結婚後の悩み:夫のうつ病、叔母の横暴、共働き夫婦のお金の管理~OG座談会レポート第6回

夫のうつ病、叔母の横暴、共働き夫婦のお金の管理~OG座談会レポート第6回は婚活を経て結婚した渡辺さんの結婚後の悩みです。

この記事はこんな方にお勧め

☆身近な人がうつになってしまった方
☆義理の実家とのお付き合いに悩んでいる方

渡辺さんプロフィール

※個人の特定を避けるため、仮名です。
現在35歳。結婚して2年、お子さんは1歳。
結婚前はバリバリ仕事をしていたが、婚活を経て結婚に至る。
半年の婚活をする中で、自分の年齢や市場価値を熟考。今の夫は自分からすると十分魅力的であると思って結婚を決断。
渡辺さんの結婚までのお話はこちらから↓
参考記事:バリバリ仕事をしていた私が追いかける恋愛を辞め30歳からの婚活で結婚した方法~OG座談会レポート第2回
http://u-rennai.jp/contents/report/323/
婚活を経て結婚して2年経ちましたが、今の悩みは3つあります。悩みが深い順にお話しますね。
・夫のうつ病
・義理の叔母の横暴
・家族のお金のこと

夫のうつ病

半年の婚活をする中で、30歳を過ぎていた自分の年齢や市場価値を熟考して、今の夫は自分からすると十分魅力的であると思って結婚しました。ですが、世間の基準からいうと条件がいいわけではないので、色々と問題があります。
そのうちの一つが、夫がうつ病になってしまったということです。
結婚する前は、夫がうつ病になるなんて予想できませんでした。うつは仕事のストレスが原因なのですが、ストレスに弱い人だった、ということが結婚してから分かりました。
幼少時に虐待を受けていたと聞いたことがありましたが、それが原因で情緒障害が出ているようだと医師は言っていました。
 大人同士のコミュニケーションができないことがしばしばあります。。
私が知っている理論やルールに則(のっと)った動きを夫はしません。
今、夫からすると私はネガティブ・ポジティブ両方を併せ持った存在になっています。
・【ネガティブ】様々な要求をしてくる存在
・【ポジティブ】甘えたい存在
夫は私にメールで「死にたい」と言ってきます。主治医に相談すると「構ってほしい」ということだそうです。私の対処としては、8割は返さず、2割返すようにしています。返す時は「どうしたの」「帰ってから聞くからね」などと言っています。
他にはメールで「離婚したい」などと言うこともあります。
そういうときにいくつか要求しても無理なので、特に何も求めずにいます。
主治医からは特にどうしろという指示はありません。
-----------------↓ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
男性は女性を幸せにしたいと思っています。それと同時に 、女性にありのままの自分を受け入れてほしいと思っています。
今、渡辺さんの夫に対する接し方で重要なのは、元気になってもらうことです。最近引きこもりの本を何冊か読んだ知識から言うと、ニートを「社会復帰させよう」「学校に行かせよう」ということを目的にすると難しくなってしまいます。
まずは元気になってもらうということを目標におきます。元気になってもらうには、甘えられる安心感の中で、本人が少しずつの努力をすることです。周囲には大変なことなのですが。
本人には自分の部屋を掃除するなど、小さいハードルを越えさせて、周囲は「具合悪いのに良くこんなにやったね、ありがとう」など言ったりして勇気づけることです。
しばらくは元気にすることを目的にして甘やかすことですね。1年後に良くなることを目指す。これから半年は元気になってもらうことを軸に、重い話もせずに、こちらにかかわってくれたら喜ぶ、というところから始めるのがいいと思います。
-----------------↑ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
今、夫との会話は少なくなっています。私が話しかけるとうるさい、と言われたりするので。閉じこもりたいときがあるみたいです。そういう時は放っておきます。挨拶だけはして。夫は仕事に行きながら、うつの治療をしているので大変なのかなと思います。
うつが治るまでは、この後にお話しする義理の叔母との問題やお金の問題は棚上げにするしかないなと思っています。
実は、離婚も考えています。結婚するまでは一人でいることがとても怖かったのですが、今離婚してもそういう気持ちに戻らないだろうと思うのです。
今の状況でさえ、割と客観的に考えられる自分がいます。婚活を通して元彼への執着がなくなった以降、一人の人に執着することがなくなりました。それで夫にも執着していません。
夫のうつが良くなった方が良いとは思いつつも、夫に執着していないので、離婚してもいいかなと思っています。
婚活の時のように淡々と夫が良くなるための行動はしています。1年間は様子を見ようと思っています。
もしかして、離婚したら夫はすべての責任がなくなって楽になり、うつも良い方向に向かうかもしれません。
もし離婚するとしたら子どもは連れて行くつもりなので、子どもの養育者が母親ひとりになるとどうなるか、などについて調べています。就学期になると他の家庭と比べ始めてしまって本人にとってプラスになりづらいことや、男の子なので異性二人だけの家族になると思春期の性教育や意思の疎通とかも困るなどという話を聞きます。
----------------↓-ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
片親で育つと問題があるというエビデンスはありません。
調査で明らかになっているのは、例えば男の子が女性的になりやすいということです。リーダーシップが弱いとか、共感能力が発達するという具合です。企業研修でも女性ばかりの会議だと結論までたどり着かないところ、男性を一人加えることで結論に達しやすくなる、というような経験則が利用されていたりしますね。
両親がいる家庭では、父親が男性像の手本、母親が女性像の手本として機能します。母親だけしかいない家庭だと、母親を参考に男性像を学ばざるを得ないので、女性的になりやすいということがあるようです。
-----------------↑ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
●産後クライシスとその対処
結婚した後は利害関係が変わってくるので、どう対処したらいいのかな?と悩んでいるところはありました。子どもが生まれて、そろそろ1年です。産後クライシスを迎えたと思います。
子どものお世話や毎日の生活もあるので、結婚後の「沈黙」、つまり夫にとって私が生きているのか死んでいるのかもわからない状態を作ることはなかなか難しいのが実情です。
書置きを何もせずに、1日半くらい、子どもを連れて家を出たことがあります。
その時は夫から「ごめんなさい、すべて僕が悪かったです」というメールが来ました。「すべてってどういうこと?」と私が詳しく聞き、具体的な改善の話し合いができた、ということがありました。
とはいえ家を出ることは、結婚して双方助け合うという義務を果たしていることにならず、今は別居や離婚までしたい訳ではないので、頻繁には使えないと思っています。
もう少しマイルドな方法としては次のようなものです。例えば、結婚前は週末のレジャーの予定をどんどん入れてくれていた のが、結婚後は何もしなくなってしまいました。夫が週末までに何も言ってなかったら、「今週は児童館のイベントに行くね」など自分の時間を充実させるようにしていました。そういう風にすると、来週はXXしようなど予定を入れてくれるようになり、平和的に状況が改善するということがありました。
家を出たりしたのは夫にもう少し気力があるときで、今は夫のうつ病が重いので、家を出たりはしていません。

義理の叔母の横暴

夫の母の妹、私にとっては義理の叔母がとんでもない常識の持ち主で、私の家庭についても何かにつけて口出しをしてきます。常識が違いすぎて義理の実家との付き合いがうまくいっていません。
叔母のプロフィール:
・既婚
・子ども3人
・専業主婦
叔母の横暴、具体例
・「嫁の義務」と言って実家のこまごました用事を私に要求してくる
・「実家の面倒は長男が見るものだ」と実家が負(お)うべき金銭的負担を私の家庭に負わせようとする
・叔母実家の財産の相続を叔母が一人でしたいと言う
・夫の実家に贈り物をすると、叔母の家にもと催促する
・自分の常識を押しつけてくる
・近所の噂話で、例えば「お隣のXXさん は頭がおかしいと」などとよく言う
・デリカシーがない。30代で妊娠した私に対して、「30代だとダウン症の子が生まれるかもしれないよ」と言ってきた。今更どうしようもない、敢えて言わなくてもいいのに、というようなことを言ってくる。
叔母の中でつじつまが合っているのかもしれませんが、論理的でないし、攻撃的なので相手をしていると疲れてしまいます。デリカシーがないこともあり、私としてはもう付き合いたくありません。叔母のことは死んだものと思うことにして、メールに3日返信しないとか、電話を3回に1回出さないようにしています。
-----------------↓ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
叔母の理解には限定合理性の考え方が役に立つでしょう。経済学の概念をヒントに、僕が拡大解釈した考えが次のようなものです。
「人はそれぞれ自分は合理的だと信じて生きている。だが、実際には、育って来た環境や立場、得られる情報など認識の限界によって、完全に合理的ではない」
渡辺さんも「叔母の中でつじつまが合っている」と言っているように、叔母には叔母の合理性があり、その中で完全に合理的だと思っているわけです。
関わりがないなら別の合理性に生きている人として遠くで過ごしていけばいいだけですが、関わりが強く、困っているのが今の状態なのでしょう。
一つの方法としては味方につけてしまうことです。味方になるにはまず「同じ合理性を持っている」と思ってもらうことからです。相手が言うことに従うどころか、相手が言いそうなことを先取りして言ったりします。「財産は叔母さんがすべて取るべきですよね。」と先に言ってしまうのです。
例えば、自分がある会社の営業職についているとして、自分の上司が「新規開拓こそ大事」だと信じているとしましょう。一方、自分は新規開拓は全く重要ではなく、「既存の客をフォローすることこそ大事」だと信じています。この場合、もし自分の意見を通したいなら、まずは上司が求めている「新規開拓が大事」という合理性を100%受け入れるしかありません。そうしないと、上司に敵と見なされ、協力を得られないどころか、足を引っ張られるでしょう。
新規開拓という方針で、結果を出して、初めて上司に認められ、ようやく上司は自分(部下)の意見を受け入れる余裕ができます。仲間だと感じるからです。上司が自分を認めてくれた時、「新規でとってきたお客さんを逃さないようにフォローしていきましょう」と、上司の合理性の中で、自分の意見を言えば、自分の価値観を上司が受け入れるでしょう。このように長い時間をかけて、自分の意思を通していきます。
異なる合理性の相手を味方につける3ステップは以下の通りです。
第一段階は相手の価値観に100%の寄り添う
第二段階は相手の価値観に100%の寄り添った上で、相手の役に立つ。
第三段階は相手の価値観の中で自分の目的を遂げる
第四段階は相手が自分のために働いてくれるようになる
相手が自分のために働いてくれるようになるので魅力的に思えますが、このやり方には相当大きな犠牲を払う必要があります。
悪口をいっぱい言うというのも典型的な振る舞いの一つです。それは自分の合理性が正しいことを伝えたいということと、相手が同じ合理性を持っているかをチェックしているのです。3年くらいかかるかもしれませんが、味方になれば良いことをたくさんしてくれると思いますよ。
参考記事:許せない人、理解できない人…あなたを苦しめる相手との付き合い方(2)
http://u-rennai.jp/contents/course/631
参考記事:小林幸子騒動から学ぶ、理不尽な人たちへの対処法
http://u-rennai.jp/goodwill/ent/54/
-----------------↑ぐっどうぃる博士のアドバイス-----------------
確かに今、叔母には敵だと思われていると思います。最初は悪く思われていませんでした。おとなしい人だという印象を与えていたと思います。
ただ、叔母の意見に数回続けて異を唱えたときに敵認定を受けてしまったと思います。
正確には、夫が考えなしに私が言ったことを伝えてしまったのです。以下のような感じです。
叔母との関係悪化の影に、夫の考えなしの「伝言」
・叔母の言動に9割耐えて1割は耐えきれずにボソっと言ったところだけを伝えてしまう
・「~であればやりません」など条件付きだったのを「やりません」だけ伝えてしまう
・3人も子どもがいて大変だ、など共感していたところは伝えない
例えば叔母がこだわっている相続の話については、「彼の家の話であって自分には関係ない」と思っていたので口出ししないつもりでした。
財産は叔母が一人で相続するけれども、「(夫の)親に何かあった時はお金を出し合うからよろしく」と言われたので、「財産を全部相続するなら、実家の面倒も叔母さんが全部やったらいいのにね」と夫に言ったら、夫は叔母に「実家の面倒は叔母が全部見るべきだ」と伝えてしまった、というような感じです。「大変なヨメがきた・・・!」と敵認定を受けてしまいました。

家族のお金のこと

夫と私は共働きで、1歳近い子どもがいます。結婚して1年くらい、夫婦間でお金の管理はそれぞれにしていましたが、夫が全く貯金をしていないことに気付きました。私も正社員として働いていて、日常のお金に困ることはないので、夫の給料は夫に任せていました。夫も夫で日常に使ったり貯金したりしていると思ったのですが、まさか全額使ってしまっているとは思いませんでした。夫に「貯金ができないくらい使ってしまうなら、私に家計をまかせてほしい」と言ったら「自分でできる!」と拒否されてしまいました。
そうはいっても、これから家族として子どもの教育費や住居費、老後の資金など協力してやっていかなければならないので、夫の分の給料をすべて使われてしまっては困ります。もともと夫が自分で管理していたら全額使ってしまっていた訳なので、これから夫が自分で管理して貯金できるのか不安なところがあります。
でも、今はうつ病の症状も重いので、こういった話し合いもできず、棚上げにするしかありません。

結婚する前に

現在のところ、結婚は成功したとは言えない感じですね。義理の親や親族とはほとんど会わずに結婚を決めるので、こういう問題を事前に予測するのは難しいです。
今思えば結婚する前にもっと比べていればよかったかもしれません。早く結婚したいと思って、とんとん拍子に進めてきましたが、何でもいいよ、いいよ、と言わないで、他の人と条件を比べても良かったかな。そうしたら、難しいですが、夫がストレスに弱いことも、片鱗くらいは見えたかもしれません。見えなかったかもしれませんが。
親族関係については、強いて言うなら、結婚前に夫が「将来自分は実家に戻って親を見なければならないかも」という話をしていました。私も仕事をしていてすぐ辞めることは考えられなかったし、まだそういう状況にもなっていないからと深く話し合わずに済ませてしまいましたが、もっと突き詰めて話せばよかったかもしれません。
親族の顔合わせの段階で叔母が強烈なのはわかったので、叔母と会ったときに結婚をやめればよかった。親族は重要かなと思います。
結婚は成功したとは言えないと言いましたが、私自身がこの結婚を後悔しているかというと、そんなことはありません。結婚する前の絶望的な気持ちにはもう戻らないと思いますし、結婚しなければ自分の子どもとも会えませんでした。子どもと会うことができて本当に良かったと思っています。子どものことについては、もちろんそれなりに大変なこともありますが、今のところ特に悩みはありません。

深刻な悩みについても淡々と対処をされている渡辺さんでした。結婚しても人生は続くし色々なことも起こるけれど、渡辺さんのように前向きに力強く生きていくと、いつでも道は開いているのだなと思いました。
次回は草食系の夫を選んで結婚したけれど、愛情表現が物足りない山本さんの結婚後のお悩みです。お楽しみに。

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