失恋から立ち直る方法~因果律を変える 好きなものに焦点を合わせる~
さて、家の中から「他人」を追いやってしまった私は、シーズンが変わりすぐに洋服が必要となりました。
失恋したばかりですから、街をゆくカップルの姿、元彼に似た姿を見かけると胸が痛みます。
ほんの数か月前は、私もあんな風に彼の横に居たのにな。
そう思いながらも、いつもの「ユニクロ」へ行って、いつもの「XL」サイズをどう見ても50代以上のおばさまと取り合いっこ。
意外でしょうが、XLサイズは消費が少ないためか、生産も少なく、新作は買いそびれると即売り切れになってしまうのです。
何とかおばさまから「XL」を奪い取り、試着室へ。
その時にふと気がついたのです。
私、この服本当に欲しかった?
私、この服、欲しくて買っているのかしら??
この服を、私の家に入れるべき?
先ほど、街で見かけたカップル、あの男性の横で笑っていた女の子、
こんな色の服着ていたかしら?
こんなサイズの服を着ているかしら?
私はここで、自分がとても太っていることに気がつきました。
それまで、彼には可愛い、綺麗、愛していると言われていたので、全然気がつかなかったのですが、
私はデブの破壊女
これが現実だったのです。
「見た目は極めて大事です。」(by ぐっどうぃる博士)
自分の因果律により、肉食系男子を引き寄せやすいため、太っていても「女」であればニーズがある、そういうぬるま湯に浸かっていた私は、ユニクロの試着室で衝撃的に目からうろこが落ちました。
この服を着ている限り、私は永遠に本当の恋をすることはないだろう。
「太っているのですか?ただちに痩せましょう。」(by ぐっどうぃる博士)
私は、その日のうちに、公共の体育館へ行きました。
そして、その日から、毎日ランニングマシーンで走ることを日課にしたのです。
その運動は、まったく楽しくなく、ただ自分を追い込むためだけのものでした。
ある日、トレーニング室から出た時に、目の前の隣の部屋の扉が開き、
ブラトップ1枚、汗まみれのへそ出し半裸のとても綺麗な女性が飛び出してきました。
「こんにちは~~!!」
その女性は、満面の笑顔で私に、声をかけてくれたのです。
その女性はとても若く、体のメリハリから、少なくとも私より10歳は若い独身女性だと思いました。
しかし、その女性に続いて、中学生くらいの女の子が
「ママ~!」
と走り寄ったのです。
ママ???
「母親」が、ブラトップ1枚で、胸の谷間やへそをあらわにしていることに私は仰天しました。
「ランニングですか?」
と、続けて笑顔の彼女に話しかけられたので
「は、はい…。」
と、どこを見ていいのかわからず、答えました。
「私、ここでこの時間に、ダンス教えてますので、良かったら来週体験に来てくださいね~!体験は無料です!」
と、その女性は去って行きました。
ただ、苦しいだけのランニングマシーンで、私は痩せて、元彼を見返すためだけに走っていたのに、
隣の部屋の扉の奥では、同じ「母親」が、はつらつと、楽しそうにダンスをしている。
私も、そちら側の世界へ行きたい。そちら側の世界を見たい。
次の週私はそのダンスサークルに入りました。インストラクターの彼女は今では大親友です(何と年齢も2歳しか違わなかった!)
もちろん、何の苦もなく楽しく痩せましたので、洋服もワンランクもツーランクも上の物で、本当に大好きなものを妥協しないで買うようにしています。5枚増えたら、3枚は捨てる。を繰り返しています。
ユニクロ好きはやめられませんが、今では少なくともMサイズか、Sサイズですので、少なくとも女の子らしくは着こなせているのではないでしょうか?
今、「辛い事」にフォーカスしてしまっている皆様に伝えたいことは、
ほんの少し、その視点をずらし、横を見るだけで、隣の扉を開けるだけで、全く違う世界が待っている。
愛すべきもの、大好きなものがこの世の中にはたくさん待っているんです。
これは、私のパラダイムシフトのお話でした。
次回は、映画を参考に、分かりやすいパラダイムシフトと、時間軸についてお話したいと思います。