【2】悩みは自分で解決できる! ~ 内観と分析の鍛え方 ~

      


悩みを自分で解決するには、内観と分析が必要です。

「自分の本心を探る内観」をして、「その本心が根付いた原因を探る分析」をすれば
自力で悩みを解決できると、前回、お伝えしましたが、
じゃあ、どうやって内観や分析の内面作業を鍛えたらいいのでしょうか。

「悩んで心が苦しくなる状態」と「内観、分析する作業」の違いは何か。
内面世界はどういう風に違うのか。その世界の先にある心境はどう違うのか。
それらを考察してみたいと思います。

――――――

※ 前回までの記事はコチラです。

【1】悩みは自分で解決できる! ~ 2つのコツが貴女を救う ~

■内観し、分析する力を鍛えた方がいい理由。


貴女は人から「考えすぎ」と言われたことはないだろうか。
もしくは自分で(気持ちの切り替えが上手じゃないな・・・。
イヤなことや悲しいことがあると、いつまでもそれを引きずってしまうな~)と
思ったことはないだろうか。

こういうタイプの人は思慮深く、繊細な感性を持っているのだと、私は思う。
内面世界はいつも忙しく、常に何かを考えたり悩んだり心配したりと、落ち着かない。
少しのことで過剰反応したり、周りの期待に応えようと無意識に頑張って疲れたり、
自分の言動を振り返って後悔したり、良くも悪くも常に自分の内面と向き合っている。

逆のタイプ、無神経でガサツで「細かいことにこだわっても仕方ない」みたいな感覚の人は
良くも悪くも、あまり自分を振り返らない。あっけらかんとして、ネチッこく引きずる訳では
ないけども、悪意がないからこそ、その無神経な発言に傷付いたり振り回される人もいる。

こういう、恋愛相談のサイトにやってくるのは、気持ちの切り替えが上手じゃない人、
考えすぎて、どうしたらいいのか分からなくなっている人が多いように思う。

そんな貴女の長所は、思慮深いことだ。
でも、その思慮深さを自分で上手に扱えない場合、
それは自分を苦しめる「考えすぎ」という状態で行き詰まってしまう。

「考えすぎて答えが出せない」貴女は、内観と分析という内面作業を鍛えることで、
それを「思慮深さ」に進化させ、自力で悩みを解決できるようになる。


「自分の内面を見つめる」という、せっかくの素晴らしい気質があるのだから、
もっと上手に自分と向き合い、行き詰まるのではなく、その出来事の意味や
自分らしい答えを見つけられるようになった方が、貴女はもっと自分を好きになれる。

誰かに悩みを相談して「考えすぎだよ」と言われたとき、貴女は嬉しくなかっただろう。
(考えすぎる自分が悪いのか・・・)と落ち込んだことがあるかもしれない。
でも、同じ内面作業の途中で内観と分析ができるようになれば、誰かに相談しなくても、
「考えすぎ」は「必ず答えが見つかる内面作業」に変わっていく。

つまり、貴女が短所だと思っていたことが、実は長所だったんだと理解できるようになる。
内観と分析を鍛えたら、同じ気質が良い方にひっくり返るということだ。

■「悩んで心が苦しくなる状態」と「内観、分析する作業」の違いは?


その悩みに対して、すごく考えたのに結論が出ず、どうしたらいいのか分からないという場合、
内面世界は、落胆して行き詰まった感覚になるので、心は疲れ、苦しくなるだろう。
(ああでもない、こうでもない)と考えをめぐらすのに着地点がないということは、
端的に言うと「その場をウロウロ、悶々と悩んでいるだけ」ということでもある。

そういう時、内面で考えていることは後悔や悔しさ、悲しさだけだったりする。
(あんなこと言わなければ良かった・・・)(あれさえしなければ・・・)
(あんなこと言われるなんて、悲しい・・・)(あの時、こう言い返してやれば良かった!)など。

つまり、その場から一歩も動いていない。
でも、自分はいろんな考えや気持ちを湧き上がらせているので、
いろいろと考えているつもりになっている。当然、その思考に出口はないので疲れて行き詰まる。

では、その悩みに対して、内観と分析を行った場合、どうなるだろうか。

例えば、失言して彼氏とケンカして関係が悪化した場合。
まず、自分の本心を探る内観をする。(あんなこと言わなければ良かった・・・)ではなく、
「何故、自分はあんな発言をしてしまったのか」という切り口で考える。

本心を探れば、自分の本性が見えてくる。「寂しかったから」「嫉妬した」
「自分の思うとおりに彼が動いてくれなかったから腹が立った」など、一番大きな本心を自覚する。

次に、その本心が根付いた原因を探り、分析していく。

例えば、本心が「寂しかったから」だった場合。何故、そんなに寂しさを感じたのだろうか。
ケンカになるほど感情的に寂しさをぶつけた自分は、心にどんな寂しさを抱えているのだろうか。
その寂しさを上手に伝えることが何故、できなかったのか。不毛なケンカをしただけで、彼には
私の寂しさはちゃんと伝わっていないのではないか。どうしてそういう表現しかできないのか。

もっと深く自分の内面を突きつめ、分析していくと、その寂しさが発生した瞬間を思い出す。

そうだ・・・元彼に浮気されてショックだったのが原因だ。あれから異常に私は自信がなくなり、
少しでも自分が不安になるとセットで寂しさも爆発し、元彼に言えなかったあのときの悔しさを
浮気もしていない今彼に無意識にぶつけているんだ。だから、可愛げのない表現で
自分の寂しさを訴えてしまったんだ・・・つまり、私はまだ、傷付いている、悲しんでいるんだね・・・。

ここまで来ると、本当の意味で「ケンカの原因」が分かってくる。

(あんなこと言わなければ良かった・・・)と後悔したり、自分を責めるのではなく、
(私はまだ、傷が癒えていない。今彼に愛されてるのに自信がない。無意識に八つ当たりしてしまう)
という事実が自分で理解できれば、自分を責める必要はないと気付けるし、後悔を次に活かせる。

つまり、自覚できた内面の傷を今後、どう昇華していくかに集中すればいいだけだということ、
次に、それにしばらく付き合わされる彼氏に対して、誠意を持ってどう説明するか、ということだ。
それぞれ、自分らしいやり方で自分に向き合ったり、彼氏と向き合えばいい。

――――――

悩んで心が苦しくなる状態というのは、マイナス感情をいろんな切り口から思い出し、
何回も「もぐもぐ」と噛み締めているだけだ。

内観、分析する作業をしているときは、マイナス感情をキッカケにして、
自分という人間の心理を探っていく。「そもそも、何故、こんなマイナスを感じたのか?」と
純粋な疑問として、自分を裁かず、自分に率直に問いかける。

「もぐもぐ」したままだと後悔や悔しさで自分を嫌いなままだけど、
内観と分析をすれば「ダメな自分なりに、ダメな言動をした理由がある」ことに気付けるので、
自分をやみくもに嫌って放置するより何倍も、自分の闇に寄り添える。

「もぐもぐ」に支配された先にある内面世界は暗く、厳しく、苦しいだけだが、
「内観と分析」という切り口で掘り下げた内面世界は、自分でも忘れていた傷や
トラウマを思い出し、(まだ辛かったんだね・・・)と、自分のことながら同情する。
「あの時の傷」がどれだけ辛かったかは、自分が一番、知っているから。

――――――


これが、良くも悪くも、その時の「等身大の自分」だ。
ここに寄り添い、理解を示し、慰め、励まし、共に歩かなければ、
自分も苦しいが、愛する人にも迷惑をかけてしまう。

「見て見ぬフリ」は、誰の為にもならない。
自分の本音に真摯に向き合えた時点で、もう、次の道は見えている。

■内観と分析の鍛え方


上記の内面世界の流れを見て分かるとおり、
最初の分岐点は「マイナス感情が発生した後の対処の仕方」だ。

何かトラブルがあったり、イヤな経験をしたとき、人は必ず暗い気持ちになり、思い悩む。
そのとき、(あんなこと言わなければ良かった・・・)ではなく、
「何故、自分はあんな発言をしてしまったのか」という切り口を思い出せるかどうかが大事だ。

マイナス感情に溺れたり、溺れそうになったら、その状態をまず自覚できるようにする。
自覚できたら、我に返れる。冷静になって内観と分析の作業に入れるので、
「自分の本質」や「今、やるべきこと」「気付きや学び」も自覚できるようになる。

「その場でウロウロ」より「あっちへ進もう!」と道が見えるだけで、
状況は同じでも、人の心はずいぶん楽になる。

マイナス感情に溺れていることを自覚できるかどうかが、最初で最大の難関だ。

そこは今までの自分の思考回路とは全く違う道筋なので、自力で鍛えるしかない。
だが、コツとしては「感情的にならない」「理性を養う」「客観性を身に付ける」ことを
普段から意識し、そこを「自らの人格向上の基盤」として重要視し、日々を過ごす
と良いと思う。

貴女は日々、いろんな経験をし、いろんな出来事や情報を知っていくだろう。
そのとき、受け取る人の解釈は本当に人それぞれだ。

物事を感情的に受け取る人の人生はどういう展開を見せているか。
理性や客観性のある人は、人付き合いをどういう距離感で楽しんでいるか。
貴女の周りには「反面教師」や「素晴らしい価値観を教えてくれる人」が溢れている。

「感情的になる、ならない」「理性がある、ない」「客観性とは?」など、
あるテーマを自らに掲げながら世の中を見渡すと、メッセージや教訓は至る所に溢れている。

――――――

相手や自分を嫌悪したり、批判したり、裁いたりというのは、誰でもできる。
人の心に興味を示し、自分の心にも真摯に向き合うことは、内面世界を進化させないとできない。

人の心というのは常に流れており、その人が表現したその言動は「最後の一滴」でしかない。
「そこに至った流れ」「一滴の奥にある世界」を自力で想像できるようになればなるほど、
貴女は自分を好きになり、周りとも上手に付き合えるようになる。

――――――


そういう視点、意識を持った生活を送ることで「大人の感性」は鍛えられ、育っていく。

内観と分析は、理性と客観性を駆使した内面作業だ。
鍛えれば鍛えるほど、悩みが悪化する前に自力で昇華できるようになる。

まずは、(マイナスに簡単に呑まれる自分を変えよう!)と本気で決意することだ。
(いい加減、自力で幸せになってやるッ!)と奮起することだ。

「マイナス感情に溺れる生き地獄」をイヤと言うほど経験して、
そんな弱い自分がほとほとイヤになって、息をするのも辛いくらいの時期が来て、
本当の意味の「精神的なドン底」を味わえば、逆にやけくそ気味なパワーが出てくる。
(もう、こんなウジウジした自分はイヤだッ!)って、思うようになる。

そのとき、貴女が新しい次の世界に行く「はしご」として
内観と分析が役立ってくれたら、こんなに嬉しいことはない。

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私の意見が絶対に正しい訳ではありません。 

大事なのは、私も含め、誰かの言葉を鵜呑みにするのではなく、
貴女の心に響いた良い部分だけを、貴女が判断し、情報を取捨選択することなのです。

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■あとがき・次回テーマのご案内 


最後まで読んでいただき、どうもありがとうございます。

「考えすぎだよ」・・・これは、若い頃の私が何度も言われた言葉です。

自分に(もう考えるな!)(くよくよするな!)といくら訴えても、
気付けば何かを悶々と考えてる自分がいて、
(こんなダメな自分から逃げることもできない・・・)という絶望感で号泣したこともあります。

「明るいことだけ考えましょう」「イヤなことは忘れましょう」と諭されても、
(なんで私がこんな目に遭うの?!)という被害者意識丸出しだった私は、
(イヤなことが起こった意味が分からないまま、忘れるなんて無理!)と憤慨していました。

でも、内観と分析ができるようになり、客観的に考えても「自業自得」だと気付き、
自分の傲慢さや自己中、悲しい傷やトラウマを放置してることが原因だと理解できたとき、
(ダメな流れだけど筋が通ってる!そりゃあ、私が悪いわ!)とスッキリした経験があります。

例えるなら、どこがどう痛いのか分からずイライラしていたけど、
「病名」が分かってスッキリ、みたいな。次は的確な治療をすればイイだけだからスッキリ。
そんな感覚でした。「考えすぎ」の人は、とことん考えて何かを掴んで這い上がった方が
自分の気質にあう「ポジティブ思考」なのかもしれません。

――――――

次回のテーマは、
【(3)悩みは自分で解決できる! ~ 人間力を鍛えるとこんなにイイことがある ~ 】です。


内観と分析を鍛えることは、人生を楽しく生きていく「人間力」を鍛えることに繋がります。

人間力を鍛えると、今以上に自分らしく伸び伸びと気持ち良く生きられます。
同時に、周りとも適切な距離感で付き合うことができるようになります。

内観と分析という人間力を鍛えた先にあるメリット、
自分の人生に起こるイイことを、お伝えしたいと思います。

※ 第3回は、< 2014年 9月12日(金)> にお届けする予定です。( 全4回 )

もし良かったら、読んでやって下さい。

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