恋活プロジェクト1:迷路

もう8年くらい前になる。今までにないほど舞い上がって好きだった人がいた。モラルハラスメント気味の男性だったし、共通の知人からも「あいつはただの女好きだよ。やめておいたほうがいい。」と言われていたのに、
「彼を理解できるのは私だけ。」（←典型的な恋愛回路）で、突っ走っていた。

ある夜
「人数合わせで合コンでなくちゃいけないんだ～。気が重いよ。」
「そうなんだ。飲み終わったら電話して。」
「うん。」

そのあとの電話は思い出したくもないひどいもの。

合コンですごい美人と知り合った。そっちに行くから、じゃあね。

それから私は7キロ近く体重を減らして心身ともに不調。

復縁本を読み漁り、復縁のための情報教材にいったいいくら使ったことか・・・
※情報教材にろくなものはありません。博士の本を読めばそれ以上の情報が得られます。買い漁った私が言うのですから、間違いありません（自虐）

私からはまったく連絡せずに半年が過ぎた頃、突然連絡がきた。

彼女に振られた、やっぱりお前しかいない・・・

某ＳＮＳで彼が管理を放置していたコミュを、引き継いだ管理人が内容をすべて開示していた。なぜ彼が電話してきたのか、わかった。

手当たり次第に電話をかけ、たまたま出たのが私だった。

それだけだった。

そのあとの7年間は遊び目的の若い男性、既婚者からしか声がかからなかった。親から紹介してもらってお見合いもしたけどうまくいかなかった。ネット婚活もしたけど、きちんとした返事をしてくれるのは20歳以上も年上の人。

たまたま以前読んでいたぐっどうぃる博士の本を思い出し、読んでみた。自分のことがそのまま書いてある！

そして。

もう、「市場価値」がないんだな、と思った。

もう一人で生きていく準備をしなくちゃいけないんだ、と思った。

そんなときに職場の近くで拾った子猫。いとおしくていとおしくてたまらない。

ただ、そこにいてくれるだけでいい存在っているんだ。ああ、そうか。

私はまだ「誰かを愛したい」んだ。
　

ちょうど、そんな時、登録していた恋愛ユニバーシティで、このシンデレラ恋活プロジェクトが目に留まった。
でも、もう明日が締め切り・・・
縁がなかったんだな、と諦めた。
　

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