあります。お楽しみに!
(取材・文/山際恵美子)
・理想の相手と、その人の行動パターンを想像する
・「シャンパンタワーの法則」で、自分を満たす
山際恵美子 (編集プロデューサー)
編集プロデューサー。元マガジンハウス「GINZA」編集長。大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてフランス留学。
帰国後平凡出版(現マガジンハウス)「Elle Japon」創刊メンバーとして出版の道に入る。ミラノ・パリコレクションの取材を10余年経験。その後書籍編集に移りベストセラー「断捨離」 の担当編集はじめ、ライフスタイル、医療、美容、料理と幅広い書籍を出版。2016年3月退職し、フリーの編集プロデューサーに。また、プロのフランス語原語シャンソン歌手の顔も持つ。
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