【6】復縁したい女たちの「元彼と友達になりたい気持ち」を考察する。
復縁したい訳じゃない。元彼とは友達として付き合っていきたい。
人としての縁が切れるのは あまりにも寂しい。
そんな、元彼と友達になりたい女心を考察します。
※ 前回までの記事はコチラです。
【1】復縁できない女の特徴・・・当てはまるなら要注意!
【2】復縁したいなら、○○に溺れるのではなく、○○を見極める。
【3】元彼と「本当に」復縁したいのか、自分主体で客観的に分析する。
【4】引き寄せの法則で、復縁を目指す!
【5】復縁する為に「来る者拒まず、去る者追わず」の精神を鍛える。
■A子の復縁。
私は彼との交際中、わがままをたくさん言ってしまいました。
彼は私の気性の荒さに振り回され、疲れて恋愛感情がなくなり「別れよう」と言いました。
私はそこでも自分の気持ちを抑えられず、すがってしまいましたが、
彼の決意は固く「もう本当に無理だから」と言われ、泣く泣く別れました。
そのときに「じゃあ、もう彼女には戻れないけど、
友達としては接してくれる?」と聞いたところ、
「今すぐは無理だけど、いつか友達として
普通に話せるといいなとは思うよ」と言ってもらえました。
別れてしばらくは泣いて過ごしていたのですが、1ヶ月ほど経って気持ちが落ち着いてきた頃、
私は彼に借りたままの本があることに気付きました。借りたものは返さないといけないと思うし、
復縁についてはあまり期待していませんが、友達として普通に話して本を返却したいと思います。
彼に連絡を取って、今までの謝罪とお礼をして、本を返したいと思っています。
■元彼と「友達」になりたい女たち。
復縁したい女たちは、多くの場合、何か理由をつけて元彼に接触しようとする。
彼女だった頃は、ただ自分が(会いたい)と思うだけで会える権利があったが、今は元カノ。
自分が彼に会いたい気持ちだけではもう会えないことを頭では理解しているので、
「会わなきゃいけない理由」を作って、彼に会おうとする。
それは上記のケースのような「借りた物」であったり、
「彼女の自宅に置き忘れている彼の私物」だったり、
「反省したので謝罪させて欲しい」だったりと、とにかく用事を作る。
A子の頭の中は「だって友達だもん!」という主張でいっぱいになっている。
別れ際の彼の言葉を信じているし、(私も復縁は期待していない)と判断し、
「会う必要があるから、会うのだ。こういう場合は会ってもいいはずだ」と判断する。
だが、本当にA子は復縁を望んでいないのだろうか。
本当に(元彼と友達になりたい)と思っているのだろうか。
■元彼と「友達」になることは可能か。
私の個人的な見解だが、A子のような心理状態にいるとき、その人は
頭では(友達になりたい)と思っているが、本音は(復縁したい)と思っているのだと思う。
元彼に未練を持ってはいけない、もう、すがってはいけない。
そう思い続けた反動から、都合良く見つけた「友達」という言葉と立場に、すがってしまう。
(彼女でなくていい、せめて友達に戻りたい。人としての縁を切りたくない。
二度と会えないのは悲しすぎる。ただ、一緒にご飯を食べたり普通に会話できる関係になりたい)
という感情こそが【 カタチを変えた未練 】であることを、A子は自覚できていない。
では、元彼と本当の意味で「友達」になることは無理なのだろうか。
――――――
思い出が風化すれば、友達に戻れる。
――――――
私は自身の経験や 周りの歴史を見ても、そう思う。
風化とは、記憶や印象が月日とともに薄れていくことだ。
つまり、ある程度の時間が必要になる。
印象の薄い出来事は忘れていき、印象深かった出来事だけが自分の心に残っていく。
その印象深かった出来事は、ふと耳に入ってきた懐かしい曲で思い起こされたり、
懐かしい匂いを嗅いで「あの場面」を思い出したりする。
自分からいつも彼のことを思っているのではなく、何かのキッカケで思い出す。
そして(あの頃は若かったな~)とか(元彼は元気にしてるかな?)とか、
(今思えば、すべてが良い思い出だな~)と、ほっこりした気持ちになる。
それは とてもぼんやりとした気持ちでもあり、
(あんなこともあったな~)と自分の人生を懐かしく振り返っている瞬間でもある。
小学校の遠足を思い出すような、運動会でコケた思い出をふふっと笑うような感覚。
つまり、生々しくない。
>彼に連絡を取って、今までの謝罪とお礼をして、本を返したいと思っています。
これはとても生々しい。さっきあったばかりの出来事だ。
だからこそ「謝罪とお礼」がメインになってしまっている。
何年も経った後に元彼にバッタリ会ったら「あの時は本当にごめんね~」と苦笑いで言える。
相手も「いやいや、俺の方こそ ごめんな。でも俺ら、若かったな~!」と笑って返す。
完全な過去だからこそ、水に流せるし、「印象深い記憶 = 若気の至りや楽しい経験」だからこそ、
ある意味、他人事のように過去の自分達を客観視して話すことができる。
そういう段階にきて初めて、元彼と友達になれる。
■元彼と友達になれた瞬間。
「自分が」一言 謝りたいとか、友達で居させてくれとか、そういう気持ちで彼を見ていない。
元気そうで良かった!結婚したんだ?おめでとう!え?もう子供が3人もいるの?すごいね!
奥さんが料理上手?良かったね~!だからちょっと太ったと思ったよ~、あはは!
これだよね、友達って。
自分が嬉しいこと = 例えば 仕事で昇進したり、資格を取ったり、
そういうことを「わざわざ」「彼限定で」「真っ先に」伝えたいなんて思わない。
自分が見た綺麗な夕焼けや感動した映画など、
そういうことを「わざわざ」「彼限定で」「真っ先に」伝えたいなんて思わない。
だって、ただの友達だから。
他の友達と「同じ立ち位置」だから。
元彼との思い出が風化し、自分で内観と分析をして、気付きや学びを得て、
本当の意味で「人として」成長できたら、貴女は「若気の至り」に本当の意味で気付く。
気付くけど、元彼に「気付いたよ~!ごめんね~!」と わざわざ言いに行く気持ちにはならない。
その時、貴女の中で彼は「友達」になっている。
今、元彼に対して そういう気持ちになれないのであれば、
貴女は まだ彼に未練を持っているし、復縁を期待している。諦めていない。
そういう自分の本音を「友達」という都合のいい言葉で ごまかしてはいけない。
貴女はまだ、元彼を好きでいる。友達だなんて思っていない。
それが辛いからって、自分の心にウソをついてはいけない。
そういう精神的に弱い「逃げ」があるから、復縁できないし、友達にもなれないのだ。
そこが貴女の人生における課題なのだから、
自分の本音に真正面から向きあう強さを持って欲しい。
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私の意見が絶対に正しい訳ではありません。
大事なのは、私も含め、誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、
貴女の心に響いた良い部分だけを、貴女が判断し、情報を取捨選択することなのです。
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■あとがき
最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。
友達に戻れるはずがない時ほど「友達になりたい」と、その人は言います。
私は、そういう中途半端な気持ちで自分をごまかして「イイ子」とか「物分かりのイイ人」を
演じる人が嫌いです。何故、嫌いかと言うと、その人は結果的に自分を虐待しているからです。
復縁したいなら、堂々と、そう思っていればいいんです。
その為にやれること = 自分の人格向上を死ぬ気でやればいいだけです。
一般的な考えとして「未練や執着は良くない」と言われるのは、
そこでその人の気持ちがそれらに乗っ取られ【 1ミリも成長する気がなくなる 】から、です。
未練や執着をキッカケに、それを逆手に取って自己成長に繋げてください。
やることをやっていないのに、未練に呑まれてネガティブな発言ばかりする女性や、
復縁するぞ!と頑張りながら、内面は磨かず洋服や靴を買ったり、ダイエットばかりに
気を取られている女性は【 恋愛は 人間関係のひとつである 】という事実を理解していません。
自分の心すら、自分で騙して「分かった風に」装う人間が、
元彼の心をどうやって理解できると言うのでしょう?
未練や執着を「友達」という言葉でごまかさないでください。
「友達」という言葉に逃げないでください。
逃げたくなる気持ちや 弱い気持ちに寄り添ってくれる優しい人もいるでしょうが、
私は優しくないので寄り添いません。
ただ、貴女の「本気」はそんなもんじゃないはず!と、誰に対しても思っています。
だから私は自分の相談者には厳しいし(もっと本気を出せ!出せるはず!出してみろ!)と思い、
相手を甘やかさず、自力で能力を開花させよ!自律せよ!自力で立ち上がれ!と鼓舞します。
寄り添ってヨシヨシされたい人には当然、嫌われる私ですが、
(自分の人生は自分で切り開いてみせる!)という気概のある女性たちは、
私の辛辣で毒舌なアドバイスに「なにくそ!」と思って、付いてきてくれます。
そして、私を追い抜いてどんどん幸せになっています。
自分らしい幸せは、自分で見つけるしかないし、自分で掴むしかない。
他人からどんなに優しくされようが、慰められようが、寄り添われようが、
貴女が、その場所から立ち上がって自分の足で歩こうと思わなければ、
貴女らしい幸せは 絶対に手に入れることができないのです。
だからまずは【 自分をごまかすことをやめる 】
そこから始めましょう。