【図解 恋愛】恋愛フロー理論 その2 恋愛フロー理論と恋愛における距離
フロー理論の恋愛への適用
前回の「【図解 恋愛】恋愛フロー理論 その1 フロー理論概要」ではフロー理論の基礎説明した。今回はこれを恋愛に応用してみよう。図1はフロー理論のチャレンジを相手(男性)の価値、スキルを自分の価値と置き換えたものである。この図から次のような状態が読み取れるだろう。
図1.恋愛フロー状態
不安な状態 --- 相手の価値が自分の価値よりかなり高い
退屈な状態 --- 相手の価値が自分の価値よりかなり低い
そして
フロー状態 --- 相手の価値と自分の価値がほぼ同じ場合
このような相手と自分の価値の関係とそれぞれの状態から、恋愛における様々な状況や心理状態が説明できる。これを恋愛フロー理論と呼ぶことにする。
例えば恋愛フロー理論による不安状態にあるときは、相手の何気無い言動が不安を煽りたてる。また退屈状態にあるときは、うんざりさせたり鬱陶しさを掻き立てたりする。
これがフロー状態にあるときには、ワクワクしたりドキドキしたり、テンションが高い状態を引き起こしたりする。そしてその時あなたは恋愛における幸福に浸ることができるのである。
連絡ひとつで湧き上がる感情が異なるのは、実は二人の関係がこの下図のどこに位置しているかで説明できるケースが少なくない。
恋愛心理の変化
それでは恋愛において、上で説明した心の状態を移行させるにはどうしたらいいだろう。図2.恋愛心理の変化
不安な状態からフロー状態に移行するには
①から②へ移行 --- (A) 自分の価値を上げる
②から③へ移行 --- (B) 今より価値の低い男性を選ぶ
退屈な状態からフロー状態に移行するには
④から⑤へ移行 --- (C) 今より価値の高い男性を選ぶ
(B)、(C)は形式的にチャレンジと相手の男性を入れ替えただけであるが、解釈によっては次のように言い換えることもできる。
(B) --- 恋愛回路を小さくする
(C) --- 相手に価値を高めるように努力してもらう
いずれにしても二人の関係から今どの状態にいるかを把握し、それをもとにどのようにフロー状態に持っていくかは重要である。
(A)についても形式的に自分の価値を上げる、すなわち見た目を磨く、とか、パートナーとしての魅力を上げる、といった解釈の仕方になる。だが、これもまた次に述べるように恋愛特有の解釈ができる。
恋愛フロー理論からみた恋愛における距離について
恋愛においては通常のフロー理論と異なり自分の価値が上がったり下がったりする。それは恋愛においては自分の価値が相手による評価によるからである。そしてそれは相手との次のような距離に依存する。フロー状態 --- 手に入りそうで入らない距離
不安な状態 --- 手に入った距離
図3の⑥はフロー状態は「手に入りそうで入らない距離」にある状態と解釈できる。「手に入りそうで入らない距離」から「手に入った距離」になると相手の男性は自分に価値を感じなくなる。これが⑥から⑦への状態の変化である。そしてこのとき女性は不安を感じることになる。
したがって不安からフロー状態へ移行するには(⑧から⑨)、「手に入った距離」から「手に入りそうで入らない距離」に移行することによっても達成できる。そのときあなたは再び恋愛における最も楽しく幸せな気持ちを持つことができるのである。
先に述べた(A)と合わせ不安な状態からフロー状態に移行するには、
長期的に自分の価値を上げる努力をし、中短期的には「手に入りそうで入らない距離」を作る
という方法が必要となる。
図3.距離による自分の価値の変化
さて恋愛においてもフロー状態を保つことが重要であることは理解できたと思う。今回はそのいくつかを説明したが、実は他にもフロー状態を保つ上で重要な方法がある。
そしてそれこそが恋愛をうまくいかせるために重要な考え方を示唆してくれるものである。次回はその考え方と方法について説明しようと思う。
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