【モテの定理 第6回】時間をかけずにモテる方法 後編
●渕上賢太郎(ふちがみ・けんたろう)博士
モテモテ・アカデミー主宰。数学、生命科学、行動経済学の博士号を持つ。どんな人、モノでも「モテ」てしまう定理をついに発見した。専門分野で得た見識を、自在に「モテ」に応用する。
●山田君
彼女いない歴=年齢のモテない32歳。「モテ」への道をショートカットすべく、キーパーソンを探している。今のところ、当てになりそうなのは、上司と大家のおばあちゃんのみ。
※この記事は、2011〜2013年までの間に、MSNのニュースサイト・ドニッチにアップされたぐっどうぃる博士の記事の復刻版です。また、男性向けに書かれた記事ですが、女性にも役立つ内容だと考え、このたび恋愛ユニバーシティにも載せる事にしました。
神奈川県某所にある謎に包まれた研究所の一室、モテモテ・ラボラトリー。ここでは「モテ」に関するあらゆる研究が行われており、ブレイクしたいタレントや、新商品をヒットさせたい企業、果ては支持率の回復を狙う政治家までが、助言を求めて日夜訪れる。
前回、「モテ」に使えるキーパーソンとして、①エディター(場の権威者で自分の価値を一気に広めてくれる存在)、②プロモーター(自分のファンであり、その価値を積極的に広めてくれる存在)を学んだ山田君。残り2タイプのキーパーソンとは……。未読の方はこちらをチェック!
山田君 博士、僕にとってのエディターが頼りになる上司、プロモーターが大家のおばあちゃんということはわかったんですが、残りの2タイプはなんでしょう?
博士 そうだな、次はレコメンダーだ。
ネットのショッピングサイトにはよく、レコメンダー機能というのがあるだろう。ユーザーの購入履歴や閲覧履歴から好みを割り出し、商品をおすすめしてくる機能だ。
これと同じように、君の好みや性格をよく知っていて、合いそうな人をおすすめしてくれる人がいるんだな。
山田君 そんな奇特な人がいるんでしょうか?
博士 たとえば、昔はどこにでもいたと言われる「お見合いおばさん」なんてのがそうだな。「あなたにぴったりのお嬢さんがいるのよ」みたいな。
山田君 なるほど。そういえば、僕、よく行く居酒屋があるんですが、そこのマスターはよくお客さん同士をくっつけて、そのまま結婚したカップルもいるみたいですね。
博士 まさにそれだ。君はそのマスターとは仲が良いのか?
山田君 よくしゃべりますね。僕にも「常連の○○ちゃんいい子だよ、仲良くなりなよ」とか言ってくるんですけど、彼女はAKBの柏木由紀みたいなタイプで、僕ああいう庶民的な感じイマイチなんでスルーしてます。
博士 ばかやろう!君はゆきりんを侮辱する気か!
山田君 えっ、もしかして博士の推しメンでした?すみません。
博士 モテたいなら間口は広く持つことだ!
それに、意外と第3者のほうが君のことをわかっていて、良いチョイスをしてくれるものだぞ。「お見合いおばさん」による結婚は、恋愛結婚より長続きすることが多いと言われているんだ。マスターみたいなレコメンダーは大切にしたほうがいい。
山田君 なるほど~。
これで3タイプ出たわけですね。残る一つは……?
博士 うむ、最後はモディファイヤーだ。
山田君 も、もでぃふぁい?
博士 「モディファイヤー」だ。これは、僕が遺伝子の研究に携わっていた時に使っていた言葉なので、馴染みがないのも当然だな。
モディファイヤーの単純な意味は、「変えるもの」だが、僕はこの言葉を「市場に合わせて自分を変えてくれる人」と定義して、「モテ」において使っている。
山田君 市場に合わせて変えてくれる人?
博士 世の中には様々な場があり、そこにはそれなりのルールがある。ふさわしい服装や振る舞いだな。
例えば、恋愛ならお見合いと合コンではルールが違う。ビジネスの場と趣味のサークルではルールが違う。そんな場のルールを熟知していて、それに合うようにアドバイスしてくれる人、それがモディファイヤーだ。場に合わせて君を最適化してくれる人、と言ってもいい。
例えば、ハリウッド映画やアメリカのドラマには複数の脚本家がいる。彼らはお互いに修正し合いながら、もっともウケるストーリーを組み立てていく。そうやって修正を加えられることで、人でもモノでも、モテるようになっていくんだよ。
山田君 う~ん、身近なところで言うと、どんな人でしょう?
博士 例えば、仲が良いという居酒屋のマスターは、色々と君に忠告をしてこないかい?
山田君 そういえば、「山ちゃんは女の子としゃべる時、距離が近すぎ」とか「自分の話ばっかりしちゃダメだよ」とか言ってきますね。
博士 まさにモディファイヤーの役割だな。マスターは居酒屋という場での最適な振る舞いを知っていて、君に教えてくれている。君にとってそのマスターはレコメンダーであり、モディファイヤーなんだ。大事にしないとな。
山田君 これまで実は「おせっかいだな~」と思ってたんですが……。
博士 猛省するべきだな。君は。
モディファイヤーは君にとって気持ちいいことを言ってくれる人じゃない。君の味方ですらないこともある。例えば、合コンで君の悪口をコソコソ言ってる女の子たち。「あの山田って人の服、ありえなくない?」とか言っている彼女たちだって、君にとってのモディファイヤーなんだ。
山田君 博士、なぜそれを知ってるんですかっ。
博士 知らなくても想像がつくこともあるのだよ。山田君。
自分にとって耳が痛いことでも、それらの意見を取り入れることで「モテ」に近づいていく。良薬口に苦し、だ。
この、エディター、プロモーター、レコメンダー、モディファイヤー、4つの役割を果たす人を周囲で見つけて利用する、これがモテへのショートカットだな。
もちろん、4タイプすべてがいなくてもいい。そろっているに越したことはないが。
山田君 わかりました!よ~し、なんかモテそうな気がしてきたぞぉ。
博士 うむ。
今回の定理
レコメンダーとモディファイヤーを確保すれば、モテへのショートカットが完成する。
ぐっどうぃる博士の解説
2回に渡って説明してきた、「モテ」への道をショートカットするためのキーパーソン。世の中でヒットしている商品やサービスの多くが、これらのショートカットを取り入れていますが、特に顕著なのがインターネットの世界です。
有名人がブログに書いた商品が大ブレイクするというのは、わかりやすいエディター機能です。また、アマゾンなどでは、ユーザーコメントを評価する仕組みがありますが、これはユーザーに権威を持たせ、エディター化しようという考え方ですね。
前回もお話ししたように、コメント数や動画の再生回数、「いいね」ボタンのクリック数などはプロモーターとしての機能を果たしています。
ショッピングサイトには当たり前のようにレコメンダー機能がついていますし、AppStoreなどのユーザーレビューは商品の改良にも使われます。これはユーザーレビューがモディファイヤーの役割も果たしているということです。
インターネットは文字通りネットワークの世界ですから、モテにいかに効率的にたどり着けるか、その方法が発達しています。ネット上にある様々な機能がどんな役割を果たしているのか、それを考えることは「モテ」への大きなヒントになるでしょう。
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