単発の仕事のメールに返信をすると、約束の土曜日の前日の金曜日の夜に「●月●日工作詳細」というタイトルのメールが送られてきた。
メールを開くと私が携わる案件の工作のこれまでの経緯が書いてあった。
内容は男性からの依頼で元彼女と新しい彼氏の別れさせだった。
新しい彼氏に女性の工作員が既に接触してデートをしていると書いてあった。
写真が添付されていたので見ると、アイドルのような可愛い女性と男性が一つのマフラーを一緒に首に巻いて歩いている写真だった。
私にやってほしいことと書かれていたのはこうだった。
「明日○○工作員が対象者男性とデートをします。そこで、撮影に入る際、カメラマンの男性だけだと中に入りにくい場合があるので三郷さん（私）にはカメラマンの連れとして撮影がスムーズにいくようにカップルを装ってカメラマンと一緒にいる役をお願いします。」
と書いてあった。
なるほど。撮影をするカメラマンについて私を撮影するふりをして工作員カップルを撮影するのか、難しくなさそうな上に実際の工作員も見れるなら勉強になりそうと思い、「内容確認しました」とメールで返信をした。
そして翌日、まずは指定された喫茶店に行く。
すると私を面接してくれた女性とカメラマンの男性が一緒にいた。
カメラマンの男性はこの女性の古くからの知り合いの探偵の方のようだった。
「今日はこのカリスマカメラマンの後藤ちゃんと一緒に宜しくね。三郷ちゃんの工作員としての適性を簡単に見極めさせてもらうから」
そういわれ、私は後藤さんと共に喫茶店を出た。
女性工作員が男性と待ち合わせをしているという場所でしばらく待っているとまずあの写真の女性工作員らしき人が表れた。
遠目で見てもアイドルのような容姿が目を引く。
そこに３分ほどして男性が手を振って表れた。この案件の対象者だった。
二人は歩き出すととある施設の中に入っていった。
私と後藤さんも距離を取りながらも見失わないように後を追いかけ、施設に入った。
その施設は、情報保護のため詳しくは言えないが、男性が一人で来る場所ではないため確かにその施設の中の写真を撮るとなると私の存在が必要だった。
距離があるため、工作員カップルの会話などは全く聞こえないが、男性の方は工作員を見て幸せそうに微笑んでいたのが印象的だった。
「あの二人が別れさせ屋の仕組んだ工作員と対象者のカップルって見抜ける人、この中にどのくらいいるんだろうね(笑)」と後藤さんが言った。
後藤さんはフランクながらもいろいろな話をしてくれる男性で、とても緊張していた私にとってはありがたい存在だった。
そしてその施設を３時間ほどで出ると後藤さんは次の撮影の担当の人に連絡をし、私たちは最初に集合した喫茶店に戻ることになった。
どうやら夕食を食べる店が予約されているようで、施設でがっつり一緒にいた私たちが引き続き一緒にいるとバレる恐れがあるため、別の撮影の担当者の方に引き継ぐということらしい。
私は喫茶店に戻ると担当の女性から「今日の日当ね」といって4000円が入った封筒をもらった。
時給1000円×３時間と交通費で1000円ということらしい。
「どうだった？？」と聞かれたので「一応役には立てたと思います」と答えると、後藤さんが「この子は大丈夫。うまくやれるよ。今日もいろいろ機転を利かせてくれたから。これから活躍頑張って！」と言ってくれた。
すると担当の女性が「実地試験クリアね。これで一応本採用ということになります。これから宜しくね。最初に説明していた通り、今後の待遇に関して簡単に説明させてもらいます。まず工作員はランク制なので、A～Cと特級がいます。さっき見たあの子は特級。可愛かったでしょ？しかも可愛いだけじゃないから特級なの。まずはCからスタートで、活躍の度合いやミッションの成功率でランクを上げていきます。特級は案件を完全に成功させた事が３回あればなれる。逆に言うとそれだけ依頼者の望みをかなえることのハードルは高いの。Aまでは案件の成功が０でもなれるから頑張っていればなれるかな。特級に関しては実力や頑張りだけじゃなく運も必要かもね。Cは何をやっても時給1000円から。工作員は人手不足だからスケジュールさえ合えば毎日でも仕事はあるから、まずは時給1000円だけど頑張って。Bになれば時給1500円に上がる。Bに上がる基準は連絡先交換をして、対象者と自分会う約束を10回取り付ければ合格。依頼をしたい案件たくさんあるから、まずは簡単なものから連絡します。また、事務所のほかの担当者にもあなたの事は共有するから、別の担当者からも仕事の打診が来るかも。スケジュールが合いそうだったら参加して。」
そういわれ、私は帰宅した。
帰宅すると、同じドメインのいろいろな名前の方からメールが入っていた。
事務所のほかの担当の方だった。スケジュールの打診が書いてあった。
私は全てに参加できると返信をし、スケジュール帳に予定を埋めた。
工作員の仕事だけでその月のスケジュール帳がいっぱいになっていくのを見て、わくわくした気持ちになっていた。
メールを開くと私が携わる案件の工作のこれまでの経緯が書いてあった。
内容は男性からの依頼で元彼女と新しい彼氏の別れさせだった。
新しい彼氏に女性の工作員が既に接触してデートをしていると書いてあった。
写真が添付されていたので見ると、アイドルのような可愛い女性と男性が一つのマフラーを一緒に首に巻いて歩いている写真だった。
私にやってほしいことと書かれていたのはこうだった。
「明日○○工作員が対象者男性とデートをします。そこで、撮影に入る際、カメラマンの男性だけだと中に入りにくい場合があるので三郷さん（私）にはカメラマンの連れとして撮影がスムーズにいくようにカップルを装ってカメラマンと一緒にいる役をお願いします。」
と書いてあった。
なるほど。撮影をするカメラマンについて私を撮影するふりをして工作員カップルを撮影するのか、難しくなさそうな上に実際の工作員も見れるなら勉強になりそうと思い、「内容確認しました」とメールで返信をした。
そして翌日、まずは指定された喫茶店に行く。
すると私を面接してくれた女性とカメラマンの男性が一緒にいた。
カメラマンの男性はこの女性の古くからの知り合いの探偵の方のようだった。
「今日はこのカリスマカメラマンの後藤ちゃんと一緒に宜しくね。三郷ちゃんの工作員としての適性を簡単に見極めさせてもらうから」
そういわれ、私は後藤さんと共に喫茶店を出た。
女性工作員が男性と待ち合わせをしているという場所でしばらく待っているとまずあの写真の女性工作員らしき人が表れた。
遠目で見てもアイドルのような容姿が目を引く。
そこに３分ほどして男性が手を振って表れた。この案件の対象者だった。
二人は歩き出すととある施設の中に入っていった。
私と後藤さんも距離を取りながらも見失わないように後を追いかけ、施設に入った。
その施設は、情報保護のため詳しくは言えないが、男性が一人で来る場所ではないため確かにその施設の中の写真を撮るとなると私の存在が必要だった。
距離があるため、工作員カップルの会話などは全く聞こえないが、男性の方は工作員を見て幸せそうに微笑んでいたのが印象的だった。
「あの二人が別れさせ屋の仕組んだ工作員と対象者のカップルって見抜ける人、この中にどのくらいいるんだろうね(笑)」と後藤さんが言った。
後藤さんはフランクながらもいろいろな話をしてくれる男性で、とても緊張していた私にとってはありがたい存在だった。
そしてその施設を３時間ほどで出ると後藤さんは次の撮影の担当の人に連絡をし、私たちは最初に集合した喫茶店に戻ることになった。
どうやら夕食を食べる店が予約されているようで、施設でがっつり一緒にいた私たちが引き続き一緒にいるとバレる恐れがあるため、別の撮影の担当者の方に引き継ぐということらしい。
私は喫茶店に戻ると担当の女性から「今日の日当ね」といって4000円が入った封筒をもらった。
時給1000円×３時間と交通費で1000円ということらしい。
「どうだった？？」と聞かれたので「一応役には立てたと思います」と答えると、後藤さんが「この子は大丈夫。うまくやれるよ。今日もいろいろ機転を利かせてくれたから。これから活躍頑張って！」と言ってくれた。
すると担当の女性が「実地試験クリアね。これで一応本採用ということになります。これから宜しくね。最初に説明していた通り、今後の待遇に関して簡単に説明させてもらいます。まず工作員はランク制なので、A～Cと特級がいます。さっき見たあの子は特級。可愛かったでしょ？しかも可愛いだけじゃないから特級なの。まずはCからスタートで、活躍の度合いやミッションの成功率でランクを上げていきます。特級は案件を完全に成功させた事が３回あればなれる。逆に言うとそれだけ依頼者の望みをかなえることのハードルは高いの。Aまでは案件の成功が０でもなれるから頑張っていればなれるかな。特級に関しては実力や頑張りだけじゃなく運も必要かもね。Cは何をやっても時給1000円から。工作員は人手不足だからスケジュールさえ合えば毎日でも仕事はあるから、まずは時給1000円だけど頑張って。Bになれば時給1500円に上がる。Bに上がる基準は連絡先交換をして、対象者と自分会う約束を10回取り付ければ合格。依頼をしたい案件たくさんあるから、まずは簡単なものから連絡します。また、事務所のほかの担当者にもあなたの事は共有するから、別の担当者からも仕事の打診が来るかも。スケジュールが合いそうだったら参加して。」
そういわれ、私は帰宅した。
帰宅すると、同じドメインのいろいろな名前の方からメールが入っていた。
事務所のほかの担当の方だった。スケジュールの打診が書いてあった。
私は全てに参加できると返信をし、スケジュール帳に予定を埋めた。
工作員の仕事だけでその月のスケジュール帳がいっぱいになっていくのを見て、わくわくした気持ちになっていた。
▼ コメント(2) - 新しい順
- コメントありがとうございます。
そこまで楽しんで頂けていると書いている甲斐があります。
身バレ防止のため、多少の設定の変更はありますが、基本的には私の体験した事実に基づいてストーリー展開していく予定です。
もし実写化したら私の役は誰にやってもらいたいだろうなんて考えてしまいました(笑)
まだ少し先までストックがあるので毎日更新していきますのでお付き合い下さい。 - すごい、面白すぎます！！！
そのまま、漫画でも小説でもドラマでも映画でも、原作として大ヒットしかねない感じ。
この担当者の女性も特級の女性も聖美さんも、とってもフォトジェニックなイメージのキャラクターだし、お話の展開もわくわくするし、主人公の成長物語にもなりそうだし、これからの案件の展開や人間模様も気になるし、サスペンス調もはらんでるし、楽しすぎるーーーー！
これからも楽しみです＾＾すっかりファンだわーー。
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