【モテの定理 最終回】いつまでも異性に愛され続けるための心構え

【モテの定理 最終回】いつまでも異性に愛され続けるための心構え



登場人物

渕上賢太郎(ふちがみ・けんたろう)博士
モテモテ・アカデミー主宰。数学、生命科学、行動経済学の博士号を持つ。どんな人、モノでも「モテ」てしまう定理をついに発見した。古今東西のあらゆる知をもとに「モテ」をひも解く。

山田君
彼女いない歴=年齢のモテない32歳。博士から教わった12の「モテの定理」を実践し、ついに宮崎あおいちゃん似の超可愛い彼女ができた。しかし、早くも彼女に不満が……!?

※この記事は、2011〜2013年までの間に、MSNのニュースサイト・ドニッチにアップされたぐっどうぃる博士の記事の復刻版です。また、男性向けに書かれた記事ですが、女性にも役立つ内容だと考え、このたび恋愛ユニバーシティにも載せる事にしました。


神奈川県某所にある謎に包まれた研究所の一室、モテモテ・ラボラトリー。ここでは「モテ」に関するあらゆる研究が行われており、ブレイクしたいタレントや、新商品をヒットさせたい企業、果ては支持率の回復を狙う政治家までが、助言を求めて日夜訪れる。

博士 また山田君からメールがきてる。「デートで水族館にきてま~す」
なるほど、案の定ラブラブメールか。初めての彼女で舞い上がってるな。
とりあえず削除……と。

山田君 博士~!ちょっと聞いてくださいよ~

博士 うわっ、山田君、今日はデートじゃなかったのか。

山田君 そうだったんですけど、いまいち盛り上がらずに終わっちゃいました。さっきはあんなメール送りましたけど、最近彼女に対して色々思うところがあるんですよぅ。

博士 どうしたんだ?

山田君 わがままっていうか合わない気がして。
今日のデートも本当は映画を見に行こうって言ったのに、「好きな映画は一人で見たいから水族館にしよう」って言われて。水族館の方が高いのに……。お昼はお弁当とか作ってきてくれるかなと思ったら何もなくて。

博士 いいじゃないか水族館。ケチ臭いことを言うな。しかも、デートに弁当を持ってくる女性ってのは少数派かもしれないぞ。

山田君 でも~期待するじゃないですか。それに彼女、ちょっと真面目すぎるんですよ!信号無視はしないとか、電車の中で必ずお年寄りに席を譲るとか。今年は節電って、家に行ってもクーラー点けてくれないし。
あーあ、これなら、あの臼田あさみちゃん似の子にしとけばよかったかなあ。変な子だけどもっと楽しかったかも。彼女が窮屈すぎて、最近、他の子に目が行っちゃうんですよね~。

博士 ばかやろう!

さっそく君は煩悩のエジキになってるな。そんな状態では、彼女との別れはもうすぐそこだぞ。

山田君 えっ、煩悩?そんなエッチなことなんて考えてないですよ。

博士 煩悩は性欲だけではない。
仏教に「三毒」という考え方がある。人を最も苦しめる根本的な3つの煩悩だ。その3つを「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)」と言う。

【モテの定理 最終回】いつまでも異性に愛され続けるための心構え


山田君 は、博士……難しすぎます。まず、字が読めません。

博士 僕は、この3つを自分なりに解釈し、それがモテにおいてとても重要であることに気がついた。山田君がこの三毒をコントロールできるようになれば、モテモテ・ラボラトリー卒業だ!
まず、貪(とん)について話そう。これは「むさぼる」こと。まさに今の君の状態だ。人がうらやむようなかわいい彼女ができた。君のこれまでの人生からしたら、信じられない幸運だ。なのに、君は早くも彼女に不満を言い、「もっともっといい女を!」と欲している。

山田君 うぅっ、その通りです……。

博士 こういうことは、恋愛相談ではよくあるんだ。どんなに素敵な相手でも、手に入れたら他に目が行ってしまう。人というのは、もっといい人を、もっと楽しい恋を、とむさぼってしまうんだな。そしてあげくの果てに浮気をしたり、「もっと自分を大事にして欲しい」などと相手への要求を厳しくしたりして、自分から幸せな関係を破壊していく。

山田君 ああ、僕そのものですね。でも、どうしたら貪らずにいられるんですか?

博士 「足るを知る」ことだよ、山田君。相手に期待しないことだ。期待しなければ不満は産まれない。貪(とん)にならなければ、相手を苦しめず、自分の幸福も長続きさせることができる。

僕に言わせれば、女を追いかけまくって、二股をかけたり、次々と恋人を変えるのも貪だな。貪な男はモテる男ではない。それはモテたくて必死な男だ。何でもそうだが、欲望に振り回されてはいけない。

君はモテ初心者だし、特に貪りやすい時期だろう。気をつけた方がいいぞ。

山田君 そうですよね。32年間彼女なしだった僕があんなにかわいい子と……なのに……。僕はひどい男だ!僕の気持ち、彼女にばれてるんでしょうか?だとしたらどうしよう!今から謝りに行ってきます!許してくれ~~!!

博士 待て!落ち着け!!もう夜も遅いし、ケンカしたわけでもないのにそのテンションでこられたら、彼女はドン引きだぞ。感情に振り回されて動くな。

元々仏教の言う瞋(じん)とは怒りだが、ここでは仏教から離れ、「感情的にとらわれて理性を失う事」を瞋(じん)と定義し直そう。

君はこの間も、彼女と6時間連絡が取れないと大騒ぎしただろう。(※1)そういうことだ。
他にも、独占欲に支配されて相手を束縛したり、ひどい場合はドメスティックバイオレンスに発展したり。感情に支配されると、自分にとっても相手にとっても最悪な関係になってしまう。
※1 第12回パターンとギャップで駆け引きを有利に運べ参照 : https://u-rennai.jp/contents/column/677

山田君 でも、博士、この衝動をどうしたらいいんでしょう。今、彼女に謝りたいんです!謝るんだから悪いことじゃないと思うんですけど……。

博士 不安、怒り、後悔……何でも同じだが、感情が高ぶった時は何もしないことだ。少なくとも24時間は何もしない。携帯のアラームでもセットしておくといいだろう。その間、「これは名案!」と思うものが浮かんでも、絶対に何もしない。24時間たてば、まともな思考が戻ってくるはずだ。
君も明日になれば、「彼女は何も思ってないかもしれないのに、突然、しかも夜に謝りに行くなんて馬鹿だな」と理解できるだろう。

山田君 なるほど~。24時間かあ。ジャックバウアー(※この記事は2011年に書かれたものです)ですね。カッコいい!

博士 ……君のその能天気なところは強みだな。大事にするといい。

そして、三毒の最後が癡(ち)だ。これは、無知、つまり知らないということだな。
人でもモノでも、対象をよく知らずにつき合えば失敗する。例えば、交通ルールを知らずに道を歩けば事故にあうし、猫の生態を知らずに飼えば、なついてもらえなかったり、死なせてしまったりする。なんでも一緒だ。
恋愛においては、女性を知らずして女性とうまくやっていくことはできない。

山田君 これまでの博士のお話で、僕はずいぶん女性のことを知ったと思うんですが……。

博士 僕がこれまで話したことは、基本的には出会いから交際までのことだ。交際を続けるために、知っておくべきことはまだまだたくさんある。

君にジョン・グレイ博士の「ベストパートナーになるために」という本をおすすめしよう。この本では男と女の違いが分かりやすく解説してあり、男女がうまくいくための方法が書かれている。ジョン・グレイ博士は精神分析医で、恋愛の世界的権威とされている人物だ。彼の著作はどれも勉強になるぞ。特に、君のような恋愛初心者には最適だ。

山田君 ほほう。さっそく読んでみます。
この、貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)を押さえれば、もう怖いものなしなんですね!

博士 そうだな、最後にもう一つ、知っておいて欲しいことがある。
これも仏教の考え方だが……すべてのものは移り変わっていく、つまり「無常」ということだ。

山田君 そっそれは窓際度が進行してきて、もうすぐリストラ対象になりそうな僕のことですかっ!?

博士 (そうだったのか!)いや、無職ではなく……。彼女と君の今の関係が、永遠に続くわけではないということだよ。
君はきっと、今のままの彼女がずっと君の前にいると思ってるだろう。でも、そうじゃない。一度始まった関係は、常に移り変わっていく。そしていつか君と彼女は必ず別れる。

山田君 えっ、なんですかそれ!別れないですよ。彼女との愛は永遠です!

博士 永遠はない。どんなに一緒にいても、最終的に死ぬときは別々だ。そんな先の話ではなくても、たいていの場合どこかで別れる。
例えば、彼女が他の男を好きになるかもしれないし、夢や仕事に関心が移るかもしれない。もしくは、老けたり太ったりして君の好きな外見じゃなくなるかもしれない。すべては移り変わっていく。それは誰にも止められない。

だが、それをわかっていないと、変化を受け入れられず苦しむことになるんだよ。「昔は愛してくれたのに」「あんなに楽しかったのに」そういって過去を恋しがっても、いいことは何もない。だから、彼女といる「今」を大切にしないといけないんだ。

いつか変わりゆくものだから、今、目の前にあるものを大切にする。そうすれば、貪ったり、感情にまかせて傷つけたりしているひまはない。限りある今を楽しく過ごした方がいい。そういう気持ちでつき合っていると、恋愛が長続きするんだよ。

山田君 なるほど~博士……、なんかしんみりしてきました。

博士 この「無常」を受け入れられたら、君は「モテの定理」を極めたと言えるだろう。彼女と少しでも長くつき合えるよう、頑張れよ。

山田君 はいっ、頑張ります!
しかし、実は僕、さっきも言った通り仕事がなくなりそうなんですが、それはどうしたらいいでしょう?

博士 (そっちの面倒もみるのか……)それに関しては、また別のラボで話を聞いてやろう。


今回の定理

貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)をコントロールし「無常」を知れば、恋愛は長続きする。


ぐっどうぃる博士の解説

「モテの定理」最終回は仏教の考え方を借りて、モテを長続きさせるための心の持ちようを紹介させていただきました。貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)の三毒は、自然にしていれば飲み込まれてしまう、人を最も苦しめる3つの煩悩です。
これを読んでいるあなたも、気づかないうちに三毒のエジキになってはいないでしょうか。三毒と闘うには、知識と理性、モラルが必要です。
例えば、企業というものは、もともとの性質として利益を追求する、すなわち「貪る」ものです。しかし、貪りすぎると続きません。
例えば、少し前のグルーポンおせち騒動(※この記事は2011年に書かれたものです)。問題となった飲食店が求めたのは売上か宣伝効果かわかりませんが、利益欲しさに結果的にキャパシティーを上回る注文を受けてしまった。この時、会社の規模と受注数を照らし合わせ、理性的に判断して利益をあきらめることができれば、大ダメージは防げたはずです。
安定した企業は、社訓や会社の理念の中に「貪り」と戒める条項をいれています。そうでないと、自然に「貪」に流れていくからです。瞋(じん)・癡(ち)に関しても同じ。意識的にこれらにあらがうことで、長く続く「モテ」を手に入れられるでしょう。
ちなみに、仏教において苦しみを生みだす癡(ち)、すなわち知らないということは、仏教における、この世界の性質と関係しています、「女性を知る」ということではなく、この世界の本当の性質を知ると苦しみは軽くなるということです。たとえばその一つが「無常」ですね。ただ、「知る」ということが、苦しみを和らげ、自分も相手も苦しめない秘訣なので、今回は敢えて「女性を知ること」としました。

さて、13回にわたる「モテの定理」もついに最終回となりました。
出会いから、相手の気持ちをつかむまでに必要なことを、13の「定理」としてお話させていただきましたが、これは、僕の生命科学的な視点と数多くの恋愛相談を通して見つけ出した、「モテ」の根幹にある原理です。ぜひこれを、状況応じて自在にカスタマイズしてください。恋愛でも、ビジネスでも、人間関係でも、あらゆる場で「モテ」る人になれるでしょう。

ぐっどうぃる博士

ぐっどうぃる博士 (恋愛カウンセラー)

理学博士(生命科学専攻)。現在は主に恋愛カウンセラーとして活躍。自身の体験と生命科学的視点を合わせた独自の恋愛メソッドを展開し人気を集めている。悩める女性の恋の問題が解決するサイト『恋愛ユニバーシティ』主宰。
現在、WEB、書籍、雑誌等など多方面で活躍中。また大手企業のマーケティングリサーチや企業のブランディング戦略にも参画。
近著に『振り向いてくれない彼に1ミリも迫らないで恋に落とす本』がある。
他にも『モテの定理』『恋愛マトリックス』(ソフトバンククリエイティブ)、『恋で泣かない女になる61のルール』(講談社)などがある。
ぐっどうぃる博士の経歴はこちら

ぐっどうぃる博士と直接電話相談したい方はコチラ:
https://u-rennai.jp/consult/adviser/2

恋人に関する悩みを解決する方法のまとめ

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